(梨乃+エルウッド)
「あ〜、風が気持ちいいなぁ」
さんさんと輝く太陽。澄み渡る青空。
穏やかな風が吹く中、エルウッドは小高い丘の上にいた。
風に吹かれて赤茶色の髪が揺れる。
その感覚が心地よく、エルウッドは大きく伸びをした。
「エルウッドっ。なにしてんのっ?」
後ろから明るい声で名前を呼ばれた。
梨乃だ。
「ん〜、風を感じてんだよ」
「なになに、気持ちいい?」
「気持ちいいぜ!梨乃も立ってみろよ」
エルウッドの傍に駆け寄り、梨乃は両手を広げた。
全身で穏やかな風と日光を受け止める。
深呼吸を終えるように梨乃は息を吐き、エルウッドの隣に腰を下ろした。
その際、思いがけず、勢いのいいどすんっという音がしてエルウッドはぱちぱちと梨乃を見下ろす。
うははっ、と笑い出した梨乃にエルウッドもつられて笑った。
「…ぷははっ!梨乃、なんでそんな笑ってんだよ」
「そういうエルウッドこそ笑ってんじゃん!」
んな事ねーもん。と言いながらも、エルウッドは自分が笑っている事をよく理解していた。
「梨乃が笑ってんだから、こっちまで笑えてくるっつーの!」
「あたしだって!エルウッドが笑ってるから笑ってんの!」
まるでチグハグな会話をしながらも、二人は互いにその事に言及しなかった。
その理由はお互い分かっているから。
(あたしエルウッドとこうやって笑うの大好き!)
(俺も!梨乃と笑うの大好きだ!)
1+1=無限大!
パーティ内の賑やか組。
お子様な二人は仲良し。
男女なんだけどそういう性別とか恋愛関係とか一切関係無しに、一緒にいるだけで楽しい悪友みたいな関係を書きたかった。説明乙。
拍手ありがとうございました!
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