【意外に甘党な彼のセリフ】
@僕がお菓子好きだとそんなにおかしい?
「………よーし、これで頼まれてた物は全部買ったな。ったく、この寒いのに買い出し当番引き当てるとはついてねぇぜ」
「引き当てたのは僕だけどね。だから言ったじゃないかユーリ、一人で大丈夫だよって。嫌ならどうしてついて来たんだよ」
「あのなフレン、どう見てもこれ一人で持てる量じゃねーから。付き合ってくれてありがとって素直に言えねぇの?」
「…………そうだね、ごめん。ありがとう。助かったのは事実だ。付き合ってくれて嬉しいのも事実。ね、荷物、重いかい?」
「余裕。」
「そっか。じゃあせっかくだからもう少しだけ付き合ってもらおうかな。街の中をゆっくり見て回りたいんだけど」
「了解。しょうがねぇから付き合ってやるよ。ま、どうせこの街に泊まるんだ、急ぐ理由なんかないしな。ゆっくり回り道して帰ろうぜ」
「ありがと、ユーリ。ふふ、本当はね、ちょっとだけ楽しくてさ」
「?何が?」
「二人で一緒に買い物なんて久しぶりだなって」
「……………そんなの、これからいつでも出来んだろ?」
「出来たらいいね。こんな旅や戦闘に必要な道具小物じゃなくてさ、日用品とかお菓子とかで大きい紙袋いっぱいにしてさ」
「……半分こして持って今日の夕飯は何にしようか、明日の掃除当番どっちだっけ、そんな他愛もない話して?」
「そう。手を繋いで、一緒の家に帰る。出来たらいいね」
「はは、良かったなフレン、少しだけなら今でも叶えてやれそうだ。行こうぜ、回り道して紙袋いっぱいにして帰るんだろ?ほら、手。」
「ユーリ…………、ああ!」
「…………………で?何?言い訳があるなら聞いてやるけど?」
「「すみませんでした」」
「全くもう何なのよこのお菓子の山はっ!?アンタらに渡したメモのどこにこんな買い物してこいなんて書いてあるのよ!!?」
「だってフレンが」「だってユーリが」
「だ ま れ!……フレン、まさかアンタまで無駄遣い魔だとは思わなかった。しかも甘いものばっかり……アンタそんなに甘いもの好きだったっけ?」
「僕がお菓子好きだとそんなにおかしいかい?リタ」
「ふふ、違うわよリタ。倹約家な騎士様が無駄遣いをしたくなるくらい、お菓子好きな彼が好きなだけ。ねぇ?」
「なっ、違っ!ジュディス!?!?ちょっ、」
「………一生やってろ!ファイヤーボール!!」
至って通常運転です。
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