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徒然日記
2019-09-27(金)
小話「人魚は青い空を夢見てる」B



「処女なんじゃない」

「やっだもう!」

ゲラゲラと笑い声

「ねぇ、彼女ってさぁ…」今度は顔を寄せひそひそ話

女3人よれば姦しましいとはよく言ったもんだ

リーダー各らしい女性がチラリと目線を上げる。誰のことを言ってるかは知らないけども悪口なら聞こえないとこで言って欲しい。どうも私はそういう手合いが苦手だ

浮いた話もなく女性同僚と男の話もしない私は彼女達にとって奇異の存在らしい

営業から編集へと突然部署変えになった

上司に理由を聞いても『そっち希望してたでしょ。良かったじゃないか』と言うだけで、希望してたのは入社当時の話で今更なんでと眉をしかめた

とは、言っても不服を申し立てても私の意向が通るはずもなく、申し送りを済ませ他部署へとデスクが変わった

移動先のボスに挨拶に行くと上から下までジロリと見られ『宜しくお願いしますよ』と声掛けられた

編集長に仕事の流れとあらましをざっと教えて貰いポチポチ仕事もでき始めて来た頃、長らく原稿をお願いしてる先生の担当を受け持つように言われた

気難しい先生でなかなか色好い返事をくれないと、何故そんな先生の担当を私にしろと言うのか

会って見て納得した。私は人身御供




ダブルベッドの上に弾かれるように仰向けにされた身体をスプリングが受け止める。ピシッとメイキングされた清潔な敷布にブラウスのボタンが飛び散った

咄嗟に上がる悲鳴

何故こんな…

あのときもそうだった

蒙昧で高慢な17歳

破瓜という儀式のあと何日も先生は私の体内に存在し続けた

裂かれたブラウスの下から顕になった胸をまさぐられ顔を近づけられて咄嗟に背けた

先生はフンと鼻で笑い、私をうつ伏せに腰を上げズボンをお尻のとこまで下げそのままストッキングを裂き下着の上から足の間を撫でられる

唇を結び声を押し殺す。先生は敏感な部分に爪を立てカリカリと必要に攻め立てられると詰めてた息がもれだした

下着を引き摺り下ろされる頃には私の身体は異物を受けいられるように準備が出来たようだ。私の中に指が飲まれてく

乳首を捻られ指の数が増えていく。ベルトを外しチャックを下ろす音。私の中に先生が挿ってきた



何故こうなんだろう

細いシャワー口から降り注ぐ湯はいたぶれた肌を静めてく

このまま泡のように溶けてしまえたら

私は顔についた水滴を拭った

バスルームから出た私を待っていたのは真新しい服

でも服は細い肩紐に大きく胸元が空いてるワンピースとガーターとストッキングだけ。下着は?

先生はこれに着替えラウンジに飲みに行こうという。こんなもん着て外に出れるはずがない。しかも肌着も着けずに。余りの馬鹿馬鹿しさに腹が立つより呆れてしまう

が、着ていたものは処分したというし、これ以外着るものはないよと先生は目を細めて言う

先生は困り顔の私の前に立ち『着させてやるよ』とバスタオルの合わせ目を解けばタオルはするんと床に落ちた。ドレスを纏いスカートを捲ってガーターを腰に着け片足を持ち上げストッキングをスルスルっとはかせる

片膝をついて私の足にストッキングをはかす先生の目の前に晒されているものはさっきまで先生をくわえ込んでいた




ホテルの最上階にあるラウンジは窓際ぐるりとカップルシートになっていて、しかも隣同士衝立で仕切られ夜景を見ながら一時を過ごせる場所となっていた。ソファーの背は高く後ろからの視線も気にならないとは至れり尽くせりといったとこか

注文した皿とワインが来ればあとは2人の世界

好きあった恋人同士がくればさぞかしロマンチックなことだろう

細巻きのタバコの灰をトレイに落とす指先はすんなりしていてごつさがない。さっきまであの指が私の中をかき混ぜていた。私は大人の先生に何を求めていたんだろう。恋人という特別。大事にされる喜び。甘美なセックス…

スカートの中に手が入ってきた。その手を止めようと押さえこむと先生は少し怒ったように私を睨む

私は先生から原稿を貰わなくては、

押さえた手を緩めるとスルッと太ももの付け根を撫でてきた

私は先生を見つめる。それは細やかな私からの抵抗

先生は微笑み指先が私の中へ入りこむ。その手は暖かかった




タクシーで自宅まで送られた『そのなりで電車には乗れないだろ』って、そのなりにさせたのは先生なのに

終始無言で自宅まで送られ降りる間際に耳元で『次からはお前が避妊しろよ』と囁かれた














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