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2012-05-27(日)
《ハローグッバイ》についての話(ゆう)

解釈じみてますが、ただの自己満です。大丈夫な方はスクロールお願いします。
話の流れとか大まかに書いちゃってるので読まれていない方ご注意をば。









ぱっと見、夢を見て不安になった黄瀬の杞憂に終わる話、なんですが。実は病みかけ黄瀬の願望、のつもりで書きました。

作品内のあとがきに全中試合後と書いてあって、あれ?と思われる方もいるんじゃないでしょうか。
全中試合後といえば黒子はキセキの前からいなくなるはずです。もちろん黄瀬の前からも消えています。
なのに黄瀬の前に黒子がいる。キセキと関わっている。
つまり、この黒子自体、黒子がいない日常に嫌気が差した黄瀬の、願望というか妄想の具現化みたいなものです。
わざわざこういったことをあとがきに書いたのは、矛盾した点から小説内のもやもやした点をさらに引き出すためだったりします。

冒頭は、目の前からいなくなった黒子を示しています。保健室内での出来事からは、すべて黄瀬の願望です。
黒子がなぜ泣きそうになったのかというと、黄瀬の中の最後の良心というか現実と向き合う気持ちみたいなものがそうさせた、というか。彼は自分で自分を憐れんでいます。
最後の黒子の言葉は
「本当に夢だったら良かったのに
のつもりで書いていますが、ここはさすがにご想像にお任せします。語彙力なさすぎてこれしか浮かばなかったので/(^O^)\

また、
『ただ発せられるだけの言葉』
『今の黒子っちの言葉』
といった黒子の言葉についての部分はもやっとしてもらいたくて書きました。
黄瀬って結構人の感情に鋭いと思うんです。言葉ひとつからすべてわかる、とは言いませんが。
だから黒子の言葉が、口調や抑揚がどうであれ、すべて感情の乗った言葉であることも理解していると思います。
ただこの小説の黄瀬は、自分から離れていった黒子の言葉に意味などなかった、と無意識に理解し直してしまっています。
『今の黒子っち』は黄瀬の願望ですから、黄瀬の言ってほしいこと・してほしいことをしますし、抵抗だってしません。自ら離れるなんてとんでもない。

そうやって頭の中の黒子を改変していって、自分にとって都合のいい黒子を作り上げ、黄瀬は自分の心を慰めるのでした。という話のつもりでした。

書き始めたのは3年前で、杞憂に終わる話を書く筈だったんですが。どうしてこうなった。
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