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[七夕 NARUTO ver 弐]

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「ヒナタ様」

声をかけると襖が開けられた。
促されて中に入る。

「少し待っていてくれるかの?」
「はい」
「ハナビも良い子で待っておるのじゃぞ」
「はい、姉上!!」

にっこり笑うハナビだったが、やはりというか姉の姿がなくなると難しい顔でネジを睨む。

「ハナビ様?」
「何ですか」
「何故その様なお顔をされるのですか?」
「ネジさんは姉上のことがお好きなんですよね」

疑問系ではなかった。
ハナビの言葉にネジは慌てる。

「そ、そんなことは!!」
「姉上は私の姉上です!!絶対に渡しません」
「え、えっと。ヒナタ様はハナビ様のことが大好きですよ」
「そんなことは知っています!!」
「だから、そんなに心配しなくていいと思いますよ」

"ふん"とそっぽを向いてしまったハナビだったが、ヒナタが戻ってきた為に機嫌は急浮上した。
そんなヒナタの手にはお盆があり、そこには透明な皿が3つ載っていた。

「待たせたの。実は、今日は七夕じゃから七夕っぽい菓子を作ってみたのじゃ。一緒に食べようと思っての」

ハナビの前とネジの前にそれぞれ置かれ、最後に彼女の前に置かれたその少し深さのある皿には、水色のぷるんとした丸いゼリーが載っていた。
その水色のゼリーの中には赤色や黄色などのカラフルな星型の寒天がキラキラと光っている。

ハナビの目が輝いた。


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