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「妙な気分です」

不意に、背後から聴こえた。
声を放った当の本人を振り返り、目で捕らえる。
息も絶え絶えな行為の最中に、意味深な言葉を投げかけられたからだ。

「おや。どうかなさいましたか?」
「さっきの意味…何だ、よっ…」

握り締めた拳にシーツを絡ます。
訪れる快楽と、それに伴う快楽に敗北しないため。
止まった律動の余韻にやられて肩で呼吸を繰り返した。
そして再び、問う。

「は、ぁ…なぁ、ジェイド、今の…」
「今は余計なことを考えない方が身のためですよ」
「くぅ…あひッ!?」

ぐりん、と反転した一瞬に結合部が掻き混ぜられる。
予想以上の甲高い嬌声が漏れた。
ジェイドの一物で擦れたところが理性を飛ばし、弛緩したのか塞き止めていた肉棒は数度、揺れ動く。
先端から飛び出した飛沫はあちらこちらに散った。

「ああ…若いと量も凄いですね。まぁ、一回目ですからまだまだ出るでしょう」

体位変換をした後には緩かった動きも激しさを増した。
重点的と言っていい程、敏感なところばかりを狙ってはピストンが続けられる。

「ひぁ、ぁ、あ!そんな、にぃ…そこばっか、突くな…ぁっ…」
「何を言います。貴方はここをぐりぐりさせるのがイイんですよ」

ベッドのスプリングが軋む音が、次第に増していく。
もう訳が分からなくなるぐらい、身体には快楽しか走っていなかった。
理性は何処へ姿を消したのか。
既にジェイドのことしか頭の中には存在しない。
身体も奥を突きたて、痺れる快感をくれる目の前のジェイドに釘付けだった。

「ほら…ここ、好きでしょう。私のペニスが当たるだけでイけちゃいますもんね」
「当たっ、てるっ…!ごりごり硬いっ…のが、気持ち、いっ…あ、も…〜〜ッ!!」

二度目の射精も盛大に放たれた。
少しばかり遅れてジェイドがナカで達する。
暖かいものがじわりと広がる感覚と、ただただ訪れた倦怠感に全て呑み込まれていった。


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