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名前変換無極短小説 ※狂・グロ・微裏…含有※ shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2014-04-22(火)
枝豆スープ(N)



ここがボクの帰る場所になればいいのに、と思った。


出されたペールグリーンのとろみのあるスープをすすって笑みがこぼれる。


(ボクの髪の色だ)


初めての料理、初めての味。
味、匂い、色、食感、一つも逃がすまいと一匙一匙慎重に口に運んだ。


「この色はどうやって出すんだい?」


「枝豆と生クリームよ」


彼女は向かい側に座っている。食事はとうの昔に済ませたと言っていた。いつもそうだ。そもそもボクが訪ねる時間がいつも微妙だ。でもボクが食べている時は彼女はボクの向かい側に座る。これは『食卓を囲む』と言う儀式だった。ボクは最初この儀式に意味はないと思っていた。平素ボクは一人で食事をとっていたからだ。でも今ではその儀式が大好きだ。


彼女はたくさんボクの大好きの引き出しを増やした。優しく触れる。一緒にいる。一緒に何かをする。挨拶を交わす。彼女がする、彼女とする全てが大好きで心地よかった。





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Ciao!Ciao! Buonanotte!
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