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2011-08-31(水)
小話
■ずっと一緒に 番外編
□今日のわんこの場合 2
夏休みももうおしまい。
だから最後に皆でバーベキューしようって双子が言い出して。
一般生徒が寄り付かない中庭で先生の許可もらってバーベキュー。
会長と不良がいっぱい肉を焼いてくれて。
「ほら、肉焼けたぞ。」
「こっちのも焼けてるからな。沢山食え。」
会長と不良がお皿にのっけてくれた。
やったっ、おっきいやつだ…!
「わーいっ、会長っにくにくーっ!」
「わーいっ、不良っにくにくーっ!」
双子が二人の周りをくるくるしながらお皿を差し出してる。
その隣で副会長と会計先輩が野菜を食べてる。
「今年は肉を焼く係りが増えて助かりますね。」
「えへへー、彼は何でも出来ちゃうんだよぉ。」
ピーマン苦くないのかな?
玉ねぎ辛くないのかな?
眺めながらあむあむと肉を噛んでいれば。
お皿の上に更に肉がのっけられた。
「ふーふーしないと火傷しちゃうっスからね?」
「ん、ん、あふ、あつ、うま、うま。」
きらきら笑顔の彼にえへへーと笑えば、優しく頭を撫でてくれた。
えへへ、幸せだ。
副会長が野菜も食べなさいって言ってるけど、今日はいつも違って食べなくても怒られない雰囲気だ。
だから食べない。
「に、く、うま、うま、た、べる。」
会長がいっぱいのせてくれた肉をきらきら笑顔の彼のお皿にのせた。
そしたらありがとうって更に笑顔になってくれた。
嬉しい。
「あー、いゃいちゃしてるー。」
「あー、らぶらぶしてるー。」
双子の声にぱっと見やれば、会計先輩が肉を焼いてる不良にあーんで食べさせてる。
熱くないようにふーふーして。
「ねーねー、おいしー?」
「あぁ、流石会長が持ってきた肉だな。」
不良のこめかみ辺りを汗がきらりんって光って。
やっぱり会計先輩が不良の首に掛かってたタオルで拭いてあげてる。
ん、らぶらぶだ。
「会長も副会長にあーんてしてもらわないの?」
「会長も副会長にふきふきしてもらわないの?」
一瞬、副会長の綺麗な眉間に皺が寄ったけど、会長が副会長はツンデレだって言ってたから、きっと照れてるんだ。
「おい。」
「………はい。」
ほら、やっぱり。
副会長は会長にあーんてしてあげてるもん。
副会長のほっぺた真っ赤だもん。
双子もお互いにあーんてし合ってる。
むぅ、いいなぁ。
じっと皆を見てたら目の前に。
「はい、あーん?」
きらきら笑顔の彼。
えへへ。
自然と顔が笑顔になった。
「えへ、へー、あー、ん。」
もぐもぐしたら凄く美味しかった。
夏休み最後にいっぱい幸せになれた気がした。
あとがき
わんこの日記第二弾でした。
今回は皆が仲良くなってからのお話です。
2011.8.31 辻
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