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マッチ売りの政宗






昔々あるところに幸村というマッチ売りがいた。顔が良かったので、寒空の中でもすぐにマッチは売れ、家族の佐助、お館様と幸村はそれなりに裕福に暮らしていた。
その家族の隣りには893顔の男と片目の、美しい青年が住んでいて、この青年もマッチ売りなのだが、いかんせん隣りの武田家に客を全て取られてしまい、伊達家は反対に貧乏であった。顔がいいという同じ条件で何故売れないのか、それは先日父を病気で失い可愛がってた弟は出稼ぎで家を出てしまい、それはもう悲壮感たっぷりな顔で売るから。

そんな政宗をいつも見ていたのはお隣りの幸村。最初こそ、同業者つまりライバルと思っていたのだが、全く売れないのを見ていると毎日売れて裕福な暮らしをしている自分に何故か罪悪感が生まれてきた。






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