名前変換無極短小説
※狂・グロ・微裏…含有※
shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2014-05-28(水)
初夏の残像(アカギ)
アカギさんの肌は男っぽくない真っ白な肌だ。
私は羨ましいなぁと思いながらいつもアカギさんに触れた。
色っぽい意味は全くない。
私が小さい頃から色々体に傷を作っては似非医者であるお母さんの世話になっていたアカギさん。
私はお母さんの手伝いでアカギさんに触れる機会があっただけの話で、それが無ければアカギさんに触れることなど一生ないだろうと思っていた。
お母さんの遺影を前に、私はセーラー服に身を包んだままアカギさんと隣り合うように座っていた。
アカギさんの指が私の二の腕に触れた。
暑い夏場とは言えしっとり汗をかきひんやり冷えていた私の腕はアカギさんの低体温の指すら熱く感じて、びくりと震えた。
何ですか、と言おうとして私は言葉を発せられなかった。
アカギさんの目が、いつもと違う鋭さを孕んでいた。
耳にしていた裏社会でのアカギさんの話。
でも今感じた恐怖はそう言った類いの恐怖じゃない。
何を言っていいか分からずアカギさんを見つめると二の腕を触っていたアカギさんの指が私の首に触れた。
「オレが怖い?」
アカギさんが笑った。
私はどう反応していいかわからないまま、素直に頷いた。
アカギさんはそのまま首から後頭部に手を持って行くとグイッと私の頭を引き寄せた。
「………っ!」
「いい警戒心だけど、気付くのが遅すぎだ」
息が掛かるほど近い顔に、焦点が合わない。
感じるのは、アカギさんの熱だけだった。
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Ciao!Ciao!
Buonanotte!
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