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(御礼テキスト;ハニームーン(イチルキ)

)



やはり最後はこうなるのだろう、ため息が出たら頭が重くなった。

状況は頭の上に寂しくハニームーンがひとつ蜂蜜たらしてポツンを浮かんでいた。
横たわるコンクリートは冷たかった、ごつごつの感触は痛かった、立たなきゃとは思うけれどもうそんな気力すらも浮かばなかった。
ため息を吐いた。
頭に霧がかかって、さっきまでの過去が頭をグルグルと回っては悲しみのような寂しさのような怒りがグルグル渦巻いていた。
頭が痛い、殴られたようにいたい、本当に殴られたんだけれど。
一護がぼんやりと見上げる月ははるかかなた上で嗚呼彼女も同じ高さで月の隣にいたりするのだろうかとか思った、ロマンチスト、彼女が言った言葉だ。


彼女は言ったのだ「もうお前に危険なことはさせられない」と。
ここまで頭を突っ込ませといてなんて今更。

俺はもっと戦えるよお前を守れるよ傍にいるよ居させてくれよあの上のお月さんを見てみろよひとつだけポツンといるだろう?ひとつだけだ、星はもしかしたら光っていないだけで傍にいるかもしれないけれど彼はきっと寂しいはずだ何故か分かるか、俺には気持ちがすっごい分かるね。
その他が近くにいたってそれだけじゃんか、ルキア俺はお前の傍にもっと居たいんだよお星さんなんてどうだっていいんだもうひとつのお月さんの近くにいたいんだよ、寂しいだろ、お前今別れたら俺が死ぬまでバイバイなんだろなんとか言えよルキア、泣かせたい訳じゃねえんだよ、ああ泣くなよ、泣かれると困るじゃんかさ。


彼女は鳴きながらにさっきの言葉をつぶやいた。

「ロマンチスト」

でもそんなお前も好きだよ、って泣き台詞のくどき文句。
好きなら好きで傍にいてよ俺の為なんてどうでもいいよ。
むしろ俺の為ならお前の近くにいられる死を受け入れたほうが幸せなんだよ。


彼女が顔を横に振ったのが最後、全部全部彼女は持っていった、幽霊が隣にいても気づかないように彼女が隣で泣いても分からないように全部全部持っていった。

(あの月は寂しそうだ)

もしかしたら見えないルキアは今、自分の隣でさっきみたいに泣いてるんだろうか。

(傍にいるのに見えないなんて世界が違うって確証つけるみたいで寂しいな)

寂しさに胸をやいて慰めも彼女を確認できない悲しさに涙を流した。
こぼれた涙がコンクリートに水玉を作ってた。
もうひとつ別に、コンクリートに水玉ができてるのを彼は気づけなかった。





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