「拍手ありがとうございますっ♪やったね、侯爵!拍手だよ!拍手!」 「…確かに嬉しいが、はしゃぎ過ぎじゃないのか、二世」 「そうかなぁ…。それより侯爵、せっかく拍手してくれたお客様の前なんだからもっとにこやかにしなきゃダメだろ」 ぐいっと、侯爵のほっぺたをつねる二世。 「いっ…」 ギロリと二世を睨む侯爵。 しかし二世はその視線を無視し、ほっぺたをつねった指をそのまま上に引っ張った。 「ほら、笑って侯爵」 引きつった笑みを浮かべた直後、侯爵の中で何が切れた。 「こ…の…野郎」 侯爵の怒りのオーラが目に見えるかのようだ。 「え、何?侯爵、顔怖いぞ?」 「そうか?悪いな」 にっこりと笑顔を作り、侯爵は二世に言った。 「歯ぁくいしばれ、二世」 「え?何言って…」 ばきっ 拍手ありがとうございましたぁ! 戻る |