2003-12-12(金)
木の基本概念


ギターには木が使われている。木にはさまざまな種類があり、特徴も値段も異なる。同じアルダーという木でもメーカーによってモノも値段も違う。同じアッシュという木でもホワイトアッシュ・サウスアッシュ・スワンプアッシュなどがある…という具合に。
これはギターに使われる木に限られたことではない。ギターやピアノなどの楽器・タンスやテーブルや食器棚などの家具・スピーカーのキャビネットなどオーディオでも同じことである。


重いほうが音ヌケがよい
木というのは基本的に、重いほど高価になりやすい。例えばスピーカーのキャビネット。高価になればなるほどスピーカーが大きく、キャビネットも大きくなる。スピーカーがそもそも大きいのだからこれは必然的だが、スピーカーの大きさに準じてキャビネットも大きくなると同時に、そのスピーカーのポテンシャルを最大限に引き出すために質の良い木で作られたキャビネットを用いる。すると必然的に重くなりやすい。

ギターにも同じことがいえる。ギターはピックアップで音(弦の振動)を拾い、それをアンプで増幅して【エレキギター】として機能するが、それ以前に弦からボディへと伝わり、ピックアップで拾っている。よって、アンプやピックアップよりも【先に】音質を決める土台となるのである。


硬いほどレスポンスがよい
メイプルなど硬い材質ほどレスポンス(音の反響・鳴るまでのスピード)がよい。これは、硬くなるほど繊維がギュッと詰まっており、空気や不純物などの障害物の影響を受けにくく、ぶつかった音が全て返ってきやすくなるからである。ネックにメイプルが使われているのはこのためである。
穴だらけの表面より、穴の無いマッサラな表面のほうが空気も水も通しにくい。結果、レスポンスがよくなる。速弾きに適している。

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以上、必ずしもこれらの理屈が全てというワケではないが、性質上の特徴として踏まえておくと便利である。なにより、好みの問題や一長一短があるのである。

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