2003-04-04(金)
エボニー見た目はローズに似ているが、その性質はまったく異なる。ローズは全体的にクセが少ない音色(質感)だが、エボニーは目をパッと見開いたようなハッキリとした音色がある。
それにともない、音の立ち上がりの良さとハッキリさはローズより格段に優れており、ライトハンド・タッピングプレイでの音のハリと立ち上がりもシャープで綺麗。エボニーはローズよりも繊維の目がギッシリと詰まった素材であるから、密度が高く硬質。音がムダに吸収されずコモリにくい。よって指板上での音の跳ね返りやレスポンス(スピード)が良く、目をパッと見開いたようなハッキリとした音色になると考えられる。
また、たとえばESPなど高価で高品質なモノほど繊維がギッシリと詰まっており、見た目からまるでカーボンのように真っ黒である。
それらにともない、水を含んだような音色もエボニーの特徴的。エボニー特有のパタパタと、そしてモチモチとした音色に、【ミャ…ミャ】とした水っぽさをプラスした感じで、音にまとわりつくような音質である。
当方で所有しているESP製ギターのエボニーは、
繊維がギッシリと詰まった高品質。モノによって多少のバラツキはあると思うが、エボニーは前記の特性から音の粒と輪郭が非常にハッキリと明確に出る性質がある。とくにローズ指板を長年触ってる人がエボニーに持ちかえると、その違いにおどろくだろう。それほど明らかな違いがある。
以上の優れた特性から、エボニーは高級な指板材として用いられており値段も高い。だがもちろん、ローズはローズ・エボニーはエボニーで、それぞれにそれぞれの特長および特性があることは忘れずに。まとめると、ローズはクセがなく純粋でマイルドなサウンドで、エボニーはクセが強くて攻撃的なサウンドである。
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