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名前変換無極短小説 ※狂・グロ・微裏…含有※ shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2011-03-22(火)
でも肝心の貴女を好きって気持ちは伝わらない(赤弟)



「兄ちゃんならいないよー?」


レッドの家に行くとファイアくんがニコニコ笑顔で応対してくれた。あれ、約束してたのにレッドの野郎め、と愚痴るとアハハと笑いながらファイアくんがリビングまで通してくれた。

「まぁ、兄ちゃんだからねー」

「まぁ、レッドだからねー」

ファイアくんとレッドは一見似てないと思われがちだけど実はそっくりだ。ファイアくんは人当たりの良い笑顔で一見鉄壁顔なレッドと真反対に見える。でも実はレッドより中身は鉄壁。見た目で分かる程彼は浅い人間じゃあない。

「今日は兄ちゃんと何の約束?」

「ありがと。今日はねー、グリーンのプレゼント買いに」

渡されたアイスティーを受け取って二人でソファーに座った。暑いからあまり近寄って欲しくないのだけれど。

「へぇ、グリーンさんの?誕生日とかだったかなー?僕も渡した方が良いかなー」

「そんなこと言って、興味ないくせにー」

私の話にあわせて無理に会話を広げようとするファイアくんがおかしくて思わず笑ってしまった。するとファイアくんはキョトンとした顔で私を食い入るように見てきたので今度は私が首を傾げた。

「え、何…?」

「僕、興味ないように見えてた…?」

意外そうな顔。私がうん、と頷くと途端にファイアくんは顔を真っ赤にさせた。何、そんな恥ずかしくなるような要素があったの!?

「オレ、そんな顔に出てた!?今までもっ!?」

「ちょ、ファイアくん落ち着いて、一人称変わってる…。多分そういうの気付いてるの私とー…まぁレッドくらいだよ」

「兄ちゃんは良いけど貴女に気付かれてたら一番困る!じゃあオレの気持ちダダもれ!?隠せてた気になってただけ!?うわーっ!」


バタバタ…


そのまま家を飛び出してリザードンで出て行ったファイアくん。


「なーんだ、ファイアくんも可愛いところがあったのね」

「あれ………、……来てたんだ」

「レッド、あんたねぇ…」

「何?」

「ファイアくんもレッドくらい素直だったらね…」

「?ファイアは素直だよ」

「………………アッハッハ!流石兄弟」

「……?」










(●ё)未だにレッドの一人称迷ってます。ゲームでは僕だけど。
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