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名前変換無極短小説 ※狂・グロ・微裏…含有※ shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2010-04-30(金)
ぬいぐるみ(レッド)



(どうしよう…)


私は今ぬいぐるみに埋もれている。何でこんなことになったかって?それは無表情で私を見つめるレッドさんのせいです。グリーンさんからもらったピッピ人形を抱きしめてもふもふしていたらレッドさんがふらっと消えて(まぁレッドさんが消えたのはあまり気にしてなかったけど)ふらっと現れたレッドさんとリザードンの両腕に溢れんばかりのぬいぐるみがあったのだ。





こうして冒頭に至る訳なんですが…


「…………」


レッドさんが無言で私を見てくる。えーっと、これは何、どうしたら良いのだろう。目の前にあったイーブイのぬいぐるみを抱きしめてみる。や、やわらかさが違う!


「気に入ったか?」


レッドさんがボソッと呟いた。え?と顔を向けるとバツが悪そうに視線を外すレッドさん。


「お前があんまりグリーンからもらってぬいぐるみを大事にしてるから…」


「レッドさん…?あの、ありがとうございます…。でも、私こんなにいただけないので、これだけください…」


抱きしめたイーブイ人形を掲げればレッドさんの瞳が一瞬揺れた。それだけでレッドさんの内心がわかってしまう自分がすごいと拍手したかったけど、今はレッドさんとの意志疎通で精一杯だった。


「あの、沢山あるより、一つだけいっぱい大切にしたいんですっ」


何とかレッドさんを安心させたくて支離滅裂な日本語になったけど、レッドさんはわかってくれたみたいで、表情が軟らかくなった。


「………わかった」




ぬいぐるみを抱きしめてありがとうございますと言えばレッドさんがふわりと笑った。あまりの綺麗な笑顔にドキドキしたけど、イーブイ人形とピッピ人形に埋もれて誤魔化すことにした。
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