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★新・シマダの頭★ 劇団員・島田のなんでも日記。 寝ぐせに覆われた根暗なアタマの中をどうぞ。
2008-10-31(金)
最近思うことなど


明日は三股へ「小林三姉妹」を観に行く。数年前に初演を観たけれど、今回も楽しみでならない。
昭和30年代はじめの、小さなパン屋さん一家の物語。
懐かしくてあったかい涙が流れる、そんな優しいお芝居だ。

今日は一日中寒かった。
憂鬱な気分になる。肌もだいぶ荒れている。
肌というのは確かに正直かもしれない。このひと月の間、結構な残業をしていた。
11月になるし、週明けからさらに忙しくなる。月次、年末調整、ほか色々。
あまり考えたくない。
会社帰りにドラッグストアへ寄り、貼るカイロと保湿化粧水を買った。
相変わらずもの忘れも気になる。気を抜くと頭がまわらなくなる。

まぁ、でも、いろんなことを考えすぎないようにしようとは思う。結局、なるようにしかならない。

さて、待ち人〜の台本加筆作業を進めなければならない。昨日稽古した感じだときっと面白くなると思う。なんというか、奇をてらわないお芝居。ストレートで正統・誠実な感じがする。
明日観に行く「小林三姉妹」は幅広い層に届く名作なので、小学校公演に向けての勉強にもなると思う。

そして、来年は是非とも本公演を打ちたい。新作で。

台本を書くとき、どうしても頭にあるのが「緊張感」を出したいという点だ。

えらく衝撃を受けたのは「天の煙」(松田正隆作・平田オリザ演出)だった。観たあとに、良い意味ですごく疲れた。硬直して観た感じ。
緊張度合いがすさまじく、あの張りつめかたは半端じゃなかった。
張りつめた夢のようで、愚かで、闇は輝き、研ぎ澄まされていた。
そして、「so bad year」(永山智行作・倉迫康史演出)。
一番最初のこふく体験で、強烈だった。登場人物三人の濃密な世界。闇。ヒリヒリ感。
息をつめるようにして観た憶えがある。

どちらとも2004年に観ている。
「カブキ89」を書いたとき、頭にあったのはこの二作品の質感と印象だった。
ひどく心に残っていた。
生理的に惹かれるというか、ああ、こういう世界がやりたいんだ、と素直に思った。
闇は隠さずに出してもいいのだ、と。

「カブキ89」が転機になっていると思うのだ。拙作で、内容もわかりにくい、と嫌われがちだが、思いが詰まっている。わたしは好きな作品だ。

緊張感と切なさでなんともいえない気持ちになるような作品を書きたい。ずっとそう思っている。

でも実際はなかなか書けていない。それが情けない。
思うだけなら簡単だが、創作はそんなに簡単じゃない。なんというか、勇気がいる。
上演日程を決めて書き上げていくのはひどく疲れるし、進まない時は焦ってナーバスになる。心身を削っている感じは否めない。

だが、書きたいと思うのだ。

来年は新作が出来るように頑張る。
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