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更新履歴や日々、お返事などなど
2014-01-01(水)
あけましておめでとうございます小話

■こんな僕ら番外編
□真田家のお話
■ちょっぴり未来

　「父ちゃん、改めてましてあけましておめでとーございますっ！今年一年も色々とがんばろーと思いますっ！」

　母ちゃん特製のお節を食べ終えた後のまったりする中、床に正座してぺこりと頭を下げれば、目の前のソファーに座る父ちゃんから、はい、おめでとさん、よく挨拶できましたとか返される。
　そうして目の前にさしだされたポチ袋を両手で受け取った。

　「へへへー、ありがとうございまーすっ。」

　父ちゃんからもらったそれをぎゅっと握りしめる。

　「昂、無駄遣いするんじゃないぞ。」

　そう言われるも、頭の中は欲しかった服やアクセサリーのことでいっぱいだ。
　そんな自分に父ちゃんは呆れたように溜め息を吐くと頭をわしゃわしゃと撫でてきた。

　今度出る新作のブレスレットかっこよかったし、どうしようかと頭を悩ませていれば。

　「昂平、挨拶は終わったのか？なら、行くぞ。」

　がちゃりとリビングのドアを開けて入ってきたのは勿論、兄ちゃんで。
　うきうきだった気持ちが一気に沈んでしまった。

　だってっだってっだってっ、行くぞってっ！

　「お、俺、倉田たちと約束、」
　「あいつらとの約束は明日だろ。早くしろ。」

　うわぁんっ、なんで知ってんだよーっ！

　誰かが兄ちゃんに情報を漏らしたらしく、遠廻しに行きたくないという意見は敢えなく却下された。

　誰だよチクショウと項垂れながら悪友達を罵っていれば、頭上で繰り広げられるのは。

　「京平、ほら、お年玉。」
　「あぁ、サンキュー。」

　自分にはちゃんと挨拶をしないとくれないって言ったくせに兄ちゃんには普通に渡す父ちゃん。
　なんでだよとちらりとみやれば、またしても頭をわしゃわしゃとされた。
　父ちゃんじゃなくて兄ちゃんにだけど。
　ちなみに母ちゃんはさっきからずっとテレビの駅伝に夢中だ。

　「ほら、昂平、準備をしなさい。賢太郎君が待っているんだろ？」

　父ちゃんに急かされるも行きたくない。

　だってっ、だってっ、だってっ、兄ちゃんと会長となんだもんっ。

　うーうーと唸っていれば父ちゃんが再び溜め息を吐いて、頭を両手でわしゃわしゃしてきた。
　やだやだと頭を振るもわしゃわしゃは止まらない。

　「どうした、昂平。岩見に会いたくないのか？」

　兄ちゃんがどうしたんだとしゃがみこんで顔を覗きこんでくる。

　その言い方だと会長を嫌ってるみたいだ。

　違うよ、違うっ、会長に会いたくないんじゃないよ。
　会いたくないんじゃなくて。

　「岩見の奴、楽しみにしてたぞ、初詣。」

　嫌なのはその初詣っ！

　これから行こうとしてりらお寺はやっぱり初詣ともなるとそれはもう人でごった返してる。
　そうなると必然的に兄ちゃんと会長はくっつく。
　そりゃもう絶対に。
　そんでもって繰り広げられるのは。

　「真田、寒い。」
　「おい、あんまくっつくんじゃねぇよ。」
　「別にいいだろ。真田暖かい。」
　「たく、しょうがねぇなぁ。」

　絶対にくっつきあって、更にははぐれないようにって腕くんじゃったりするんだっ！

　そんな二人と一緒にいる自分。

　やだやだやだっ、絶対に嫌だっ！

　「昂平、どうしたんだ？」
　「昂平、何かあったのか？」

　親子を感じさせるよく似た顔立ちの二人に覗きこまれる。

　うぅぅ、なんだか悪い奴みたいだ…！

　自分が悪者になったようで、うぐうぐと頭を下げていれば。

　「昂平、いい加減にしなさい！」

　ぺしんと頭を叩いたのは勿論、父ちゃんても兄ちゃんでもない。
　我が家の絶対権力者。

　「さっさと準備して行ってきなさい。それでお土産に甘酒よろしく。」

　て、甘酒が目的じゃんっ！

　じろりと睨めば、向こうもじろりと睨んできた。

　うぅぅ、さすが元ヤンキー｡
　睨みの迫力が違う。

　睨みに負ければ父ちゃんが頭をわしゃわしゃとして、兄ちゃんが背中を摩ってくれた。

　しゅんとしながら兄ちゃんをちらりと見上げる。

　「兄ちゃん、たこ焼き買ってくれる？」

　こうなったら屋台の食べ物を強請らなきゃやってらんねぇよ！


あとがき
　賢太郎か出てこないという…！
　真田ファミリーのお正月でした。
　お父さんは基本的に甘い人です。

2014.01.01


皆さま、あけましておめでとうございます。
そしてお久しぶりです。

お休み中にも関わらず足を運んでくださった方々、拍手をくださった方々、メールをくださった方々ありがとうございます。
お礼が遅くなり申し訳ございません。

私事ですご、昨年は色々とありました…！
ぎっくり腰になったり自転車同士で衝突して吹っ飛ばされたり、他にもちょっと不調があって救急車ではこばれたり…。
まあ、自転車はぶつかった相手も自転車から吹っ飛んじゃってお互いにすみませんって感じで大事にはならなかったのでよかったんですけどね。

更新はまだ少し出来ない状態でして、すみません。
それでもこうして時々にでも小話書けたらと思っております。

皆様には大変ご迷惑をおかけしておりますが、どうぞ宜しくお願い致します。
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