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名前変換無極短小説 ※狂・グロ・微裏…含有※ shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2012-04-08(日)
眠れないの(雲雀)

木の葉が落ちる音でも目が覚めると主張する彼はその主張に違わず物音に敏感であった。
気配だけで窓の外に来訪者を察し、体を起こす事なく口を開いた。


「……おいで」


「……いつもごめんね」


パジャマで素足にローファーを履いた少女はぐずりながらも窓の外にきちんと靴を並べてよいしょと幼なじみの部屋に入る。
遠慮がちに布団に入る少女に雲雀は慣れたように上布団を整えて少女に背を向けた。


「恭弥、ごめんね…」


「もう慣れたよ」


「うん、ごめん…。明日こそは頑張るから…」


次第に閉じていく少女の瞼を見ることもなく、雲雀は背中にある温もりを感じて小さく息を吐いた。


眠れないの
(僕も眠れないんだよ)


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