日々精進
ギターリスト向け音楽理論です。
2007-01-19(金)
初級理論・19日目
さて、昨日は長三和音について勉強したが理解できただろうか?長音階を理解出来ていれば簡単なことなので、もし「長三和音が良く解らない」という者がいるのであれば、もう一度【長音階】を勉強し直す様に。しつこい様だが、基本が出来ずに応用が出来る程勉強は甘くはない。当然である。
さて、本日は短三和音について勉強していくこととする。勘の鋭い者も、そうでない者も、“もしかして”と思っているかもしれない。恐らく、その予想は当たっているだろう。
【短三和音】
短三和音(Minor Triad)とは、自然的短音階の主音、下中音、属音である完全一度、短三度、完全五度で構成された和音のことである。
・音程について
I (II) bIII (IV) V
全+半・全+全
一昨日導き出したD、E、A、B Natural Minor Scaleを用いてそれぞれのMinor Triadを考えてみよう。
D Natural Minor Scale
D・E・F・G・A…
このScaleの完全1度、短3度、完全5度を重ねれば良いわけだから、
D Minor Triad
D・F・A
となる。
以下、同じ理屈で導き出せば
E Minor Triad
E・G・B
A Minor Triad
A・C・E
B Minor Triad
B・D・F#
となる。
Major Triadと比べると異なるのは3度の音が長3度か、短3度かという違いだけである。なので、Major Triadを完璧にしてしまえばMinor Triadを完璧にするのも簡単なことだ。
試しに昨日導き出したC、F、G Major TriadからそれぞれのMinor Triadを導き出してみよう。簡単なことだ、3度の音を半音低くすれば良いだけのことなのだから。
C Major Triad
C・E・G
この長3度であるEをフラットさせると…
C Minor Triad
C・Eb・G
1秒足らずで出来てしまった!他も同様にやってみよう。
F Major Triad
F・A・C
この長3度であるAをフラットさせると…
F Minor Triad
F・Ab・C
G Major Triad
G・B・D
この長3度であるBをフラットさせると…
G Minor Triad
G・Bb・D
如何だろうか?Major ScaleからNatural Minor Scaleを導き出す以上に簡単だったと思う。いまいち意味がわからないという者はDegreeを理解出来ていない可能性が高い。しかし、Minor Scaleから導き出すなど、他の方法でシッカリとMinor Triadが導き出せるのならばそれでも良い。
三和音はこれまでに勉強した長三和音と短三和音を含めて全部で4つ存在する。Chordの基本となる和音であるので、シッカリと音程差などは記憶して貰いたい。一気に詰め込むのではなく、先ずは長三和音(全+全・半+全)と短三和音(全+半・全+全)を記憶できたら次に進めば良い。
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