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コラム

2003-06-09(月)
甘利山の今後について


甘利山倶楽部 事務局


甘利山のすばらしい景観は、長い間の地元の人達の手作りで生まれてきたものです。自然公園に制定され保護されてきたのはこのかけがえのない景観を保ち、後世に伝えていくことと、おおきい自然の流れをも認めていくことが大事だと思います。
韮崎市の自然文化の森として定期的に手を入れることを考えてみたらどうでしょう。甘利山倶楽部では笹のひどい駐車場近辺から始めましたが4から5年刈り続けると笹のいきおいが弱まりたくさんのスズランや夏の草花が芽を出しました。手で刈れるところは地道にツツジを取り出し、機械を使える部分はほんの1部分です。あと何年後に一斉にやるよりは、毎年地道に下草刈りを継続していくことが甘利山の美しい景観を長く伝えていけるのではないでしょうか。大事なことは焦らずに昔の方法に見習い、間伐し風通しや日当たりのよい環境をつくる手伝いをしてあげ、植物の本来の力、花をさかせやすい環境を作ってあげることで、レンゲツツジが少ないから持ってきて植えればいいということでは無いと思います。

甘利山産の種をまいて苗を積極的につくり、それをまた植えてあげようと森林総合研究所のアドバイスで試みていますが、その苗が今3年目を迎えています。地元の人たちにも種や挿し木の苗を配りみんなの力でレンゲツツジを絶やさないように研究していき、いい方法を見つけていくこともしています。これはまだ花が咲くまでには何年かかるかわかりません早めにじっくり取り組んでいくしかありません。

学生の自然教育の場として研究や作業に積極的に地元の山に取り組んでもらえるように、また職のない人達の働き場として有効に利用できるところではないでしょうか。年に1度でも、1株でも埋まっているツツジを取り出してあげればツツジだけでなく夏の草花の宝庫にもなると思います。
韮崎の自然文化を伝えて残していくのは市民の責任ではないでしょうか。

2003年6月9日
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