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名前変換無極短小説 ※狂・グロ・微裏…含有※ shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2011-09-06(火)
全部初めて(不二)


「は…」


「え?」


何?って不二が小さく首を傾けて、その様が凄く綺麗でかわいかった。


「はなして…っ」


汗ばんだ手をはなそうと少し力を入れて不二の手から逃げようとしたけどわたしが力を入れた瞬間不二も力を入れてわたしの汗ばんだ手が少しぬるっと滑っただけで離れるまでにはいたらなかった。それが悔しいやら恥ずかしいやらでわたしの顔に熱が集まる。


「何で…」


ちょっと怒った風に眉をしかめて不二がわたしを見る。何で、って、


「不二に触るのが凄く恥ずかしい…」


ドキドキして死にそう。


そう伝えたら不二は少し沈黙してから絡めていた指を離した。密着していた部分に風が当たって冷たくなる。


「どう?」


不二は空いた手を学ランのポッケに入れた。どう?と言われてわたしは答えられない。恥ずかしくてたまらないハズだったのに。


「わかんないの…」


何でこんなに寂しいんだろう。思わず泣きそうになって俯くと不二が笑う音がした。


「君がしたいようにしていいんだよ」


その声があまりにやさしくて、恐る恐る手を伸ばした。したいように…。自然に伸びた手は少し迷って学ランの裾を掴んだ。


「ありがとう」


「どういたしまして」


嬉しそうに笑う不二。
さっきより恥ずかしくなく、寂しくもないわたし。








全部初めてでわからないの.
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