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皆さんの愛と希望でゆるゆると更新頑張りたいと思います(^O^)/




☆特別企画☆ 
【もしも藤宮学園に小説登場人物が大集合したら】



(静香&卯紗義 編)

屋上へと繋がる階段を上りきると、煌めくオレンジ色が風に乗って揺れていた。

「由貴君、あなたの髪は本当に地毛なのよね?」

静香は屋上で午後の授業をボイコットしている卯紗義に問いかけた。

「ああ、そうだけど…。それより優等生の会長様が、授業時間にこんなとこにいてもいいわけ?」

卯紗義はゆっくりと流れる雲を眺めながら答えた。

静香はスカートを気にしながら、卯紗義の隣に腰掛ける。

「先生には、生徒会の執務で、急用があると言っておいたわ」

静香は悪戯な笑みを見せ、クスッと笑った。

「へえ、会長も悪だな」

そう言って傍らに置いたお茶のパックを掴もうとした。

「あっ、これ!」

掴もうとしたのに、静香が興味深そうにお茶のパックを取り上げた。

「これって最近出たばっかのやつよね。ちょっと気になってたの、もらってもいい?」

それ、俺の飲みかけ…。

「いや…」

卯紗義がそう言いかけたが、すでに静香はストローに口をつけて「え?」という目を向けてくる。

「…なんでもない」

卯紗義は視線を空に戻して、眩しい太陽に目を瞑った。
静香もつられて視線を上げる。

「心地がいいわ」

静香も眩しそうに目を細めた。

ふと、視線を感じた卯紗義は静香を横目で見やった。

静香はまだ眩しいのか、目を細めている。

「あなたの髪、太陽の色ね」

眩しいのではなく、目を細めていたのは笑っていたからだと後で気づいた。

「会長、教室に戻んなよ」

「なんだか面倒だわ」

静香は伸びをしながら答える。

「……副会長に怒られるから」

静香は怪訝そうな表情になり、そしてクスッと笑みを零した。

「そうね、後が怖いからそうするわ」

静香は立ち上がり、階段へと向かう。

「授業、たまには出てね」

扉を開ける直前で、静香は振り向いた。

「ああ。たまには……そうする」

珍しく卯紗義は素直に返した。

扉が閉まり、穏やかな風が卯紗義の頬をくすぐった。

怒られるのは俺だよ…。

卯紗義は置き去りにされたお茶のパックを睨み、心の中で呟いた。


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特別企画第一弾です!
ペアのリクエストも受け付けますよ〜(^^*
今はまだここまでですが、これから増やしていきたいと思いますvv



一言感想あれば大喜びします^^*



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