名前変換無極短小説
※狂・グロ・微裏…含有※
shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2012-09-08(土)
年上男主で子供赤
すごくきれいな人を知っている。
すごくやさしくわらう人を知っている。
すごくていねいに触れる人を知っている。
そんな彼を僕だけが知っていたらいいのに、と思ったけれど。すごくきれいですごくやさしくてすごくていねいな彼は誰に対してもそうで、そんな彼を好きになったのに今はそんな彼が少し嫌いだ。
僕だけにやさしくして。僕だけに笑って。僕だけに触れて。
「レッドくん、どうした?」
少し困った風に眉を下げて彼が笑う。でも僕はちっとも彼の腰に回した腕をゆるめない。困っただけど嬉しい、そんな僕に都合のいい感情が伝わってきたから僕はぐりぐりと顔をこすりつけた。
「レッドくんはやっぱり甘えん坊だ」
うん、そうだよ。でも他の大人の前ではこんな風にしない。口数が少し少ない、大人びた子供だから。
「口にしないと伝わらないんだよレッドくん」
やさしくやさしく僕の頭を撫でた。
それでも、触れたところから行かないでって伝わったらいいのに。
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