[ 七夕 * NARUTO ver 壱] 「あ、ネジ!!」 商店街で歩いていたリーとテンテンは同じ班のネジが大きな笹を持って歩いているのを見つけて声をかけた。 「リーとテンテンか」 「何持ってるのよ?」 「笹だ」 「それは見れば分かります。どうしてこんなものを持っているのですか?」 「ヒナタ様の頼みでな」 「「はい?」」 +++ 「ヒナタ様、持って来ました」 「すまぬの、ネジ兄上」 「い、いえ。ヒナタ様の頼みでしたらこれぐらい」 「ありがとうの」 ネジは柔らかな微笑を浮かべる彼女に頬を染める。 そこへ足音が近づく。 「姉上!!」 「おぉ、ハナビ。どうしたのじゃ?」 「早く七夕をやりましょう!!」 「気が早いの。まだ空が明るくて星は見えぬぞ?」 ぎゅっと彼女に抱きつくハナビはネジに向かいひっそりと勝ち誇った笑みを見せた。 「じゃあ、短冊書きましょう!!ネジさんは早く笹を庭に立てて来てください」 「はい、ハナビ様」 「ネジ兄上、手伝おうか」 「いえ、大丈夫です」 「ほんに、すまぬの。そうじゃ、後で部屋に来て欲しいのじゃが..」 ネジは頬を緩めて頷いた。 「後程、向かいます」 +++ 拍手ありがとうございました。 →弐へ続く。 |