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◆三日月


「ほら、エストニア、見て」

「何?」

「きれいな三日月」


ね、と指を指して云えば、そうだね、と彼は少し呆れた様に笑った。呆れた様に云うけれど、彼の瞳はきちんと優しい。


「三日月って、何か企んでる時のエストニアの口許に似てるね」

「そう?」

「うん、似てる」


三日月の様な、は案外間違って無いんじゃないかな、と呟く。そんな私に彼は小さな溜め息を吐いた。それってさ、と云うが早いか彼の綺麗な顔が至近距離に見つかる。そのまま軽い口付けをされて、見つめ合った。


「こういう時の口許?」


彼の唇が三日月を描く。





◆お月さま、現在御礼4種。

何かありましたらどうぞ!
御返事はmemoにて。





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