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日記
ほぼハトアリシリーズとサイトの話しかしない日記です。
もしかすると小話の制作話やあとがきのようなものもあるかも……
2012-04-06(金)
色々色々ありまして【単文付き】

2ヶ月近く放置していました。幸鳥ですこんばんは。
リアルもネットも色々あってあまり創作が進んでいません……
現在はツイッターの方で頂いたリクエストを優先して書いているところですね。
もう何ヶ月お待たせしているやら解らないのでかなり焦ってます遅筆ですみません(、;-ω-)、
週末に籠もって頑張るしかないな。


 ――――


恋愛話を書く醍醐味って「好き」って気持ちを如何に表現するか、だと思う。
好きだけど言い出せないとか、凄く描写しがいがあっていいよね!
片思い中に全身から好き好きオーラが出てるのもいい。
というか恋愛に限らず、細かい心の動きを描写したいからこうやって文章に手を出してる。文才もないのに。文才ほしい。
ぼやいても文才は降ってこないので、量を書くのです。
経験大事。頑張ろう。
てことで即興で単文書いてみる。
現パロで帰り際の一幕。黒アリ。


家に到着すると、ジョーカーはすぐさま踵を返した。
片手を上げ、
「じゃあな」
と、元来た道を歩き出す。
アリスはとっさに一歩踏み出し、その背に向かって叫んだ。
「まっ! 待って……」
叫ぶ、と言うには語尾が尻すぼみに消えていく。
アリスは口元を押さえ、俯いた。
こんなことを言うつもりはなかったのに。
いつから、こんなに弱くなっていたのだろうか。
去ってゆく彼を見て、寂しいと、思ってしまった。
「……んだよ」
立ち止まったジョーカーが、振り向いてこちらを見つめる。
慌てて顔を上げ、笑顔を作った。
「あ……えっと……、……なんでも、ない。またね」
しかし実に不自然に間が空いてしまう。
もっと、一緒に居たい。心がそう訴えている。
ジョーカーは答えが不服のようで、思い切り眉を顰められた。
そして大袈裟に溜め息を吐く。
「あっ!」
大股に近付いてきたジョーカーに引き寄せられ、気付けば腕の中。
一度、大きく心臓が震えた。
早鐘のように鳴る鼓動は、彼にも聞こえているのではないだろうか。
驚きで動けずにいるアリスに、ジョーカーの苛立たしげな声が降り注ぐ。
「お前のわがままくらい、聞いてやる。柄にもなく遠慮するんじゃねぇ」
話す雰囲気の割に、ふわりと柔らかく抱き締められている。
想われている、こころがじんわり温かさで満たされていった。
「もう少し、このままで」
わがままとも言えないような、小さな願い。
アリスからも抱き付きありがとうと呟けば、ばーかと強く抱き込まれた。

 完
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