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名前変換無極短小説 ※狂・グロ・微裏…含有※ shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2011-04-30(土)
出産に関する雲雀氏の見解(↓続き?)



「うわぁ、可愛い…っ」


「ふふ、ありがとう…」


(笹川さん、いや、もう笹川さんは結婚してるから沢田さんだ)…沢田さんの腕には小さな赤ちゃんがいた。沢田くんはしまりのない顔をしてふにゃふにゃしている。そんな顔してると赤ちゃんそっくりだねと笑えば沢田くんは破顔一笑した。そんな私たちの様子を至極つまらなさそうに見る恭弥さん、もとい私の旦那様。あなたももうすぐお父さんになるんですよ、大丈夫ですか?しかし恭弥さんが沢田くん並みにお父さんになるなんて想像出来ない、というか有り得ない。実際、何故私と結婚したのかさえ分からない。まぁ、私は、好きだったのだけど…!


帰り道、車の中で無意識に自分の腹部に手を当てる。少しずつ丸みを増す体に私ももうすぐ沢田さんみたいにお母さんになるんだなぁと実感した。


「何を笑ってるんだい?」


恭弥さんの上機嫌な声に意識が戻る。いいえ何でもないです、と答えたら恭弥さんから返事は返ってこなかった。と言うか恭弥さん、病院に行くまであんなに不機嫌だったのに何で今はそんな上機嫌なんですか?何だか怖い答えが返ってきそうで私は横目で恭弥さんを盗み見た。


(絶対よからぬことを考えてる顔…)


「よく考えてみたら…」


「え?」


独り言のように呟いた恭弥さん。顔は私の方を向いていなくて窓ガラスに微笑を浮かべた彼の顔が映っていた。ここでときめけていたなら私はどんなに幸せだったろうか。いやしかし嫌な予感しかしない。


「あれが出てくるならもっと色々出来るね…」


「……っ!」


私は何を、とは言わなかった。ただいやらしく笑う恭弥さんに出産後の自分の身を案じて身震いした。
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