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第9小説論議場
By 狐六
2011-08-20 18:05:20
このスレ長寿すぎるでしょ。 みんなで、とはいえ800件もレスしたのかよっ、って感じ。

最近は、小説は設定が思いつくよりも断片的なシーンみたいのが思いつくばかり。 以前もこんなことあったけど。
主人公が何か特別な能力を持つ者の一人で、規則か何かであまりその能力を人前で使っちゃダメとなってるけどそういう能力とかに関して知らない自分の仲間?かピンチか何か、って知って同じく能力を持つ、まあ先生的な人の制止を振り切って助けに行く、みたいなシーン? 凄いマンガとかでベタすぎる展開だけど
あとは、また同じく特殊な能力を持った人が出てくる話で、主人公っぽい人が軍隊っぽいのと協力してマッハ速度で飛ぶ飛行機の外側に生身で乗っててその何か戦い(同じく能力者がいることになるのかな)の場まで運んでもらったところでそのまま飛行機から飛び降りる、みたいなシーン。

まあ、そういうのはよくあるから、使えなそうだったら切り捨てるし使えそうだったら、取っておく、ことにしてる。
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By 板チョコ
2011-08-22 01:00:02
0レス目も入るから正確には808件、だよ

そういうことは私もあるよ、いつもそういうシーンは浮かぶ。
その中で使えるシーンは頭の中に入れておく。
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By 狐六
2011-08-22 18:33:25
808件、……確かにw

じゃあちょっと間をおいたからまた最近考えた小説。

「サクリファイス」
舞台はよくあるファンタジー系で、ただ生活の様子といったものは現実でいうと、現代初期、といったぐらいのレベルを想像してほしい。
その世界には悪魔と呼ばれる種族が存在する。 悪魔は何故か人間を忌み嫌い、時折魔界と呼ばれる世界から人間の住む世界に入り込み、殺戮や人を連れ去って奴隷のように扱ったり、ということが昔からあった。
人間はそれに対抗するため、武器や兵器、そういったものを進歩させてきたが、悪魔の能力といったものには到底及ばず、軍事的な能力を集結させた都市部では安全を保証されていたが、世界の外れにある町などは常に危険にさらされていた。
そんな世界で、辺境の地を渡り歩き、悪魔征伐をしながら何故悪魔が人を襲うか、それを調べている一人の男とそれに同行する悪魔がいた。
本来悪魔は人とは絶対に相容れない存在であるはずだったが、その男はその悪魔の力を借り、常人では有り得ない戦闘能力を持っていた。
外見や性格を言うと、むしろ逆なんじゃないかと思うような二人組である。 悪魔は少年の姿をしていて、性格も外見に変わらず優しい少年である。
男のほうはいつも憎まれ口ばかり叩くひねくれた性格をしている。 この男が少年の悪魔と契約したことで得た能力が"サクリファイス"
名の通り"犠牲"を払うことで、一時的に主に身体的能力を悪魔と同等以上までに上昇させることができる。 犠牲は、その本人が惜しいと思うものでしか払えない。
男はかつてはお人好しすぎると言われるぐらいに善良な人間だったが、ある事件を境に人生に絶望し、その後サクリファイスの能力を得た後はその能力を低コストで扱うために自ら価値観を歪めた結果、今のような性格になった、という過去がある。

何か話の設定としてはマンガとかで書いたほうがよさそうなもののような気はする小説。


「WEEK+α」(読みはウィーク プラス アルファ)
一週間は日曜日から始まり、土曜日で終わる、まあ始まりが月曜という人はたまにいる、というようなことはあるが、七日間であるには変わりない。
しかし、一週間は七日間とは限らない。 人は本来、日月火水木金土の七日間にしか存在することが出来ないが、実は土曜日と日曜日の間にはまだ曜日があった。
空白の一日と呼ばれ、その間はそこに立ち入れる者だけの時間がある。 いる世界は確かにこの地球だが、他には誰も人はいない、そういう世界がそこにはある。

大きな大前提の設定を考えただけで、あまり細かい部分は考えてない。 けど主人公達がひょんなことからその空白の一日を発見したところから話は始まる。
空白の一日とは言ったけれど、実は一日だけでなく、他にもその間には数日間存在するけど、それはもっと後で出てくる話として考えてる。
空白の一日に取り残される、もしくは本来の七日間を空白の一日にいるときに拒否すると、その一日だけにいられる、つまり本来の七日間を飛ばして毎日一週間置きに目覚める?状態。
まあその他にもいくつかこの空白の一日に関するルールは考えてあるけど、話の設定は細かく考えてないから、もし書く気が起きたらその時にまた改めて話す。


もっと前に考えたけど、とりあえず保留段階にして放置した小説


「誰も知らないスーパーヒーロー」(仮題) 名前決めてなかったから今適当につけたやつ、だから後で多分変える。
スーパーヒーローと言えば、全身を派手なコスチュームに身を包み、民衆から絶大な信頼を得ながら特殊な能力で悪の組織と戦う、想像上の人間である。
しかし、そのスーパーヒーローは実際に存在する。 ただしよく想像されるスーパーヒーローのような栄光は一切無い。
想像より遥かに厳しく、しかも彼らを遥かに上回る力を持つ悪に一方的に負け続けながらも何とか市民にその存在を気づかれず戦い続ける、それが現実のスーパーヒーローである。
かつてはスーパーヒーローも多く存在した、が今はほとんどいなくなってしまった。 少なくともこの日本では、もうただ一人になってしまった。

スーパーヒーローは大体みな一つ特殊能力を持っている。 主人公であるスーパーヒーローが持つ特殊能力は、人の記憶をコントロールすることである。
何ともスーパーヒーローらしからぬ、地味で悪役のほうが適していそうな能力だが、この能力のおかげで今までたった一人になっても生き残ってこれたと言える。
主人公は少年でたった一人、今も日夜、勢力を増し続ける悪の組織に攻めては退いて、の繰り返しである。
何故主人公の他にスーパーヒーローがいなくなってしまったか、それは悪の組織が開発したある薬が大きな原因といえる。
その薬を投与されると、スーパーヒーローは特殊能力を失う。 主人公がスーパーヒーローになったばかりの頃は、彼にスーパーヒーローが何たるか伝授した仲間がいた。
その仲間も次々と薬にやられ、能力を失った。 特殊能力がなければ、スーパーヒーローはほぼ普通の人間も同然。
主人公は仲間の身を守るために彼らの記憶を消し、普通の人間として生きられるように上手く仕組んだ。
そうしている内に主人公は今や一人となり、たった一人、仲間もいず、誰からも存在を知られず、何のために戦っているのか分からないような状況で、毎日必死に悪の組織の計画を妨害していた。

こんな話の設定と、あと仲間の記憶を消すときの、後から分かる悲しい回想シーンとかは考えてあるけど、主人公にどういう要素を追加して話を始めようか迷ってる。
まあ簡単なのであれば、新たな特殊能力を持ったスーパーヒーローの卵みたいな、そういう者との出会い、っていうのだろうけどまだ話考えてないからこれも書くとしたらまた今度話すわ。


とりあえず今日は三つ。 後いくつかあるけど、まぁまた今度、話すよ。
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By 板チョコ
2011-08-24 18:05:04
1つ目のは凄く漫画チックというか、ゲームチックというか…王道モノ?
まあ今の段階では何とも言えないけど。
仲間を増やした方が良いかもしれない。

2つ目のは、3つの中で一番面白そうかなって思った。
主人公が空白の1日にどう入るかが見物かも。
これも今の段階では何とも言えない。

3つ目は、主人公を少年にすると、仲間が能力を消されても良いから立ち向かおう、ってしてるときにはたして記憶を消す決断が出来ただろうか、って考えたから、大人にして、ヒーローたちのリーダーにした方がしっくりくるかも、っておもった。
そうすれば自分の部下を守るという理由もできるしね。
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By 狐六
2011-08-24 22:04:08
三つの中で一番具体的な内容が浮かんでるとしたら、一つ目だけど、二つ目が一番いいか……まぁ設定もベタなようであまり無さそうなひねくれ系だしね
三つ目のやつの意見は確かにそうかもしれない、と思ったんだけど、ただ僕の書き方が悪かったのかもしれない、主人公が若年に描く理由的なものを一切書かなかったし。
主人公は決してそんなリーダー格のような立派な奴でもなく、一人では本来ダメな筈の弱い人間だった描写っていうのと、まぁ後はあんまり重々しさは感じさせない雰囲気っていうの? 何か上手く説明できないけど、まぁそうなんだ。
あと記憶を消す件については、能力を失った後に、っていう話でね。
でも確かに独断でやるには無理があるから、最初はリーダーの人が力を失った仲間を守るため、主人公に頼んでやってた、でも最終的にはリーダーも力を失ったからその時は主人公が独断でやった、みたいな感じにする。
pc
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By 板チョコ
2011-08-27 17:40:09
ん、分かった

ヒーローはどうやって生まれてくるのか(ある日突然能力が備わるのか、それとも子供のときから備わっているのか、後者だったら一般人の親同士と、一般人とヒーロー、ヒーロー同士の親ではどう違うのか)とか、
正義の組織にはどうやって入るのかとかはどうなってるの?
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By 狐六
2011-08-27 19:22:08
能力は後天的に発現するほうがいい、かな。 スーパーヒーローのほうにはそういった能力を見つけたものを探す専門がいる。
で、能力者には周囲に知られないように接触を取り、スーパーヒーローのほうに勧誘してくる。 だから入る、というより勧誘される、だよね。
スーパーヒーローになる際には、日常生活と両立させる、て人も稀にいるけど大抵は日常のほうでは死んだことにして、スーパーヒーローとして生きる。
まぁそんな簡単に日常を捨てるか、と思うけど能力を持った人は少なからず過酷な運命に引き込まれる定めで、自分の能力が原因で問題を作ってしまったり、元々過酷な環境で生きてたり、はたまた悪の組織に能力を持つことが原因で狙われたり、なんて感じかな
って今設定言われたのを踏まえて考えたけど、ありきたりすぎるかな? おかしな点があったら言って。
pc
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By 板チョコ
2011-08-28 23:24:07
うーん、自分の能力が原因で自分や周りの人が不幸になるなら誰とも関わりを持たないでひっそり隠れて暮らそう、って人は居ないの?
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By 狐六
2011-08-29 19:36:18
そういう人もいなくはない、てことでいいんじゃないかな、そういう人がいるとしても設定に破綻は出ないだろうし。使いようで話の展開にも加えられるだろうし。
ただ能力によってはコントロールしなければ、存在しているだけで危険、ふとした拍子に暴発する、まぁ物理的な能力であればそういうケースがあるとして、それをコントロールするためにスーパーヒーローの集団と関わりを持ち、結局はその内にその仲間になってる、なんて風に考えることもできる。

WEEK+αのほうは断片的なシーンと登場人物のイメージはぼわーっと浮かんでくるけど、主人公達と敵対する存在が思いつかない。 特徴的な設定があれば必ずしも敵が居なくても話の展開を盛り上げられる、ていう場合もあるけど、今回は僕にそういうのはほとんど思いつかない。 思いついてもさほど盛り上がらない程度だし。
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By 板チョコ
2011-08-30 20:25:51
敵が思いつかないんなら、仲間が暴走して裏切るとかは?
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By 狐六
2011-08-31 17:30:32
うーん……仲間の裏切り、は面白いけどイメージと何かずれるな、仲間のちょっとしたそういう行動は使いたいけど、それを大本命には持ってけないかな

このWEEK+αのルールとして、その+αに行ける人間は、その日にちが変わる、+αになる瞬間に体に直接触れていたもの、例えば洋服とか、手に持ってた物とか、が本人と共に+αの日に立ち入れる。
寝てたら布団とかベッドごと、てのもいいかもしれない。 で逆に+αの一日が終了する瞬間、持ってきた物に触れていないと+αに置き去りになる。
つまり一週間経たないと取りにいけない。 向こうの世界では一日も経ってないわけだけど。

で、これらの要素を利用して、+αの世界に隠された物がある、ていう設定。 この+αに立ち入れる者でなければ干渉は一切できないから最強の隠し場所といえる
主人公達より以前から+αの存在を認知し、利用していた者たちがトンデモナイものを+αに隠しているとする。
それを主人公達が偶然発見してしまい、そのことからその者たちに命を狙われるか、まぁ追われる身になる。 てな感じ?

一度は話をそういうやつじゃなくて、人自体を描いたもの、ていうのかな、あんまりアクションじゃないやつを書こうかとも思ったけど、そういうのは僕にはあんまり向いてないと思ってやめた。
まぁ少なくとも当分書くつもりはないから、何か新しく設定とかアイデアが思いついたら、その都度足して書く気になれば書こうかな、みたいな感じ。
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By 板チョコ
2011-09-03 00:41:59
触れたものはどの程度まで持っていけるの?例えば、ベッドに寝ているとしたら、シーツだけなのか、マットレスもなのか、それともベッド丸ごとなのか…
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By 狐六
2011-09-03 17:52:40
ん? あれ、ていうかそういえば、何か違うな。
ああ、そうだ。 えーっと物体は、基本的に全て+αにも存在するんだ。 +αに通常では入れないのは、ほとんどの動物、ということにしておく。
だから、+αに行く瞬間触れていた動物、人を連れていくことができる、かな。 
で、本人が望めば+αだけに存在して、本来の一週間を飛ばして生活することができることから、その+αだけを生きている人が+αの一日が終わる瞬間に物体に触れていると、その物体も同様に一週間を飛ばす。
ここで結局どこまでが一つの物体か、てチョコの問いに戻るだけど、その触れている本人が一つの物体だと思うものまでを一つの物体にする……かな
ベッドだったら、マットレスは大体のベッドでは、ベッドの一部、ていうか支えの部分と一体化してるから変わった考え方の人以外はそれで一つだと思う、んじゃない?
で、シーツは単体だったらともかく敷いてある状態だったら、薄くて下のマットレスの感触が直接感じられるし、これも別の物体とは考えないんじゃない?
だから、ベッドだったら、普通ベッド丸ごとじゃないかな。 まぁ、考えによる、ていう曖昧なところが色々疑問点出しそうだけど、そしたらデスノートみたいに細かいルールいっぱい作るかな……w
あと、これだと考え方によっては地球丸ごととかできるんじゃないか、てなるけど一つの個体として全体像が正確にイメージできる、周り全てを見たことがある、ものに限るから、あまり大きいものとなるとできない。 それ以前に考え方が凄い歪んだ人じゃないとできないだろうしww
あと、後の設定で本来人が関与しなければ+αにも、wWEKにも両方に存在する物体を、片方にしか存在させないようにする装置とか、それがあれば+αに限定して物体を存在させることができるから、前に言っていた+α内に物体を隠す、ていうのが可能になる。 そうじゃなくても+αに居残る人がいて、一日が終わる瞬間に毎回触れて隠す、という方法もあるだろうけど……
あと、+α内で物体を壊したり、動かしたりするとその状況はそのまま残るから、+αに入れない人から見たら、土曜日の23:59から日曜日の0:00になった瞬間に急に変化が起こる、ていう風になる。
とりあえず、こんな感じでどうですか?
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By 板チョコ
2011-09-09 01:08:53
良いんじゃない?
本人が1つの物体だと思ったら1つの物体、っていうのは難しそうだけど…

タンスに触れてたら、タンスごと移動するのか、中の衣類は置き去りなのか、どっち?
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By 狐六
2011-09-09 21:50:55
中の衣類は見えないし、持っていく物体に完全に包まれた(っていうと変な感じだけど密閉されてる、ていうかな)状態だからその一部とされる、でいいんじゃないかな、まぁもしくは、触れてる物体の上に乗っかてる物体は全て一つとカウントする、というルールを作るか。
まぁ中が見えなければ一つの物とする、ていうのは衣服とタンス、とは結構違うだろ、と思うかもしれないけど携帯電話と中の部品、みたいに考えてもらうといいと思う。
衣服を指差す、といえばタンスの中の衣服に限られるけど、タンスと言えば中の衣服を除いてこれ、ていうそんな回りくどい指定の仕方をする人はそうそういないでしょう、あんまりいい例えじゃないかもしれないけど
まぁともかく、触れている物体の完全に内側にある物は同じ物体として考える、ていうのでいいと思う。 少なくとも中が見えない場合はそう。
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By 板チョコ
2011-09-11 22:59:41
なるほどね。結構細かいルールを作らないとダメそうだね。
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By 狐六
2011-09-12 19:56:45
まぁでも意外と細かいルールを後付していくのは嫌いじゃないんだよね……何かあと最近気づいたんだけど、僕は大場つぐみと性格が似てるのかもしれない
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By 板チョコ
2011-09-18 18:48:35
主にどこら辺が?
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By 狐六
2011-09-18 23:53:10
考え方全体的に、というかな。 ちょっとアバウトすぎるw? まぁ哲学的思考で似たようなレールを辿ったというか、同じ場所に到達した者だけが同様に抱く考え、というかな、それが大場つぐみと僕に共通している気がした。
あとこれは予想だから何とも言えないけど、まぁ表向きはともかくとして、この中学時代とかに頭の中で考えてたことは同じようなことじゃないか、て思ってる。 バクマン。からそういう気がした。

あと何か全く関係ない話ぶっこむけど、超長編の新しい小説を一個思いついた。
言ってしまえば発展途上があって平和があって平和が乱れて戦争が起きて、その後再び平和を取り戻し、またいずれ争いの繰り返し、みたいな長い規模でのそういう流れをファンタジーの世界で描く話。
ストーリー内での時間の流れは膨大なわけで、主人公は複数存在するわけだけど、今のところ決まってるのはまぁその主な舞台となる国の創成に携わってから最後のシーンまでに関わり続ける一族と、後は永久の命とそれまでの代の記憶と叡智、能力を受け継ぐことができるが、人間とかその他の者たちに直接干渉してはならない神様的な役割を担った元人間の男。
神様的な役割を担った男は、初めは度重なる危機に人々を救うため、その神の力を得た後掟を破って神の能力を使って人を救った果てに自ら命を断とうとして神の力を受け継いだ。 けど、それまでの神々、先代達の記憶を受け継いだことで彼の考えは変わってしまい、結局その力で人々を救うことはなく、本来の神の役割を果たすこととなった、という筋書き。
物語の中ではやっぱファンタジーだから、人間は圧倒的に敵わない、そういう生物とかも出してその生物と人の戦い、長きに渡って人は劣勢だったがいずれ兵器とかそういったもので逆転を果たす。 そういったときに共存を叫ぶ者たちもいたが、結局はその相手を根絶やしにしてしまう人間、みたいな。
まぁ人の愚かさや叡智を描く、といったらあまりに壮大すぎるけど、今まで以上にテーマ性、意味のある話として書きたい。 書くならの話だけど。
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By 板チョコ
2011-09-20 20:56:39
なんか、ドラクエとかのRPGに世界観が近い?気がする。
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By 狐六
2011-09-20 21:55:47
うーん……そうなのかな……、ドラクエあんまやったことないから分かんないけど、そうかもしれない。
まぁでも、ゲームじゃないから。 小説だから。

他に最近思いついた小説は、まぁみんな設定ちゃんと練ってない、何か断片的なシーンが思いついただけのような、荒削りなものばかりだけど、
・天才少年が内閣総理大臣をやる話
・修学旅行という名目で突如謎の無人島に連れてこられた男女数名の高校生の話(かなりグロい)

あともう一つあった気がしたけど……忘れたからとりあえずいいや。
二つ目のほうが今まで思いついたやつとはまた異色、グロい辺りが特にそういう感じしたけど、前にもこういうの一度考えたことあるような気もするんだよな……
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By ブーダン
2011-09-24 00:28:01
ひっさびさじゃなあ、ここは
なんかNEW小説トークしてるみたいだし、わしもNEWなやつをぶちかますぜ

題名は「復讐刑事」(物騒ですがね)
主人公はある理由で殺人課の刑事になった新人(もちろん理由はのちのち)
彼があったのは殺人を犯しておいて全く反省しない犯罪者たち。
そして、もう一人
そんな犯罪者を裁くかなり狂ったベテランの刑事。
この二人が復讐刑事という設定ですな。
最後はハッピーエンドの予定でござんす。
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By 狐六
2011-09-24 11:36:04
普通に書ければそこそこ面白いとは思うけど、何か捻りが無くない?
何らかの過去が原因で刑事になった主人公、主人公ともう一人のタッグが主役、刑事モノに付き物のベテラン刑事、ベタ要素多くないっすか?
まぁブーダンが書くやつなら何でも読みたいけど……
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By 板チョコ
2011-09-26 22:23:24
サブキャラに狂った人を入れるというのは、いかがなものか…
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By 狐六
2011-09-27 19:01:39
うーん、まぁ確かに話が上手く進行しなくなったり、逆に主人公よりキャラが立っちゃったり、とか色々問題はあるかもしれないけどね……
あと刑事モノ書くならある程度日本の警察について、まぁ刑事モノのドラマとかでも参考にして仕組み知っといたほうがいいよね。

話違うけど、ヴァイアラス近々更新するかもしれない。
三話も書くけどその前にまず、プロローグを一話の前に後付けで入れたいと思う。
まぁそんなに深い意味のあるものじゃないんだけど、話の全体的な流れを考えると、一話の入り方だと軽い感じがしたから入れることにした。
ざっくり言えばプロローグは、主人公の卓郎が15年前の悲劇、家族と引き裂かれた過去を夢に見る話。
三話は後々の伏線をいくつも張る話だから話の全体でアバウトだった設定を練り直す、まぁつまり話全体規模で色々考え直す必要があったからやる気出なくて放置してたw
とりあえずある程度どんでん返しの細かい様子も定まって、後は多少三話にズレがあっても後の後付で修正できる範囲まで決まったから書けると思う。
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By 板チョコ
2011-10-02 22:23:23
ん、分かった〜
楽しみにしてるよ
指摘も含めて
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By 狐六
2011-10-03 19:52:34
指摘含めてってwwww て書くって言っててなかなか書いてなくてすいません
最近珍しく色々忙しくなってきたってのと、ちょっと書いてはやめ書いてはやめ、て繰り返してるからなかなかまとまらなくて。

あと新しい小説? と言えるのか分からないけど何か現実が舞台の政府陰謀系の話の断片的な設定を思いついた。
単純な話、一人特定の人物を巧妙に葬り去るために無差別に見せかけた殺人、ハイジャックでもまぁ何でもいいんだけど政府の上層機関が起こす。
その一人特定の人物は政府上層にとって都合の良くない事実を握っている、それは民間には一端でも見られたらいけないようなもので政府はその人物を葬り去ることに躍起になる。
その情報自体、その握っている人物は如何にして公表するか、できればちゃんとした舞台で、流出するような形は本人も避けたいような情報で、しかし自分が殺されて永久に封印されるようならば流出させてしまったほうがいい、みたいな状況?
だからまぁ色々条件が重なって本人を特定して葬るよりも無差別に見せかけたほうが確実かつ安全、という状況から最初の状況が成り立つ。
その目論見は結果的に成功するのだけど、その無差別に巻き込まれた人に関わる人物で、その事件の不自然さを見出し、真相を調べていく人物が、主人公になる。
まぁといっても肝心な内容が考えられてないし、一本の小説の設定と言うにはまだ何とも心許ないね。
色々思いつくは思いつくけど、やっぱこれらはメモだけして小説はとりあえずはヴァイアラスのほうに力入れるよ。
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By 板チョコ
2011-10-12 00:40:58
ゆっくりで良いよ、忙しいだろうし。気長に待ちます。

ってこれ、読者が言うセリフじゃないww
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By ブーダン
2011-10-12 23:33:11
はあ、精神逝っちゃってんだなあ俺
小説浮かんだけど・・・問題作ですよ
おぞましいよ、
やばいよ
一応載せるけど

タイトル:未定
西暦2039年 舞台は日本 
日本はある重大なもんだいを抱えていた。
それは中、高生の親殺しの多発。日本は新たなバブル景気のまっただ中。見る家庭の殆どがエリート企業に勤める世界がうらやむ国となった。また逆に借金に追われて自殺する人も多くなり、自殺者も世界一の国となった。
そんな中、学生たちの命の重さの価値観が狂い、その結果、極限状態に陥り、親の保険金目当てで殺人を行う。そして保険金を使って豪遊をしたり、麻薬の売買を行なったり・・・

主人公
1:名前未定
一度、親殺しを行なった少年。物語のはじまりは彼の出所から始まる
サブの予定
2:名前未定
以前、息子に殺されかけたエリート企業の社長。主人公との出会いで自身の考えが少しずつ変わっていく

他にも殺人を楽しむ学生、モンスターペアレンツの母親も出す予定
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By ブーダン
2011-10-12 23:34:21
読み返してみても、やばいなあ、
極限状態いらねえなあ
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By 狐六
2011-10-13 23:36:17
山田悠介カラー濃いな……、ブーダンなんか危ないこと考えてる?

僕はヴァイアラス書くとか言っといて別の小説考えたり、何故か一時保留にしたCharacterのよりによって第二部の冒頭を書いたり……迷走中

新しく思いついた小説で一番のミソの設定のみだけ思いついてる小説が何本かあるからその内一番具体的になってる三本を。

「ディメンション」
よく考えるジャンルの超人系。 普通人間が生きてる世界は三次元の世界だけど、世の中にはそれ以上の次元が同時に存在している、という話。
でその別次元に干渉(移動)できる者を次元超越者(スピアリア)と呼ぶ。 原則として低い次元から上の次元を認知することは不可能だけど、上の次元から下の次元を認知することは誰でもできる、ただしその次元に入りこむことができるのはスピアリアだけ。
例として挙げれば写真とかは二次元の世界と考えられる。写真としてであれば誰でもそれを見ることはできるが、中には入れない、それが他の次元でも同様のことが言える。
三次元の世界での覇者は人間だけど、別次元ではそれ以外の者が支配している。 スピアリアの能力には人間それ以外関係無く才能のある者が目覚める。
主人公はそういったスピアリアに目覚める者で、周囲の人物としては人間の中でも稀なスピアリア達、ということになる。

「白い部屋」
脱出ゲームみたいなノリで、高校生の主人公とその友人達は突如何もない真っ白な空間に連れてこられてしまう。 広さはまぁプライバシーは守られる程度?
この白い部屋には扉も窓も照明も無いが、何故か暗くは無い。 で部屋に唯一あるのは禁断の箱と呼ばれる物々しい謎の立方体。
白い部屋に設けられたルールは、部屋の様子を監視する第三者、管理人がいて、その管理人が良しとするまで主人公達はそこからでられない、良しとされればすぐ出れる。
特にやらねばならない、という義務はなく、さらに白い部屋にいる間は老化しないし、空腹もしない、何も無い時間がただ過ぎていく、という感じ。
で禁断の箱についてだけど、この箱はまず開けることは勧められない、しかし何も無い空間に長時間いれば人は刺激を求めて開けてしまう、という狙い。
禁断の箱は中身は何も無い、けどこの箱の中に向かって言葉を吹き込むと、その言葉が白い部屋内でのあらゆる法則として具現化される。
その法則は物理的なものでも、人を縛るようなものでも法則であれば何でも構わない。 で一度作った法則は取消や修正は不可能。
他に法則を作って打ち消すことも可能だけど、必ず重なる法則というのは作れないから、どうしてもそのズレ思わぬ新しい法則が発生してしまったりする。
禁断の箱を開けてしまった主人公達がやがてどうなっていくのか、同じ場面と登場人物だけで書いていく新しいジャンルとして思いついた。

『神が少年を世界大統領へ導く話』(題名は決めてない)
今まで何度も提起してきた類の話に見えるかもしれないけど、神が出てくる時点でちょっとファンタスティックな要素も含んでるからまた少し違う。
舞台は現実とよく似ているけど少しだけ違う、まぁ近未来の世界と考えてもいいかもしれない。それか、もっと傍若無人な独裁者が増えた社会……かな?
世の中には人には見えないだけで神と呼ばれる者たちが世界中に数千といる。元々は人を監視し、よりよい方向に導くためにいた者たちだったが、今の時代、本来の神の役目を果たしている神はほとんど居ない。
神といっても人間に少し特殊能力をもたせたぐらいで、外見は人と変わらず、姿を消したり見せたり、の他いくつか能力があるだけで、人が束になってかかれば神でも命に危機は及ぶ。
彼らは神専門の教育を受けた後に世界に散らばって、将来社会のリーダーとしてふさわしいと思われる人間を選別し、その本人に正体をさらし、協力するというのが本来の神の形であったが、現在では性格や実力、そしてそのバランスよりも力は無くとものしあがれる運やコネを持っている人間、他人を食い物にする利己的だがそのお陰で上に長く居座るような人間、そういった者に媚びる神が多い。
実際そうでもしないとやっていけない、神も上に立つ者に憑く=優秀であると認められることであり、性格や実力を備えた真のリーダーたる者に馬鹿正直に神としての役目を果たそうとすれば、他のズル賢い方法をとった神達に蹴落されて終わり、という現状がある。
ある意味人間以上に愚かだ、と主人公の神は思う。 そんな主人公が出会ったのは、誠実でありながら世の中を両面的に良く理解し、正義と愛と実力を持ち合わせているが境遇だけには恵まれない少年だった。
主人公自身、才能があってなおかつ正義心があったからこそ今の神の有様について若き日に抗議したが適わなかった、という過去があった。
そして多くの神達が利己的な人間を支配者にしてしまったためにやがて世界が乱れ始め、いずれ戦争が起きると言われるような社会になり始めていた。
世界を救いたいという切なる願いを持ちつつ、しかし運に恵まれない少年を主人公の神は何がなんでも彼を世界を統べる者にしようと決意する。


最近思いつく小説として社会的なものや人間の愚かさみたいのを考えるようなものだけど、あんまりそればっかだと固いしやっぱり読者にはつまらないな、と思ってちょっと捻ったのがこんな感じの小説。
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By 板チョコ
2011-10-19 00:38:34
白い部屋ってなると多くはスリルホラーとかミステリーとかだけど、コロのは登場人物への身の危険は無いの?
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By 狐六
2011-10-19 19:35:25
いや、作った法則、規則によって予想外に死人が出たり……? 段々精神的にも肉体的にも追い詰められていく感じの話、を考えてたけど

んじゃあ何か次々と厚かましいけど、新しく思いついたの2本。
どちらも霊のことを考えてて思いついたもの。 二本目は霊ではないけど似たようなものと言える。

『霊が見える男の話』(題名まだ未定)
一応舞台は現実。世の中には遺伝性の霊媒体質というものが存在するという設定。
人には死の直前にある権利が与えられる。人間は、死後、一定期間だけ現世に干渉することができ、その時期を死の直前に定めることができる。
その時期は、死の直後でも、死から数十年数百年経っていても構わない、定めたらその日が来るまで一時的に存在は消滅する。その期間を終えた後に今度こそ完全に消滅する。
また、現世に干渉できる期間の間は、自らの状態を選ぶことができ、それによって現世にいられる時間が増減したりする。
期間中ずっと同じ状態でいるとすればいわゆる霊、という形としては約一年、実体を持って存在するとすれば5日間程度。 その他にも状態は存在する。
霊体の状態だと、普通の人間にははっきりと認知することはできないが、主人公のような霊媒体質の持ち主は認識し、触れることなどもできる。
主人公はその霊媒体質を生かした仕事をしている。いくつかエピソードっぽいのは考えたけど、断片的でつながりが無いから書くとすればもっと練る必要がある

「言霊-コトダマ-」
現実だけど非現実、みたいな系。思考には質量があり、それを言葉にすれば物理的な力を持つ、と若干ベタっぽそうだけど似た類の物語を見たり聞いたりしたことはないから、一応内容としては完全オリジナルでやっていく。
主人公は学生、まぁここは変に無理する必要は無さそうだから、自分と同年齢、ということで考える。 主人公の同級生には変わり者がいた。
主人公は、中学三年のクラス替えで初めてその相手と同じクラスになる。変わり者の同級生は、誰とも、一切言葉を交わそうとせず、いつも一人でいる。
そんなある日、主人公はその同級生が妹、だとしても結構歳の離れた6,7歳ぐらいの少女と歩いているのを見かける。
割と社交的なほうの主人公は、同級生に話しかけ、その少女のことを「妹さん?」と聞くと、急に表情を硬ばらせて何も言わずに去ってしまう。
その後日、主人公はその同級生についてある噂を耳にする。 その同級生には家族がいない、6年ほど前に家が火事で本人以外が全員死んでしまった、ということだった。
じゃああの子は何だったんだろう、と思う主人公はそれ以降、時々学校のあまり目のつかない所で時々、誰かと話しているのを見かける。
今まで彼が誰かと話しているところなど見たことなかった主人公は不思議に思い、近づくがその前に本人達に気付かれ、いつも上手く避けられて主人公はなかなかその様子を確認することができない。
そのことを他の同級生などに聞いてみるが、そんなところは見たことがない、で決まっていて一向に情報は得られない。そんな時、学校の校舎裏で、誰か、恐らく他の女子と話している同級生を見つける。
その様子を見に行くとそれに気づいた同級生はその相手に話しかけ、その相手は逃げるように去っていく。 が、今回は同級生は逃げなかった、タイミング的に気づくのが遅れたから不自然を防ぐために観念したのかもしれない。
何だ、告白でもされたか?と冷やかすように主人公は言う、いつも通り無視されるのを覚悟で言ったが、意外にもその同級生は、んなわけないだろ、馬鹿か、とあっさり返す。
意外な反応に驚く主人公に、同級生は突然話題をかけて話しかけてくる。 「ていうかお前、アイツら見えるのか?」と言う同級生。その言葉に困惑する主人公。
――とここまで何か段々小説調になってたから話の展開はここまでで紹介ストップする。
結果を先に言えば、その同級生が話していたのは、同級生が思考から作り出した幻、でありながら言霊の力である程度実質的な存在を持った人間、と幻の中間みたいな存在だった。
主人公には常人と比べてその言霊、に関しての素質があり、その同級生の秘密を知った以降本人もその能力を使いこなすようになっていく。
その中で明らかになっていく同級生の過去や、ベタだけど言霊の力を悪用する者との対立があったり、てな話は一応考えてる。
アクションシーンもところどころあるかもしれないけど、それはあんまりメインじゃないから、結構あっさりに書くと思う。


ひねりはやや少ないかもしれないけど、一応話のジャンルとしてはマイブーム?というかまぁ今まで考えたようで考えなかった微妙なジャンルだから面白そうだとは思う。
まぁ、書いたら、の話だけど。
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By 板チョコ
2011-10-21 21:30:42
霊の話2つは素直に面白そうだな、と思った。あと、ディメンションは少しひねれば面白くなるかな、と思ったよ。
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By ブーダン
2011-10-23 00:10:11
俺は個人的に2つ目が好きだね。
ちょい先が楽しみであります♪

私も浮かんだ1作を載せましょう
「ブックマン」
主人公は不慮の事故で両親を失った高校2年生、瑠璃之静香(ゆりのしずか)。両親を失ったため暗いオーラをまとっていて誰も相手にされなかった静香。でも、彼女につきまとう常に本を持ち歩く同級生の本堂徹(ほんどうとおる)。静香は徹をうっとおしいと思いつつ、クールな彼に興味を持ち始める。しかし、次の日静香はクールとはかけ離れた元気はつらつな徹の姿を見る。そんな徹にさらに興味をもち、ほかの女子生徒に接していった。接する中で徹がその日読んでいる本で性格が変わる「ブックマン」ということがわかり・・・
まあ、わかる人にはわかりますが
本堂は私がモデルです。
本読むたびに性格変わるんですよね〜これが
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By 狐六
2011-10-23 22:30:20
そんなに極端でもないけどな……、感化されやすいのは分かるけど。
ブーダンのそれは方面としてはラブコメ、とか学園系? 主観は静香だけどメインは徹、みたいな話になるのかな……?
パッと見、徹のその体質とか設定上は結構面白そうだけど、どこまでそのネタで引っ張れるかが、気になる、まぁそれは実物読んでみないと分からないけど。

ブーダンの言う二つ目っていうのは、言霊のほう? となると、とりあえず原案で良さそうなのは、言霊か……
まぁ元々僕の作風で言ったらこういうのが一番らしい、のかもしれない、明るくもなく暗くもなく……、けど今までより入れる要素は多いし……ね。
もしウケが良いようだったら書こうかとも思ったけど、でも今やってる二作(+α)が放置気味だしな……、ヴァイアラスは更新するつもりだけど
ヴァイアラス一話更新したら、書こうかな……?(←何だそのルール

じゃあタイミングなんかあんま良くないかもしれないけど、新しく思いついたの一本だけ。

『近未来戦争物語』(題名未定)
舞台は21世紀末の世界。21世紀前半にあるモノが開発されてしまったことから第三次世界大戦が勃発し、それ以後七十年以上に渡って戦争が長期化されている。
主人公は無国籍だけど一応日本人。 太平洋に作られた人工島には、無国籍の戦争反対者、逃亡者が大勢暮らす国もどき、があった。
初めは戦争を終わらすため、国籍を問わず戦争反対を唱える有志達による反抗組織だったが、経済力や軍事力を得て他国を牽制していく内に国と似たような仕組みが成り立ってしまい、結果戦争を終わらす起因には成り得なかった。
この戦乱の世では、最先端科学技術により作られた兵器同士がしのぎを削り、力の劣る小国は単体で挑めば人の力では到底太刀打ちできず、大国の傘に隠れれば最前線で利用される、そんな力の関係があった。
結果貧困層の状況は酷いもので、一応まだ戦争反対勢力として活動している国もどきは、そういった者の救済に当たっている、が防衛にも大きな力を割く必要があり、国ではなく組織であった頃のような自由な行動はできなかった。
そんな終わりの見えない戦争を終結させる、と言うのが主人公。主人公は十代後半で彼が国もどき、の兵士志願者としてその選抜試験に挑む辺りから物語は始まる。
彼は常に専用の刀を携帯し、それを使って戦う。 刀ごときで近代の兵器に対抗できるわけがない、と言われるが実はその刀は戦争の原因となったあるモノによる産物でもあり、さらにはかつての反抗組織を創ったリーダーの一人が扱っていた物で、とてつもない戦力を超小型化した最強兵器だった。
そのリーダーであった人物は現在はもうこの世にはいないが、組織を発展させていく中で彼の息子が次期上層部に選ばれた身でありながら父から受け継いだ刀を持って突如失踪した、という事件が数十年前にあった。
主人公は実は更にその息子、つまり創生期リーダーの孫に当たる血縁だったわけだが、その事については自分から語ることはなく、一般兵として試験に合格する。
しかしその類い稀なる戦闘能力から彼の事実を知る人物も増えていく……まぁそんな色んな事情がありながらも世界大戦を終わらせるべく、国もどきを組織として再活動させていく主人公達の話。

あんまり捻りは無い……かな。 何か結構ありがちっぽいし。 あとその刀は扱う者の才能を最大限引き出すもので、使う人間次第では酷ければ、ただの刀以下にも成りえる。
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By 板チョコ
2011-10-24 23:48:24
うーん…主人公の心の成長とかが見られたら良いけど…
その刀が最強兵器ってのがネックかな。
戦いでは刀に頼りすぎないで自らの力で切り開く、みたいなのが見てみたい。
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By 狐六
2011-10-25 22:34:12
まぁあんまり細かい展開は……考えてない、原案程度だからね。
ただし、主人公の刀はそこらでは最強だけど、同等の戦力を持った同じような兵器は世界にはいくつか存在する。
心の成長、というかは主人公はあまりブレない人間、を自分としては考えてたかな……、でもそれだと物語と同時進行の変化がないよな……。
やむを得ず、武力に対してはその刀を使った武力で対応するが、本来のスタンスとしては平和解決をはかっている、という感じかな……
まぁどちらかというとこれはアクション嗜好で考えた小説だから、書くとしたら、文章の書き口もアクションシーンでは本来と全く違うものを使うつもりだったし
まぁ多分、書かないから、いいよ。 書くとしたらアクションシーンだけ抜粋して遊び程度にやるかもしれないけど。
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By 板チョコ
2011-10-30 23:43:48
あ、書かないの?今までのコロの作品には無いアクション系だったから、私は少し楽しみにしてたけど。

ブーダンさんの「ブックマン」が少し気になってる。ブーダンさんのジャンルの中では新しい?気がする。
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By 狐六
2011-10-31 21:13:41
アクション系は今まで散々考えた、といえば考えたんだけどね、まぁここまで動きに重点をおいたものもなかったかもしれないけど。
楽しみにしてくれる、ていうならちょっと書く気も起きる、かもしれないけどまぁ、とりあえず保留ってことで……

ブーダンは……多分、恋愛系というか青春系というか、そういうの向いてると思う。
今までそういうの書きかけてやめてたけど、まぁ確かにブックマンは読んでみたい。

最近一本思いついたのは、シリーズ化したほうが良さそうなやつ。善良かつ天才的な探偵なのだが、重罪で指名手配されいる男の話。
推理要素と、切ない感じの話、がメイン。でも推理されるのは事件だけじゃなくて話全体的な背景にある陰謀、というかまぁ色々絡んでくる。
これは……書くにはもっと他の小説書いてからのほうがいいかな……て感じだから多分書くとしても先のことだと思う。
もし新しく書き出す可能性があるとしたら言霊? かな。
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By 板チョコ
2011-11-03 16:45:53
言霊か…
書くとしたらテーマはどうするつもりなの?

私だったら…って言っちゃうとなんかコロの考えが狭められる気がするからやめておく。
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By 狐六
2011-11-03 20:17:48
言霊のテーマ……? あんまり考えてなかったな、どうなんだろう、これは。別に無理に一人で抱え込んで強がることはないだろ、的な?(いやセリフかよ
まぁ誰だってそれなりに辛いことはあるし、人に真正面から理解してもらって助けてもらうなんてカウンセラーでもない限り、いやカウンセラーだとしても気が引ける。
だから結構、割と無意識のうちに問題を孤独に抱えていていつもどこか心に影があるのかな、て、いや、こんな話をしたいわけじゃないんだよねww
まぁ無理にテーマをつけるよりかは、どちらかというと読者に共感してもらいやすい人物、世界観を作って無意識な孤独感を紛らわしてほしい、て感じ?
そもそもは、僕は小説はみんな自己満足で書いてるから、人にどうこうていうのもおこがましいんだけどさ、この小説は主観的かつコントロールした感じで書ければ、同じ年代でリアルに感じられるものもあるんじゃないかな、て。
推敲一切考えず以前がむしゃらに書いてた時には主観的ではありつつも読者置いてきぼり、て感じだったし最近のは客観的過ぎて、小説としてはまとまるかもしれないけどその分更新頻度も悪いし、何か理屈っぽくなりすぎる、というか……
まぁだから割と自分に正直に書く、ていうか(何か言い方変だな?)だからテーマ性には最近のと比べたらやや薄れるけど更新は割とする、気がする。

あ、あとチョコの個人的な意見、というか考えも聞かせてよ?
人の考え聞いたからってそんな自分の考えがすぐ左右されるほど僕は素直だったり思慮深さは無いしww
とりあえず意見は客観的に聞くし、多分大丈夫だからチョコの二人称からの意見は遠慮なく聞かせてほしい。
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By 板チョコ
2011-11-12 21:58:45
あ、そう?じゃあ遠慮なく言うけど。

そうだなあ…考えてたのは「命の大切さ」とか?
言霊みたいな小さなモノにも命がある、だから他者の命は大切にしなければならない、みたいな?
まあまだストーリーが分からないからなんとも言えないけど、もしそのテーマで書くんだったら、登場人物が言霊に助けられるシーンとか、ストーリー展開にイジメの問題をもってくるとかしたほうが良いかもしれない。
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By 狐六
2011-11-13 21:52:17
んー、そういう系か……、まぁそういった類の話も考えてはいたけど、考えてたストーリー的にメインテーマにはしにくいかも……サブテーマあたりに使わせてもらいたい。
まぁ言霊の登場人物には結構凝るつもりではいた、視点はあくまで主人公側だけど。で考えてた展開では同級生が言霊で見出した人は複数人いるけど、ほとんど女。
「何で……女ばかり、……お前なんか性欲あてがってないか?」という主人公に同級生が、
「別にそこまで欲求不満じゃねぇ、……じゃあ聞くが、お前は同居人を選べる場合、わざわざむさくるしく男ばっか選ぶか? そっちこそ問題じゃないか?」
「いや……まぁ、確かに……そうか。まぁでも女ばかり、一人ぐらい男いてもいいんじゃないか、て気もするが」
「男なら、いる。まぁBL嗜好の○○君の好みに合うか分からないが」
「俺はそういう意味で言ったんじゃねぇ!!」 みたいな会話を思い描いてた。

最近は設定よりもくだらない会話が断片的に思いついたり、みたいなことがちょくちょく。
新しく設定として思いついた小説としては、「ベストアクト」主人公の独白が凄い面倒臭いことになりそうな小説。
自分のことを偽善者だ偽善者だ、と言う主人公が誰にも知られることなく人を守る、という役割を負うことで自分の存在を認めていく話。
話の序盤、きっかけとなる話は前に話した剣戦記? とかいう仮題をつけてたと思うけど、それで親友が死んでそのあとを引き継ぐ、という意味でそっくり。
でも話の大筋としてはこれは一応舞台は現実(夢の中の世界は地獄、という話だけど)でメインテーマも全然違うから、シーンが似てるというだけで話は似てない。
人は眠っている時、世界の色をそっくりそのまま反転したような地獄の世界にいる。普通の人は、夢の中で起きたことは目覚める時に忘れてしまう。毎朝リセットされる。
その世界には人外の生物が住んでいて、彼らは人を、人の存在を食物にする。いつから、何故存在するのかは分からない。
その人外の生物は人と比較して圧倒的な身体能力、まぁ獣みたいなもので襲いかかられたらひとたまりもない。
夢の中で、その人外の生物に食われた人間は、存在自体を食われる、即ち現実の世界でも存在を失い、死ぬ。そしてその存在は周りの人の記憶から抹消される。
毎日それを野放しにすれば人という生き物は全滅してしまう、ということでその反攻勢力としてあるのがガーディアン、と呼ばれる特異的な戦闘能力を与えられる人間。
ガーディアンは元々人間だった者が、人間の上位の存在が選び、なる。普通は先代のガーディアンが死ぬと、そのガーディアンの能力を受け継ぐ者を上位の存在が探し、譲渡する。
普通の人は夢の中での記憶は目覚める時に忘れてしまうが、ガーディアンの人間は消えない。毎日夢の中で戦い続け、日中は普通の人と同様にその事実を悟られずに生活する。
ガーディアンの能力には系統が存在する、で主人公の親友が実はガーディアンだったのだが、夢の中で致命傷を負う。死の間際に側にいた主人公に彼は能力を受け渡す。
主人公が手にする能力は「ギルティフォース」罪の力、と呼ばれるもので主人公の場合、自分が偽善者である、というその自責の念がそのまま能力につながる。
親友の場合はもっと大まかに、自分への罪の意識、が力で主人公と親友は自己嫌悪という共通項でつながっていた。ギルティフォースは負の概念の気持ちで力を得る。
力を受け取った直後は無我夢中で戦い、とんでもない戦闘力を発揮し、その様子を見守っていた上位の存在も、受け渡しは普通の手段とは違ったが、問題無いと判断する。
翌日、その親友の存在は、周りの人全ての記憶から消えていた。ガーディアンの能力を継承した主人公は夢の中のことも、親友のことも忘れていなかった。
さらに、親友が死んだのは、主人公の言葉により罪の意識が軽減され、能力が弱体化したところを攻められた、つまりは自分のせいだと思い、彼の負の念は強まり、ガーディアンとしての力は強まる。
ガーディアンとしての職務は果たしつつ、どんどんと沈んでいく主人公の心が救われることはあるのか、というところで話の前半。

これに関してはなんか結構主観的に書けちゃいそうだから、推敲とかを後回しにするのであれば、すぐ書けてしまいそうな気はする。
話としては最後は一応完結するけど、続編もかけないことはない、て感じの終わりになると思う。あと書き忘れてたけど主人公とその親友は剣を使って戦う。
ギルティフォースの武器は剣に統一されている、だからギルティブレイドとかそういう名前でもいいのかもしれない、固有名詞に関しては仮だから。
あと、この前自分の走り書きの大量の小説データ整理してたら、Characterの第二部の冒頭シーン見つけたけど、見る? いや一部一切書いてないのにいきなり二部かよ、みたいな。
まぁでも注目してもらいたいのは話の内容より、書き口かな……今までから若干変わってきてる、から。
まぁこれも書いたのしばらく前だから、最近の書き方はどんどん変わってる気がする、いや使える技が増えた、と言ってもいいのだろうけど、こうなるとますますヴァイアラスが急に書き調変わりそうで書き出せない。
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By 板チョコ
2011-11-18 22:30:19
Charactor?見たい見たい。ちょっとどうなってたのか気になってたし。
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By ブーダン
2011-11-20 11:28:56
ん〜、チョコたちの話にはついていけん。

どういうことをいえばいいのか
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By 狐六
2011-11-22 22:57:10
別にそんな深く考えずに、好きに書きたいこと書けばいいと思うけど。
ブーダンは、パーフェクトヒューマンズ更新したよね、二話分ぐらい。
話はようやく本筋に入ってきた、て感じで続き楽しみだけど、あの、神崎→神埼が……増えてる。 てか自覚してるなら直せよw

Characterに関しては、んじゃあ案外に希望してくれたから載せるけど、本当に、いきなり第二部だよ? しかも冒頭だし。
一応状況解説はある程度、極端なネタバレの無い程度に載せるけど。

第二部は、第一部から二年後の話。主人公は、本名とは微妙に違うんだけど名前は智頭斥(ミチル)ということになってる。
第一部の最後に斥が所属していたパティキュラー学校はある事件により崩壊、以後彼は二年間兄の峰晴と共に生活している。
パティキュラーでは校章としてバッジが配布されてたわけだけど、斥はストラップ扱いでそれを今も持っている。
斥の能力の名前は函数(ブラックボックス)と呼ばれるもの。能力に関しては結構ミソな要素だからネタバレになるし明かせないけど、特殊なもの。
第一部までの時点では限られた約30種類程度の能力しか無かったわけだけど、二年間の間に能力の多様化が起き、今は派生した様々な能力が大量に存在する。
そして能力に覚醒する人が多くなり、それによる犯罪なども起き始めていて、一部の表の機関もその状況に気づきつつある。
そういった犯罪活動を抑えたり、あとはある組織の監視などを斥達は行なっている。こんなもんでいいかな? ちなみに斥は第二部で19歳。

――ここから――

第二部

1話

《先日I県B市の銀行で起きた強盗事件と同様、怪奇的な強盗事件が再び起きました》

携帯の小型画面に映るキャスターは、流暢に原稿を読み上げた。
男はテーブルの上の番組に目をやりながら、見栄えのいいスパゲティを頬張った。

 休日とはいえ、昼にはまだ少し早い時間帯で、店内にはほとんど客はいなかった。
こんな時間帯にファミレスに男一人で来るとは、と昼の忙しい時間に向けて準備する店員達は思ったが、客の前では一切を顔に出さない。

《ここでスタジオには超常現象について研究されるS氏、元警察庁勤務のR氏にお越しいただきました》

――オカルト専門家に小遣い稼ぎにテレビに出る元警察官とは、一体どんな組み合わせだ。 いや、案外こういう類のワイドショーではそうでもないのか……?

さして面白がるわけでもなく、男は傍観的な目で画面を眺め、麺をフォークに絡める。
10月初めのやっと涼しくなってきた今頃にしては、まだ早いと思われるようなジャケットに男は身を包んでいた。
特にこだわりはないニューヨークヤンキースのロゴが入った帽子を深く被り、目元は影で見えない。常に俯き加減で典型的な首猫背だ。
男は案外整った顔立ちをしていて、それに正確には、男というよりかはまだ十代、高校生、いっても大学生あたりであろう。

《近頃、奇怪な事件が多数起きている、ということですがR氏は現役時代、こういった事件に数多く遭遇してるそうですね》
《こういう事件は、昔からあるんですよ。一人が奇抜な事件を起こすと、それを見て便乗する輩が大勢いる。奇怪といえど要はトリック、タネは大体同じなんです》

元警察官が話す横でユニークな背格好のオカルト専門家が物言いたげな様子で聞いている。
男はR氏の主観的な意見を聞き流していた。今は食べることに集中している。

――突如、店の外で轟音が響く。
何事かと店の奥にいる店員達が顔を出してきた。男は表情を変えずに外を見た。
いや、見たというのは男の能力に対してはあまりに過小的表現と言える。彼は一瞬にして外の様子を全て把握した。

「……飯ぐらいゆっくり食わせろよ……」男はそっと呟いた。
店員の一人が様子を見に行こうとしたのと同時に、男は呼出しボタンを押した。
人口密度の低い店内に、客のお呼びを知らせるピンポンという音が響いた。

外を確認しようとした店員は慌てて軌道修正し、男の席に向かう。内心では舌打ちしてるかもしれない。
「お会計を」
「あ、はい、かしこまりました。それではレジのほうで――」
「すいません、こっちでお願いします」
すると男は間髪入れずにジャケットのポケットに手を突っ込み、小銭をいくつか取り出した。

「多分ピッタリだと思います、これしか頼んでないんで」
男は小銭を掴んだ手をゆっくりと突き出した。
店員は咄嗟に手を出して、料金を受け取ろうとした、そうでもしないと男はそのままそれを手放してしまうのではないか、という雰囲気があったからだ。
男はそれを待っていたかのように、小銭を店員の手に落とした。

落とした瞬間……、その落下の様子はスローモーションとなり、やがて小銭は空中で静止した。
いや、違う。時間自体が止まってしまったのだ。店員も男も、全く動かない。

と思いきや、動いた。ただし、男だけがだ。彼は店に来てから初めて顔を上げた。
小さくため息を尽きながら帽子を脱ぐと一人、時の止まった世界で立ち上がり、机上の携帯を掴むと店の外に向けて歩き出した。
掴まれた携帯には指と指の隙間から垂れ、左右に揺られるストラップがあった。

〔日本パティキュラー 第1学年 函数(ブラックボックス)クローム 智頭斥〕

「さて、仕事だ」彼は小さく呟いた。

――ここまで――

まぁやっぱり、多分訳分かんないかな……流石にこれだけじゃね……。
あとついでと言ってはなんだけど、全く更新する素振りを見せなかったscience warを一話分更新した。
明日辺りに更にもう一話、週一ぐらいのペースでしばらく更新していくかもしれない。 僕のことだからあんまり断言はできないけど。
science warは設定構成、テーマについては後期作と比べて詰めが何となく甘いから、とりあえず後付作戦で粘ってみるけど緩いところはあんまり追及しないでねww
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By 板チョコ
2011-12-06 21:31:34
じゃあ批評を。

そうだね…
・書き口は過去形にしたのか。現在形の文章よりもより印象的な出だしになってて良いんじゃない?
・「――オカルト専門家に小遣い稼ぎにテレビに出る元警察官とは、一体どんな組み合わせだ。 いや、案外こういう類のワイドショーではそうでもないのか……?」っていう部分と、「10月初めのやっと涼しくなってきた今頃にしては、まだ早いと思われるようなジャケットに男は身を包んでいた。
特にこだわりはないニューヨークヤンキースのロゴが入った帽子を深く被り、目元は影で見えない。常に俯き加減で典型的な首猫背だ。
男は案外整った顔立ちをしていて、それに正確には、男というよりかはまだ十代、高校生、いっても大学生あたりであろう。」っていう部分を一緒に書くと、この物語の主観が「男」なのか「語り手」なのか分からないから、主観は揃えた方が良いと思う。
・「《ここでスタジオには超常現象について研究されるS氏、元警察庁勤務のR氏にお越しいただきました》」ってところだけど、ニュースキャスターは「S氏」「R氏」なんて言い方はあまりしないだろうから、「S藤Y太教授」とか、「R石K造さん」とかが良いと思う。
・「《近頃、奇怪な事件が多数起きている、ということですが」のところ。「ということですが」を使うと誰かから人づてに聞いたみたいな感じがしちゃうから、「この1ヶ月で、今回のような事件が連続して3件起こっていますが」とかが良いと思う。R氏のコメントは素人だから整ってなくて当然、かもしれないけど、キャスターは原稿がある訳だから、キャスターの台詞は特に綺麗に整えるのに注意してみて。
・「人口密度の低い店内に、客のお呼びを知らせるピンポンという音が響いた。」過去形の文が3つ続いてるから、文末は「――音が響く。」とかが良いと思う。
・「「すいません、こっちでお願いします」
すると男は間髪入れずにジャケットのポケットに手を突っ込み、小銭をいくつか取り出した。」のところ。
もうすでに男は台詞を言ってるから、「すると」って書くとあまり良くないと思う。だから、「店員が言い終わる前に男はジャケットのポケットに手を突っ込み、小銭をいくつか取り出した。
「すいません、こっちでお願いします。多分ピッタリだと思います、これしか頼んでないんで」」が良いと思う。
・「掴まれた携帯には指と指の隙間から垂れ、左右に揺られるストラップがあった。」のところ。過去形の文が続いてるし、文末が「あった」だとちょっと不自然かな、と思ったから、「掴まれた携帯に括り付けられたストラップが指と指の隙間から垂れ、左右に揺れている。」とかが良いと思う。



批評終了。何かあったら言って。
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By 狐六
2011-12-07 16:49:52
いやー毎度毎度なかなか鋭い批評をありがとう。
チョコは結構細かいところも指摘してくれるから、実際この文章はそこまで整えなくていいものにしてもよく勉強になる。盲点、というかね。

んでまぁほとんどその通り、なんだけど一つ、

・「「すいません、こっちでお願いします」
すると男は間髪入れずにジャケットのポケットに手を突っ込み、小銭をいくつか取り出した。」のところ。
もうすでに男は台詞を言ってるから、「すると」って書くとあまり良くないと思う。だから、「店員が言い終わる前に男はジャケットのポケットに手を突っ込み、小銭をいくつか取り出した。
「すいません、こっちでお願いします。多分ピッタリだと思います、これしか頼んでないんで」」が良いと思う。

の部分はまぁ分かりにくかったのが悪かったんだけど、その二つに分けたセリフの間に動作が入るというか、もしくは二つ目のセリフと動作が被って、一つ目のセリフだけ若干独立してる、というか離れてる感じにしたかったんだよね。
動作の前半を小銭を取り出した、というか掴み出す、て現在進行形にして、後半のほうは過去形になってればまぁ間にセリフを挟んでもタイムロスが感じられない、というか同時進行的な感じが出るかな? そんなに熟読してもらうようなものじゃあ無いんだけど……w

まぁ感じとしてはそんな感じで、ありがとね、こんな話のつながらない断片的なやつの批評までやってもらっちゃって。
これはこれで書いてからある程度経っちゃってるから、読み直しても書き調子も今と違うから何か自分の文章じゃないような気分だったけどww
science warはとりあえずそこまで綺麗な文章にこだわらず消化的にどんどん更新していくつもりだったけど2話のあるシーンで改変前はあっさり書いた部分が考えてみれば大分後にも関わるから伏線張ったほうが良さそう、て感じのとこだったんだけど、どういう伏線にしようかイマイチ良いのが思いつかなくて止まってる。
まぁ多分、もうちょっとしたら急に書き出すかもしれない。
最近、新しく思いついてるのは学園異能系? ていうのか? 今まで学校が出てくるやつは何本も考えたけどそこがメインの舞台だったのって、案外あんまなかったりしたから。
まあまだまとまりきってないし、今までちょくちょくあった一作品に影響受けすぎてるパターンになりそうだからとりあえず放置しておく。
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By 板チョコ
2011-12-13 22:13:54
じゃあscience warの批評考えておくね。後ではっつける。
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By 狐六
2011-12-14 16:56:42
よろしく^^
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By 板チョコ
2011-12-26 23:33:31
はっつける、とは言ったものの量が多くてどこら辺からやればいいのか…
どの章(?)を批評して欲しいとか、ある?
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By 狐六
2011-12-27 16:42:38
んーと、いや、別に順番にやってってくれればいいと思うけど、序章の辺りは書いてからかなり経ってるから、何かあまりピンとこないかもしれない。
まぁ、順番にやってください。お願いします。
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By 板チョコ
2012-01-02 20:03:15
じゃあ最初から1つずつ。


・「その視線はあくまで書類に、俺のほうには一切向いてない。」
→「書類に」を「彼女の手の上の書類に落とされており」とかに変えた方が良いかな?と思う。何か動詞を入れた方が良い。
修正前は、動詞は「向いてない」だけなんだけど、これだと、なんて云うのかな…後付け感というか、取り繕った感じがあるかな。
「書類に」の後にも何か付けた方が良い。
・「にしても、この街は変わったな」
→この回想の前に何か情景描写を入れた方が、より以前と変わったことが実感できるから、その方が良いと思う。
入れないと、作者の独りよがりみたいになっちゃうから。
・「今回の臨時の会議場所変更」
→「会議は常に臨時に行われるもの」なのか「場所を変更したのが臨時」なのか分らないから、変えよう。
・「それとも、これも運命なのだろうか」
→「場所を変更したのが臨時」の場合、「それとも」は削った方がいいと思う。
・「『科学の革命』 あれ」
→「』」と「あれ」の間に読点がないから入れた方がいい。
・「世に出回る紙と名のつくものは全て電子化され」
→現在は紙は全て電子化されているんだから、世には「紙」は出回っていないはず。
だから、「かつて世に出回っていた」とかに変えた方が良い。
・「以前の世界の名残を感じさせる世界」
→「世界」が連続するのはあまり良くないから、「以前の世界の」を「前の時代の」とかに変えるといいと思う。
・「何かをつくる、とは不思議なもので、そのつくっている」
→「その」は少し不自然かな?と思ったから、「それを」が良いと思う。
・「より良いものを求め続ける、特殊な精神状態に陥る」
→文前半から句点を多く使ってるから、この部分の句点は読点にして一度区切った方がいいと思う。
・「急に不安感が心を支配する」
→少し表現が大仰すぎるかな、と思ったから、「急に不安で堪らなくなるのだ」とかが良いと思う。
・「まあ、飯食ったり、とか……。 とにかく、このまま行ったらどうせ待つだろ?」
→文全体に違和感がある(←表現がひどくなったけど、ゴメンねw)から、
「ああ。飯食ったり、とかしたいし……。このまま行ってもどうせ待つんだろ?」とか…例だけど。
・「ただ! 分かりました」
→これより後に「ただし」とあるから「ただ!」の部分は要らない。
・「ただし会議は12時から、というとあなたは12時丁度に着くつもりで行動するでしょう?」
→「ただし条件があります。会議は12時開始ですが…あなたは12時丁度に着くつもりで行動するでしょう?」とかが良い。
「ただし」の後に何か付け足して、「というと」の部分を変えた。


結構あったなぁ…
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By 狐六
2012-01-03 22:36:59
んー、アリガト、いつも通り的確だねw
まぁ僕も、自分で読み直してみたら結構ツッコミどころ満載な文章だったね。やっぱり一年以上経ってる今、少なくとも変化はあるのかもしれない。
前はもうホント気を付けないと、一文一文おかしなところが出そうな感じだし、言い回しも無理して作ってる感じだったから疲れたんだよね。
最近はホント、勢いばっかりで書いてるけど(あ、公開しないで数ページ書いては放置し、を繰り返してる小説群のことね)勢いで書いても、そこまで極端に変な文章にはならないから、やっぱりそこらへんは成長してるのだと思う。
とか言ってて未だにおかしなところは普通におかしいんだけどねw アップする前にちゃんと自分で読み直せよ、暇なんだろ! て感じだな。
んまぁ、じゃあ後日直してうpするよ、何かそういう一部だけ直そうとすると他とアンバランスになって周りも直したくなりそうだけど我慢する。
最近はホント自分の欲求だけでmarbleってのとFREEって小説を書いてたけど、途中で段々自分の欲求って何なんだ? これはちょっと違うような……ってなって放置中。
最初はどんどんラノベ寄りな内容になるかと思ったけど書いてたら、何か、また別の方面に行きそうな可能性が見えたけどそれを残しつつ、封印。
んで、しばらく前に、歴代の小説(設定だけ)を思い出せるだけ思い出して、その小説の中でのセリフをいくつかずつ出してみる、ていう遊び(?)をしてたけど、その残りカスがあるけど、見る? て言って返答待つと何か無駄なロスだから一応URLは載せておくけど、多分理解は僕にしかできないし、あまり期待とかオススメできるものではない。
link:m-pe.tv
で、しかも書き終えた後に、テキストメモとかあさってみたら、まだこの中にも書いてない小説が十個近く見つかったわけだけど、まぁそれはいつか……
万が一、だけどこの小説一覧の中で設定聞きたい、ていう奴があったりしたら、言って頂戴。ちゃんと普段の掲示板の語り口調じゃなくて、まとまった文章である程度の設定載せるから。
ちなみに改題してる奴もいくつか……。それに、何か今書いてる小説で核心に触れつつあるセリフもあるけど、もう気にしないことにしておくよ……。
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By 板チョコ
2012-01-16 23:26:14
更新頻度遅くなりました。課題と部活に追われてパソコン開く暇がなかった。レスする以上批評しなきゃいけないから、余計開かなかったってのもあるけどww

批評って地味に時間かかるし、纏まった時間はとれなかったし、なにより課題が(ry

自分のペースでちょびちょび書いていく、ってことでも良いかな…?批評はとてもしたい、だけど時間が…っていう状況だから。今。

で、小説一覧の中から設定見て見たいやつをピックアップしてみた。

「Monster」

「SHINOBI」

「Dream Peace」

「シーアウター」

「万能部」

「いつかの自分に」

「言魂 -コトダマ-」


言霊に関しては、前に少し冒頭?のストーリーを聞いたけど、詳しい設定も知りたくなったから。
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By 狐六
2012-01-21 18:40:48
いやー忙しいのが普通だろうけどねw? 受験生だし。
まあ批評に関しては100%そっちの都合でいいよ、僕はやってもらってる側だし。別にレスの度に批評載せてもらわなくても、ね。

んー、結構チョイスが自分の自信に対して意外なところだったり、したけど、まあセリフの内容だけだとそんな感じなのかな。
とりあえず言霊は設定と、もっと克明な話の序盤の展開を書いてるけど、じゃあとりあえず実は設定というほど大したものはない、案だけぐらいのが二つあったから、それに関しては今回ので簡単に書いておく。
それ以外は何回か置き、ぐらいにもっとまとまった形で書く。

「Monster」
凄い不気味な内容、意味不明な恐怖みたいな感じの話が書きたくて考えたのがこれ。

主人公はまあ30歳過ぎぐらい?の普通の男性。彼が高校時代の同窓会に参加するところから話は始まる。
高校時代の友人達と話している内に彼は、高校時代の親友のことを思い出す。
何故今まで忘れていたのだろう、というぐらいに親しい関係だった相手だったが、その本人は同窓会には来ていなかった。
同窓会の最中に、その親友の話題を持ち出すが、他の友人はいたようないなかったような、という曖昧なリアクションばかり。
いくら聞いても誰一人としてはっきりと覚えていない、一緒につるんでた筈の友人でさえ覚えていなかった。
そのことに疑問を覚えつつも、彼は同窓会を楽しみ、それを終えた。

それから数日経って、ふとしたようにその疑問を思い返す。
その親友は、決して地味なほうな人間ではなく、むしろ話題の中心となるような人物であった。
人気者、そう言って過言ではない。というかむしろ、とにかく万能で凄い奴だった、という印象があった。
なら尚更、何故誰も覚えていないのか、それが不思議だった。

そんな時、彼はその親友と街中で偶然再会する。突然に。
突然で偶然の出会いに驚きながらも、その場で彼は親友と談笑する。
その日から時々会うようになって、その親友と親交を復活させるのだが、その親友の様子がおかしいことに段々気がつく。
彼の高校時代のイメージそのままだと思えば、突如食い違うような、別人のような一面を見せたり。
そのままの時もそれはそれで、十数年全く時を経ていないようで不自然な、まるで人ではないような……

その親友の正体は一体何なのか、徐々に増えていく矛盾、そしてそのラストに待ち受けるのは……、という話、かな。
話の中で記憶との食い違いとか、何かそういう微妙な気持ち悪さが凄い重なりまくる話。


「いつかの自分に」
これに関しては本当に、ほぼ原石。設定とか皆無と言っていいかもしれない。かなりベタで邦画でよくありそうな感じだし。

主人公は高校一年生、にあたる少年。彼は今まで平凡だが割と幸せ、少なくとも不幸ではない人生を生きていたがそれが突如壊される。
片親の死や、それによる他方の親の変貌、といった家族問題を始め、次から次へと不幸に見舞われ続ける。
人生に絶望し、自殺まで真剣に考えるようになる主人公。
そんな彼の元に、未来の彼自身が同い年ぐらいの別の少年の姿をして現れる。不幸を乗り越え、何とか生きた彼自身が。
その未来から来た彼は、主人公に対して自分の素性を明かさないが、主人公にしつこいといっていいぐらいに付きまとい、やがて彼の心を救っていく。
どんなに今が苦しくても、それで人生を諦めてしまってはならない。彼は主人公に諭し続ける。
そして最期に主人公がもう大丈夫だと確信した彼は、別れを告げて去っていく。

これはどちらかというと読者自身に色々考えさせる、道徳的な話にしたいと思うけど、そこまでの技量と世間に対する理解度が僕にあるかどうか……
でもまあいい話を書いてみよう、という試みとしてはいいかもしれない。

分かると思うけど、小説一覧のところに書いたセリフは、その未来から来た彼が言うセリフ。



Monsterは結構前に考えた、現在及びここ最近考えてる小説が第四世代だとすれば、第二世代と第三世代の間ぐらいの話。
いつかの自分に、は割と最近だから第四世代、かな。何となく、インスピレーションで思いついたような話。

んじゃあまあ、他の小説はその内順々に話していくよ。他の小説はもっと長くなると思うけど。
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By ジョン
2012-02-02 21:04:14
ウホッ♂
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By 狐六
2012-02-02 21:26:03
変なところに反応すなw
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By ブーダン
2012-02-02 22:57:44
ジョンの新作読んだ。

腹筋がバラバラになってしましそうじゃwww
なんで教師が戦っww
あの人はそんなに「「〜なんですけどねっ」っていわねえ

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By ブーダン
2012-02-02 23:16:01
ジョンの言うとおり、ゴキブリ以来のヒットじゃね?
私もパーフェクトヒューマンズやんなくては

一応、今浮かんでる作品を出しておく

WORLD END(第二作目)
主人公の日比明(変わる可能性あり)はFBIの捜査官。しかし、妻はおなじFBIの所属だったが、その危険な思想のため、当時身ごもっていた明の子供ごと殺されてしまう。明もおなじ疑いをかけられ、15年間、停職にされる。
明が停職から回復しると同時に、ある村が新種のウイルスによって壊滅させられるという事件が起こる。


コンタクト(変わる可能性あり)
主人公、鈴森祐一は優秀な成績を持ちながら、父親の暴力のため、授業をサボり毎日を屋上ですごしていた。
母親も12年前に行方不明になったがためにこうなったと思う日々。そんなある日の下校中、祐一は謎の光に包まれる。目を開くとそこには自らを「太陽系の管理者」と名乗る未知の生物がいて、地球を滅ぼすかを祐一の判断に任せると言い出す・・・


こんなとこかな。
後は「復讐刑事」「(魔力の世界の話)」とか
魔力の世界の話は三部作だから頑張んねえt
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By 狐六
2012-02-03 21:03:23
GOTOUはフィクションと言いつつももうギリギリアウトな作品だなwww 先生方に見せられない小説第一位www
まあネタをフルに活用できる彼の技量は本当に凄いと思うよ、ゴキブリ下克上、YAMAHAGE……途中でネタ切れしないかだけが心配だね。

ブーダンの小説は……まあ上の方は、前のWORLD ENDと全然違いそうな感じだけど……、本当に同じ話?
多分そのFBIとかウイルス系は元ネタが分かるけど……そもそも日本人ってFBIになれない……筈なんだよね、確か。
いつだったかラビリンスって小説書く時に調べてて、アメリカ国籍を持ってないとダメなそうな。そこらへん大丈夫?
まあフィクションだからなあなあで済ませてもいいとは思うけど。15年間停職ってのも何か凄いなw
中途半端にリアルにすると変な感じになるから、そこはしっかりしといた方がいいと思うよ。

下の方は、まあまた何か異質だね。授業サボって成績優秀ってことは無いと思うけど……
まあこの設定だけじゃ何とも、ってとこもあるから、そういうのは実際に書いてみてほしいけどね。

魔力の世界の話は、まあ前に何か聞いたから……書くなら楽しみにしてるよ。


じゃあついでに縦書きでやってる小説について少しばかり。
稲波伝馬シリーズとして考えた小説、あれはもう僕の妄想の塊ってことで処理してくつもりだけど、まあ一応それでも新作。
文章や内容に関してはもう書けばいい、てぐらいの気持ちでやってるからそこらへんは寛大に読んでください。
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By ブーダン
2012-02-05 00:36:00
GOTOUはすごいね
なぜSAGARA先生がラスボスなのかわからんがww
まあ、たしかに怖いんですけどねッ

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By 狐六
2012-02-05 19:36:33
数学が苦手なジョンの脳内ではSAGARA先生が女帝なんだよ……、いや、なんですけどねッ
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By 板チョコ
2012-03-04 18:09:51
コロ達の身内ネタだから分からないけど面白かったよw
いや、面白かったですねッ
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By 狐六
2012-03-04 22:47:10
家庭科の先生が声が小さくて聞き取れないのとかも全部ノンフィクションから取られたネタなんだけどねwww
でもジョンなんか……心配してた通り見事に先が思いつかないとか……ええ〜ww
僕小説最近更新してないなぁ……。
なんか僕の小説のアイディアって、最初のインパクトが他の映画とかアニメとかドラマとか、そういうところからばっか来てるみたい。
だからパクリなのか、ていうと、どちらかというと冒頭部分とか初期コンセプトだけが若干似てて話は全然違うものになる、っていうのが大体なんだけども。
最近考えたのは「コネクター」「私立日陰者学園」「ひとでなし」「稲波伝馬シリーズ」とかかな……、まあ他にもいくつかあるけど。
「ひとでなし」だけはあまりパクリ臭がしない気がする。ただそのせいか設定の数が甘いから話が続かなそうな……。
「コネクター」はオリジナル系か、と思ったけどよく考えたら似たようなアニメ見てたし……、まあ話自体は全然違うんだけども。
いっそファーストインパクト受けた作品を挙げながら、その上で小説書くなんていう逃げもアリ?
pc
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By 狐六
2012-08-11 21:00:15
誰もいないので独り言になると思うけど、まぁ小説はハナから自己満だったしいいっか、ってことで書きます。
まぁここだけの話同じく僕が管理してる別の掲示板でも一人で小説の話つらつら定期的に投稿してるので、同じ感覚でここでもやってしまいます。
なんて、いや、同じ感覚って言ったって向こうのは誰も知らないんですが。

えーっと、こっちの掲示板ではどこまで話がいってたのかな……
Peace knightsの話もまだ出して無かったような……あれは自信作とか言いながらそれで色々設定練りすぎて全然書けなかったなw

「imitation」
かつて日本には表世界でも力を発揮し、表立った行動ができなくなった今もなお霊能力を扱う家系が裏世界でいくつか存在して、その中で唯一断絶した筈の六衛(りくえ)流という流派を受け継ぐ高校生の青年が主人公。
霊能力には流派ごとに特化した能力がある、が六衛流はその全てを使うというチート的な流派だったが、そのため余程才能のある者でない限りただの器用貧乏になってしまい、結果たった一代で断絶したという話。
現代社会ではオカルトでしかない存在だが、訓練さえすれば霊能力は使える。六衛流の文献を元にその流派を現代に復元した遠芝滋、その息子であり二代目の遠芝純次の弟子、つまり三代目にあたるのが主人公、空見六汰郎(そらみ りゅうたろう)
彼は家系的には遠芝とは全く関係が無い。小学生の時に事故で家族を失い、その後祖父母の家に引き取られるが彼に憑いていた一人の少女の霊が原因で遠芝純次に出会い一悶着の後、最終的に弟子に志願する。
それ以後数年間彼の元で修行を積むが、六汰郎が中2のときに遠芝純次が海外へ渡り、その後に音信不通となる。その行方を探しに六汰郎は中学卒業後一年間海外を渡り歩くが、見つけることができない。
その時祖父は既に亡くなっていたが、日本に残っている祖母が倒れたことを聞き六汰郎は帰国する。便宜上海外留学ということで海外に出ていた以上、学校に行かないわけにはいかず彼は高2に編入する。

主人公の六汰郎は、未練が残ったまま成仏できずにいる霊、特にその頻度が高く、成仏できる可能性の低い子供の霊を引き取り、成仏できるまで一緒に暮らすようにしている。
その結果彼の家には、8人の霊が同居しているが、周囲の人間には見えない。霊も食事など生きている人間と同様に食事などもするため、不自然に食材を大量購入すると近所の話題になっている。
霊能力者としての活動はまずまず、だがそれよりも彼が主だって行なっているのは、警察が取り合わない、もしくは手遅れになる犯罪の解決。依頼を受けて行うのが主だが、それ以外でもよくある。
海外に出ている間は、それでほとんど生計を立てていたが、日本に戻り住居を定めている以上そう目立つことはできない、と言いつつも同じように人助けをしていることが多い。

高校生として、とりあえず祖母のことが一段落つくまでは目立たないように生活していくというつもりの主人公だったが、彼と一緒にいる霊が見えてしまう同級生の羽島に会うことに始まり、段々と揉め事に巻き込まれていく。
霊能力に関して絶対的な力を誇る五大家、その闇で暗躍する裏三家、霊能力を利用したビジネス、研究を企む組織、それらとの関わり。
また六汰郎の家に同居している中で、彼とその祖母を除いて唯一霊では無い少女、悠。その正体、六汰郎との過去など、多くの関わりを経て生きていく話。


「Peace knights 〜平和騎士団〜」
25世紀の世界は、力が全てを支配する暗黒の時代だった。
21世紀中頃、世界各地から現れた7人の有志達によって一度は世界平和を目前に見た人類だが、彼らが暗殺されると共に第三次世界大戦が始まり、世界は文明の多くを失う。
その後、4世紀の間、力が全てを支配する時代が続いた。細かく分断された国々は常に領土争いで戦争が絶えない。国によっては貧困や暴力が常となり、人々は救いを求める。
そんな時代に生まれた主人公は、父親は家族を守り賊に殺され、母は自分を養うために働きづめになり、その結果体を壊し誰にも助けてもらえず死ぬ、という悲惨な少年時代を過ごす。
しかしそれでも人を憎むということを全くしない、優しさを持っていた少年はその後農村の気の良い教師に引き取られ、刀の修行、勉学をしながら成長していく。
16歳になった彼は、世界を見て学ぶ、という理由から村を出て最も近い都市に行くが、その現状の悲惨さを目の当たりにする。
いきなり政府公認の奴隷商人に真っ向から食い下がり、最終的に殺されかけるがその場を目撃していた銃士、が助けに入り彼と共にその場を脱する。
主人公自身は刀、剣の達人、銃弾を真っ向から切り捨てることができるほどの天才的な才能の持ち主だが、彼を助けた銃士も同じく銃の天才であった。
現代の世界の悲惨さを目にしつつ、どうにかできないのか、と言う主人公は銃の達人からある提案を持ちかけられる。
自分たちで一つの組織を作り、戦争し合う国々を一つにまとめあげていく、ということだった。一見馬鹿げた、夢ばかりな思想だが、主人公は賛同する。
そして各地を旅しながら同じ思想を持つ者を募り、Peace knightsという騎士団を結成していく。


あと、一番最近書いた小説「knight」
Peace knightsとナイトって部分で被ってるけど、こっちの中では時間差あるので、しかも内容全然違うのでご安心をw(?)
超自己投影型小説、ということで正直恥ずかしすぎる作品で、2話が1話の倍の長さ、3話はさらにその2話の3倍の長さ、かつ内容が暴走&迷走しだしてしまったので、今は書くのやめてますが、とりあえず一話だけうpしてみます。多分これでお蔵入りになりますね、コイツは。
数日経って恥ずかしくなって消される可能性が高いので、見るなら今の内! なんちゃって、見る人は恐らくいないと思うので大丈夫かなw


Knight


   001


 この世に生きる十人に一人は、自分を知らない。
 それは別に名前を知らないとかそういうことではなく、単純に、アイデンティティの類いの話である。
 自分を、自分たらしめる何かが分からない、その場の流れに合わせていけば生きてはいけるが、自分の証明ができない。
 一歩踏み違えれば、自分の存在すらも危うくなる。
 そんな、危うさ、不安を十人に一人は、深刻なレベルで抱えている。
 まあしかし、そうは言ってもその多くは社会不適合者というわけではなく、ほとんどの者がそのままでも生きていける、というのが事実である。
 生きていける、そう、生きていける。
 それだけだ。
 生きているだけじゃ人間じゃ、ないだろう?
 自分を知らない人間にとって、それが一番の恐怖である。
 自分を何か知らないまま、アイデンティファイすることなく一生を終えていく。その一生はただの通過点、酷い場合には無いも同然として、世界に処理されていく。
 そんな一生は送りたくない、まあ大体の人はそう思うだろうが、しかし、それを完全に回避できる者は少ない。
 それでも、砂粒ほどの自己同一性を発見し、かき集めることで少しはまともに生きる人間も少なくはないと思う。
 けど、僕にはそれはどうやら無理そうだ。
「――お前の話はまぁ、何となく分かったよ。要するになんか自分らしさ、みたいのがよく分からなくて不安なんだろ?」
「……まあ」ちょっと違う気もするけど。
 人の言葉で実際に伝わっている情報量は主観の一割という。なら、よく伝わった方か。
「けどそれってさ、誰でも思ってることだと思うぜ、俺もそうだし」
 そう言うと思った。
 ……いや、ダメだな。伝わってない残り九割が見えてきた。
「誰だってそうだ、そういうのは思春期の心の悩みの定番だ、そういう文句は分かってる。けど、……それを言っているのは本当にそうなっている奴じゃない」
 仮にもし僕のこういう悩みが実際その程度だったとして、だとしても本当にその体験者ならそんなアドバイスはしないだろう。
 それじゃあ解決にならないからだ。
「……そうかぁ?」
 そうだよ。
 僕は、一生の内に自分を見つけることはできないだろう。
 それこそマンガのような非日常に巻き込まれるようなことでもない限り。
 しかし、当然そんなものは実際にはない。
 百歩譲ってあったとしても、そういうものが訪れるのは、自らを知っている人間にであり、こんなありがちな悩みを抱えている奴の前にではない。
 それこそマンガの世界だ。
「……なんて、僕は卑屈すぎるかな」
「ああ、卑屈だな」
「卑屈で結構」
 そう言って、僕は席を立った。食後に飲み物買うついでに図書室にでも寄るか。まだ昼休みの時間はある。
 マンガのような非日常には、誰だって憧れるだろう。
 ちょっと話は違うが、中二だって邪気眼だって、その象徴といえる。
 いつも中身が空洞のような、不安を抱える毎日、絶え間無く続く日常をぶち壊してくれるだけの力を持った、そういう世界に憧れを抱くものだ。
 これは仮説だが、自分を知らない人間は、その憧れが人一倍強いのではないか、という推測。
 僕自身、非日常を求める。
 別に王道マンガのような華やかな展開でなくてもいい、序盤に出てきて途中から解説キャラに転化するような脇役でもいい、今のこの現実、いや、この自分を知らない不安感を覆してくれるものなら何でもいいのだ。
「……あれ、売り切れか」ビタミンウォーター。流石7月。
 とりあえず妥協案的にアクエリアスを買い、自販機の前を離れる。
 ……ん……。
 童女発見。白いワンピースに白い帽子、太陽光対策万全、という感じの。
 いや、別に僕はロリコンってわけじゃあないが。
 それよりも、平日の日中に高校の敷地内で小学校中学年ぐらいの女の子がキョロキョロしてることのほうが問題だろ。
 先生呼んどくか? いや、その間にどっか行きそうだな。
 しょうがない。対子供スキルは正直自信がないが、まぁ中学の職場体験の経験ぐらいはある。体験先、小学校。
 できるだけ穏やかに。
「ねえ、君、どうしたの?」
 はっと驚いた表情をして、一瞬逃げるか逡巡してその場に硬直する。
 予想通りの反応でした。まぁ仕方ないだろ、話して警戒を解いてもらうしかない。
「あの……僕は、この学校の生徒だけど、この学校に何かご用?」それはなさそうだけど。
「それとも間違えて入ってきちゃったのかな……?」まあその方がまだ妥当だ。
 としかし、彼女はだんまりを続けた。
 まぁ、そんなもんだよなぁ。参ったな。
「もしかして、家族の人がこの学校にいる、とか?」ああ、これだ、一番ありそう。
 と思った束の間彼女は大きく首を振った。初めての否定で、僕の最有力の仮説が否定されたな。
「ん……違うのか、もしこの学校にいる誰かに用事があるのなら案内するけど、そうじゃないなら君はとりあえずこの敷地から出た方が良さそうだね」
 と言いかけて止まる。
 いや、別に的外れではないだろうけど、急にそんな警戒心煽るような発言はできないだろ。それに言葉が子供に対して事務的すぎる。
「……探してるの」と不意に童女が口を開く。
「え……?」誰を、何を? 主語が欲しい。
「でも……」と急に彼女はキョロキョロし出す。
 別に察しがいいわけではないが、何となくその様子は出口を探しているのだとはっきりと感じ取ることができた。
「出入り口なら、案内するけど?」と言うと、童女は頷いた。
 ……さて、やってきた校門。まぁ、セキュリティの高い学校というわけでもなく、日中は普通に開いている。
 そこまで来ると急に白いワンピースの子は僕を追い抜き、そして立ち止まる。ちょっと間があって振り向くと、ペコリとお辞儀をした。
「ありがとうございました」
「……どういたしまして」礼儀正しい子でした。
「ところでこの後は大丈夫、一人で帰れる?」
 そういう僕はあと10分で5時間目が開始するのだが。
「一人で来たから、大丈夫です」
 いいや、その考え方は違うと思うぞ? 行きはよいよい帰りは怖いという歌詞があるしな。まぁ本当はそういう意味じゃないだろうけど。
「ああ、そう、じゃあ気をつけて」
 ここで送ってったりするのが紳士なんだろうけど、僕にはそんな甲斐性はない。授業始まりそうだし、そもそもそういうシチュじゃないし。
 白い帽子を被った子は再びペコリともう一度お辞儀をすると、足早に駆けていった。
 さて、短い非日常終わり。
 その類いのマンガやラノベと比べれば大した面白みもなく、無味乾燥な非日常だったが……、まあそれでも僕にとっては充分すぎるくらいだ、これは現実の話なのだから。
 てなわけで、今日は不思議に出会えたいい日でした。
 流石にもうあの子に会うこともないだろう。
 こんな非日常は一回きりだ。
 そして僕には、勿体ない。
 飲み干したアクエリアスのペットボトルを自販機横のごみ箱に捨てる。
 そして、
 ――キーンコーンカーンコーン
 チャイムが鳴った。
「ああ、やっちまった」
 道理で人がいなかったわけだ。僕の時計は4分近く遅れていた。
 ……それでも、
 普段授業に遅刻なんてそうそうしない、良い子の僕にとってこういう非日常でさえ、少しだけ胸が高鳴ってしまう。
 それは、おかしいだろうか?


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By 狐六
2012-08-21 22:02:54
新作ーで考えてる小説「WORLD×WORLD」
超要約したあらすじ説明をすると、
今人間が住んでいる宇宙という世界の他、切り離された3次元空間がいくつもあり、それぞれに文明を持った人間とそっくりの種族が暮らしているという。
そんな3次元空間の中から、王となる世界を決めようと4次元空間、高次元の者達が考えた。そこで出来たのが「WORLD×WORLD TOURNAMENT」
各世界から無作為に選ばれた者達(人数は毎回違うが○万人単位)が時間から切り離された仮想世界に精神だけ連れてこられ、競い合う。
競い合う内容は特に問わず、審判である4次元からの派遣者達がこの世界が最も王にふさわしい、と判断するに足ることをした時点で終了。
競い合う方法については、戦争をして勝利してもいいし、文化や経済で他世界を圧倒してもいい、とにかく強さをアピールできれば何でもいい。
決着がつかない場合、10年という時間制限があるので、引き分けとなる。WW(上の略称)の最中は何年経っていようと現実世界では1秒も進んでいない。
WWの世界で死んだ場合、その世界からゲーム終了まで退場。現実世界に戻ったときに精神的な後遺症が残るケースがほとんど、その多くは植物人間。
WWの世界は精神だけを持ってきた仮想世界であり、強い意志が物理的に作用することもしばしばあるが、普通は本当に申し訳程度の効果である。
WWの世界ではスキルというものに覚醒するものがしばしばいる。固有スキルの他、勝利世界のMVPへの特典としてもスキルが与えられる。
スキルの種類は、その本人の性格、願望などに伴ったが現れ、その種類は無数にある。スキルは精神力に伴って力が向上する。
さて、設定だけを話して長くなったが、そんなゲームに巻き込まれるのが高校生の主人公。彼が巻き込まれたのは第二回戦、各世界から1万人ずつ参加。
後に分かるが、彼の亡き曽祖父が第一回戦に参加しており、その代理としての参加になっているのが主人公である。
初めは異世界に戸惑いつつも、その非現実の世界に魅了されていくが、目の前で人が殺されるのを見てゲームの終結だけを考えるようになる。
精神反映があるとはいえ、それでも有り得ないレベルでの戦闘能力を発揮していく主人公は、その力と、殺戮を至上とする一つの世界をたった一人で滅亡寸前まで追いやったことから"魔王"と呼ばれる。
地球及び宇宙の自分のグループにもいられず、たった一人で世界を旅する主人公であったが、やがて元のグループの現リーダーに声をかけられる。
このゲームを終わらせる手伝いをしてくれ、と。一応第五回戦までゲームはあって、そこで終了だけど、どこから始めたらいいのか分からない。
3回戦から始める、っていうのも考えたんだけど……今思いついたのは2回戦の途中から、かな。魔王と呼ばれ一人で旅しているところから。
まぁそこはおいおい、書いていきます。
pc
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By 狐六
2012-08-25 23:00:06
うあー今書いてた小説データが消えたぁぁー、残念。まぁ、書き直すしかないか……一話書けたんだけどなぁ。
書いてた小説は「ソナット」という長編の中の一作目「死神と魔女」上のWWTと被るようなかぶらないような? な作品、被っているのはスキルと他世界、というところ。
舞台は2040年頃の地球。2015年に突如として太平洋上空に異界へと繋がるゲートが開き、それ以来地球人は300人に一人という確率でスキルという能力に目覚めるようになった。
異界との外交のため地球には各国から独立した組織SUW(スウ)が作られ、それに所属するスキルホルダー達により造られたゲートの真下の新大陸ゲートランドが地球の中心となる。
各世界にそれぞれの特殊能力があり、地球人が持つスキル、は個人のパーソナリティーにより様々で、種類に問わず能力の強さに比例して基礎的な身体能力も底上げされる。
スキルホルダー達は無条件でゲートランドに住むことを許され、仕事をしていればもちろん、学生であれば最低のFランククラスを除き所属しているだけで、家族を含めた生活費まで全て公的資金で賄われる。
主人公は元々母子家庭であったが、スキルホルダーのため生活は安定していた。ただ一年前に母親が病死したことから、何となく実生活に身が入らなくなり、スキルホルダー養成学校でもCクラスからEクラスへと二階級下がってしまう。
元格上クラス出身ということもあり、クラス内で敬遠されがちな主人公はますます日常生活にやる気を失い、いっそのこと学校を辞めてしまうか、とまで考えていた。
そんなある日、主人公(以後、羽臣(うおみ))は街中でCクラス生徒に絡まれている他世界の魔女の少女ミーシャを助ける。
彼女は現在少数となった魔女世界において力は有りながら魔力量の少なさから落ちこぼれであり、魔力を供給してくれるパートナーを探していた。
魔力、は魔女の世界、魔法を使う者達の間ではそう呼ばれるだけであって、スキルを行使する精神力や、他の世界においても特殊能力を使うエネルギーと全く同じものであり、スキルホルダーは特にその値が高いとされていることからミーシャは地球に来たのだと言う。
羽臣自身、かなりの精神エネルギーを持っていたため、ミーシャにパートナーになってくれと言われる。普通のスキルホルダーであれば断るところだろうが、今の自分にとってはそれは悪くない誘いかもしれない、と思った羽臣は少し考える時間をくれ、と言う。
羽臣のスキル、それは底上げされた身体能力をさらに上昇させるもので、しかしそれでもAクラスレベルのスキルホルダーの基礎身体能力と同等、という程度で精神エネルギーは持て余している、という点をミーシャに指摘される。
しかし、学校側にもそういう風に伝えてあったが、実際には羽臣のスキルは全く異なるもので、その身体能力の高さは単純に底上げされたものでしかもセーブした上でAクラス生徒と同等の高さであった。
羽臣の本当のスキル、それは人を念じただけで殺せる、という最恐のスキル、死神の力であった。色々事情があった上ではあるが彼は実の父親をその力で殺しており自身はその能力を恐れ、封印していた。
しかしミーシャの命が危険にさらされた時にその力の封印を解くこととなる。自分の力をずっと恐れてきたが、それだけでは前には進めない、そう思った羽臣はミーシャと共に地球を出ることを決意する。

何か後半ざっくりになったけど、これが「死神と魔女」の第一章? ソナットは同じ世界を舞台にした色んな人達の話。もちろん後で関わってくる。
羽臣がその中のリーダー役、という感じ。後他にはドラゴン使い、元王子、天才操縦士、まぁ色々な人達が出てきます。
ドラゴン使いの話は元々昔考えてた小説をそのまま使おうかな、と企んでます。まさかこんなことになろうとは……。
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By ブーダン
2012-09-24 00:33:41
久しぶりにここに来たな

実は昨日、キッジーに話した小説のあらすじが一部間違ってたので正しいのを載せます


時代は2008年。主人公は天才的な頭脳を持つ科学者。タイムマシン開発に情熱を燃やしている。主人公はロボット工学を専攻するケビンと、彼らの世話をするサラ(仮)という二人の幼馴染と暮らしていた。

主人公とケビンは親友だが実は二人ともサラに好意を向けていた。意を決して主人公はさらに告白する。
しかしその直後サラは交通事故で死んでしまう。

その失意もあってか主人公はついにタイムトラベルをする方法を見つける(後述)。

その方法は命知らずと言われ、実行の日もほとんどの人が集まらなかった。主人公はその中でタイムトラベルを成功させる。
そして主人公は約400年後の未来に到達することができる
が、そこでは二つの勢力が争っていて(理由はまだ考え中)その根源となっているのが、主人公のタイムトラベル成功だと聞かされる。
主人公は400年の間に何があったのか知る、そして戦いを止めるために行動を始める


とこんな感じ

タイムトラベルの方法だけど、良い子は真似しないでね
要は垂直落下。
ジェット機に主人公が乗り、機体の先が下を向くようにし、別の飛行機にロープで結びつけ、大気圏ギリギリまで上昇させる。
この時点で、ジェット機のエンジンをフルスロットルにする。この状態を車で言うなら、アクセルとブレーキを同時に踏み込んでいる感じ

そしてジェット機をつなぐロープを離す。と、ジェット機にはエンジンの加速+重力がかかって光の速さに到達し、タイムトラベルができる。

ちなみに実際に光のスピードで移動すれば未来には行けることが実験で分かっています。

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By 狐六
2012-09-25 19:39:54
実際に書いてもらったのを読みたいな……
超高速でタイムスリップする、っていうのは前々から結構言われてるよね。まぁそれで400年後って相当な速度が必要そうだけど……w

新作「オーバーパラレル」のあらすじ、この前チャットで話したのをそのままコピペするだけですが。

ジャンル的にはSF、にあたるのかな? 現実は2027年の世界だけど、話はスパコンの中で展開される仮想世界「オーバーパラレル」の中が舞台となる。
主人公、木原陽(きはら よう)は2012年に生きる無気力な高校生、という風に始まるが1話にていきなり彼は交通事故に遭って死ぬ。
目が覚めると陽は何も無い真っ暗な世界にいた。自分は死んだのか、と思った最中、目の前にある少女が現れる。
ラウと名乗るその少女は陽が今まで生きていた世界は仮想世界で、陽は自分の記憶を一時的に消してその世界に溶け込んでいた、と語る。
陽の肉体は現実世界にあり、そちらは寝たきり状態で機械につながれ、意識をこのオーバーパラレルに置いている、ということ。
オーバーパラレルというのは本来、現実を模して作った仮想世界の集まり、いくつもパラレルワールドのような世界が存在し、それぞれの世界が別の問題を抱えている。
その世界が抱える問題を解決することでクリアとなり、次の世界へと移る、一種のシミュレーションゲームのようなものだった。
オーバーパラレルは日本政府によって造られたもので、現実の社会問題をいかに解決するか、そのデータ収集のために造られたもので、陽はその収集のためのプレイヤーの1人だった。
ラウはオーバーパラレルの中で各プレイヤーに一体ずつつくOPAと呼ばれる仮想世界内でのアシストをするAIで、OPAは各プレイヤーごとに意志が反映された姿になる、という。
仮想世界の中の時間は現実の世界の100倍に引き伸ばされる、現実世界では陽がオーバーパラレルに入ってから4年が経過し、彼自身はその中で400年過ごしてきたことになる。
30個あるオーバーパラレルの中の仮想世界を、陽はかつて1つを残し残り全てをクリアした。しかしその1つだけが何度リトライしてもクリアできなかった。
その世界が2012年の日本をそのまま映したものだった、そしてその世界をクリアすることがオーバーパラレルの最終目標でもあった。
クリアの糸口を得るため、陽は自分の記憶を一時的に封じ、NPCに溶け込んでその仮想世界を一度生きてみる、という大胆な作戦をとった。
そしてその糸口探しから死ぬことで解放されたのが今の陽、という風にラウは説明する。しかし一時的い封じたはずの記憶が陽にはまるで思い出せなかった。
記憶を失っていることにより他の29の世界のクリアも帳消しとなってしまう。何はともあれ一からやり直してクリアしていけ、と言うラウ。
半ば強引に陽は第一の世界へと赴くことになる。

で、このあとはネタバレの話になる。

オーバーパラレルプロジェクトが発案されたのは1990年代前半、最初にテストプレイが行われたのは2023年の秋だった。
国として衰退の一途を辿る日本の打開策を見つけるため、という名目でオーバーパラレルには密かに多大な資金が投じられていた。
一方その頃、主人公の木原陽は19歳、大学生だった。彼には幼馴染で婚約者の唄恵(うたえ)がいた。
高校も卒業してずっと前々から言ってきたことだからそろそろ結婚してもいいんじゃないか、という頃に突然唄恵が病に倒れる。
世界にも2,3件ほどしか症例が無い、身体の機能が徐々に失われていき衰弱死してしまう、という奇病。治療法は不明。
治療法を見つけるには相応の研究費がかかる一方、症例が少ないだけに治療法を見つけても大した功績にはならない、そう物好きな医者がいるはずもなく、唄恵はただ衰弱していくばかりだった。
唄恵はこれも人生だから仕方ない、残った時間をいかに過ごすか、ということを言うがそれに対して陽は反発し何としてでも病を治す方法を探ろうとする。
その時、彼はネット上でオーバーパラレル、テストプレイヤーの募集を発見する。参加するだけで相当額の報酬が与えられる。
藁にもすがる思いで彼はそれに応募する。応募者から選出される10人のテストプレイヤーにより3ヶ月のテストプレイが行われる。
陽はそれに見事選ばれ、3ヶ月のテストプレイで10人のテストプレイヤー中、最高成績をおさめ大金を手にする。
しかし、元の世界に戻ってきた時、唄恵は3ヶ月の間に衰弱し、死んでしまっていた。
唄恵は余命を陽と一緒に過ごすことを望んでいたが、それを反故にして金を稼ぎ、結局その間に唄恵は死んでしまった。
生きる気力も失った陽の元に、オーバーパラレルの正式版、今回は100人のプレイヤーによる本番の通知が届く。
ストプレイ経験者として優先的に参加権利が与えられる、というものだった。
現実世界に生きる希望を失った陽はなし崩し的に参加を承諾する。
その本番、テストプレイ時には無く、本プレイとして新たに追加された機能が一つあった。
プレイヤーを仮想世界の中で現実とをつなぐ唯一の架け橋、OPA機能である。
OPAはプレイヤーの意志が反映された姿になる。陽のOPAの姿は唄恵の姿をそのまま映したものであった。

OPAは基本的に人の姿をしていて仮想世界の中でプレイヤーのすぐそばにいつもいる
で、OPAは原則仮想世界には不干渉(干渉できたら現実離れした行動が可能になってしまうからデータ収集の意味が無いので)で、
NPCからは見えなかったり、見えたとしても違和感の無い形で、というふうになる

唄恵の姿をしたOPAと一緒にいて嬉しい反面、陽の中では罪の意識がずっと増幅していった。
そんな中でも陽は持ち前の頭脳や能力を生かし、テストプレイから同様、他プレイヤーより圧倒的に早く29個の世界をクリアする。
しかしどうしても30個目の世界だけは何度リトライしてもクリアできなかった
何度目かのリトライ時にその世界、30個目の世界で陽は、NPCとして存在する陽と唄恵の姿を目撃する。
仮想世界は現実をモデルにして作られてはいるが(特に30個目の世界は)、実際に同じ人物が同じ様にいる、ということは基本的に無い、
つまりそれは陽のことを知っている誰かがプログラムを改変させて組み込んだものであることには違いない
それは何を意図してかは分からないが、その事実を知っていた上で、陽はかつての姿をそのまま写したNPCの自分自身、オーバーパラレルのテストプレイに参加しようとする自分に殴りかかってしまう
NPCである向こうからみればその行動は意味不明で、結局陽の行動は独りよがりだった
そのあとすぐに、陽は唄恵の姿をしたOPA、ラウに自分の記憶を一時的に消してNPCに混ざりクリアの糸口を探る作戦を話す
それは、作戦としての一方、陽自身は今の記憶を一度消してやり直したい、という思いがあった
それがただの仮想世界だとしても
しかし彼が記憶を封じた人生において、唄恵は存在しなかった、誰かが書き換えたプログラムを元に戻したのか、そして本来の人生とは違い、陽は交通事故にあって高校生の段階で死ぬ
そして記憶を失ったままプレイヤーとして戻ってくる
それが、この話の冒頭につながる。
今は一気にネタバレしちゃったけど、小説の展開としては
29の世界を再クリアしていく中で陽は少しずつ消した記憶を取り戻していき、30番目の世界を攻略中に全てを思い出す
陽は、仮に偽物でも、人ではなくAIでも、同じ姿をした唄恵のいる世界、オーバーパラレルにいたい、と思って
クリアすれば解放されてしまう、そういう気持ちが心のどこかにあって30番目の世界がクリアできなかった、と悟る
ラウ自身もそのことを知っていた、が、あえてそうしなかった、
普通に考えれば有り得ないことだが、AIであるはずのラウにも、陽の強い思念から自我が芽生えていた
ラウの方も陽とは離れたくない、そういう思いがあってクリアできないようにさりげなく仕向けていた面があった
しかし陽自身が記憶を取り戻し、ラウはAIである自分が陽をこの世界に引き止めてはいけない、と決心し、
30番目の世界のでクリアの手筈を整え、そして陽の決心が鈍らないように彼の前から姿を消す
その思いを汲み、陽は自分自身も迷いを断ち切って30番目の世界をクリアし、オーバーパラレルから解放される
計6年間、オーバーパラレルの中にいた彼は、本人が拒否したものの半ば無理やり政府から支給された多額の報酬を得、孤独の生活を送る
迷いは断ち切ったものの、それこそ本当に生きる意味が無くなってしまった陽は、ただ意味もなく、大量の金額をオーバーパラレル内で培った経験でさらに増やす、そんな生活をしていた


二部もある程度考えているけど、とりあえず一部まで。一部のプロローグのシーンは、まぁ二部に通じてるから意味不になると思うけどw
主人公陽の心情を掘り下げて描いていければ……いいな……近いうちに実際に書いたのをうpします。今はプロローグ書き終わって、一話目書き途中。
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By 狐六
2012-09-25 19:48:02
あ、ちなみにちょっとだけまだ明かしてないネタバレを追加。

ラウ、という名前は木原唄恵(キハラ ウタエ)の間の二文字をとって、ラウ。婚約だけで結局結婚していない二人だから本当は唄恵の名字は木原じゃない。
その未練さがあって、ラウという名前が生まれた、ということ。
あと記憶を失った陽(ヨウ)が自分の名前がローマ字標記されているのを「YOU」ユウと読み間違えるシーンが2話に出てきますが、それも後で関わってきます。
こういう名前のトリックはヴァイアラスでも考えてあったんだけど(ヴァイアラスの方は相当手が混んでる)……結局書かなかったからねw
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By 狐六
2012-09-26 17:40:03
↑多少の変更。
陽がオーバーパラレルのテストプレイヤー募集を知ったのは、大学の教授からの誘い。
陽は東大生か、まぁあるいはかなり有名な国立大学に通っている、という設定で、政府のオーバーパラレルを担当している関係者とつながりがある教授が大学にいる。
唄恵の件で陽が大学を休みがちになり、元々勤勉で成績も良く、ほとんど休みは取らなかった陽のことは軽く話題になっていた。
陽が友人にどうしても大金が必要だという話をしていて、それがその教授に伝わり、オーバーパラレルのテストプレイヤーに誘う。 という設定で。
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By ブーダン
2012-09-27 00:27:49
なるほど、陽の設定にも驚いたが、まさかラウの由来がそんなところだったとわ


ちなみに、タイムトラベル小説のちょっとしたネタバレ

弧六が言っていた400年のタイムトラベルには超加速が必要だよなというのにお答えします

主人公が見つけたこの方法だと、光の速さに達したとき、
物体はタイムトンネルと呼ばれる場所に入る

タイムトンネルは未来へ行くためのトンネルで
ドラえもんのタイムマシンで移動中に入ってるところに近い感じ
未来への一方通行だけど

タイムトンネルの中では
光のスピードで進んでいても
普通の旅客機レベルのスピードで
飛んでいるように感じる

その状態でトンネルの壁にぶつかるとその時代へと
行くことができる
ただ人々はもっと未来へもっと未来へと
欲を出すから途中で燃料切れをおこしてでられなくなってしまう

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By ブーダン
2012-09-27 00:29:03
というのが弧六への答え、

まだまだ改善点はあるし、過去に行くデメリットも考えてるし、
先は長いです
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By 狐六
2012-09-27 19:48:40
タイムトンネルか……昔何かそういう作品あったよな……。ちょっと旧SFチックになったけど、面白そうではあるね。
未来に向かうってのはロマンがあるけど、まぁちょっと個人的には恐いかな。
過去に戻る方法で僕が前、小説用に考えてたのは、時間反転現象。Characterって小説って時間を巻き戻す能力が必要で、これを考えた。
詳しいところは説明がややこしいから、興味があったらインターネットで検索でもして見てみて。他に考えてあるのがあれば関係無いんだけどw

正式に公開するのはもっと話数が溜まってからだけど、とりあえずプロローグと一話が書けたので「オーバーパラレル」冒頭公開。


   プロローグ

 灰色の空。
 廃棄されたコンピュータのスペックでは、あの鮮やかな空は表現できない。粗いドットで構築されたグレースケールの世界で、私はただ一人、佇んでいた。
 この世界が役目を終えて以来、ここには私しかいない。そしてきっと、この先もずっと。
 これで良かったのだと思う。
 私はまがい物でしかなく、現実の世界に住む彼を、ここに縛り付けるようなことは、あってはならないのだ。
 だから……

「やっと、見つけた」
――……?
「グラフィックは落ちている癖に広さだけは元のまんまなんだもんな、苦労したぜ」彼は、照れ隠しなのか、はにかむように笑った。
「どうして――」
「長い間待たせちまったな。……やっと、分かったよ」私の疑問を遮って彼は言う。

「これが、俺の答えだ」



   001

 生きることに力が入らない。
 そんな自分の特性に気付いたのはいつだっただろうか。

「なあ、ブックオフ寄ってこうぜー」
「んーああ、いいけど? 30分な。この前みたいな長居は勘弁してくれ」
「あーはいはい」と笑いながら雄太は答え、自動ドアへと駆け込む。
 ふぅ……という溜め息と共に俺はゆっくりとその後を追った。
 車の通りの激しい大通りの前、客が多い分せわしないので俺は正直この店舗は好きじゃない。品揃えはいいんだが……。
 店内に入るとそこは案の定混んでいて、俺はその中枢を避けるように奥のコーナーへと進んだ。店の中ではサザンの希望の轍が流れている。
 奥にあるのは、比較的空いているB級マンガ雑誌の単行本コーナー、CDコーナー、エトセトラ。人は2,3人見受けられた程度で疎らだ。やっぱり空いてる。
 特に読みたい本があったわけでもなかったので、無難に巻数の多いマンガの一巻を手に取った。
 アザーライフという題名。大まかにはSFのようだ。絵は予想より綺麗だった。一人の人間が同じ時代、同じ世界を別の人間として何度も生きる、そういう話らしい。案外面白かったが、字が少し多すぎる気がした。
 この手のSFは結構好きだ。読んでみると意外と没頭してしまう。
 2巻を読み終え、3巻を手にしようとしたとき、腕時計の指針が目についた。
 40分……は経っていた。
 別に用事があるわけでもないが、続きは今度でいいか。それに、今日こそ雄太に約束を守ってもらいたい。
 その場を離れ、入り口の方に目をやるが案の定というか、雄太の姿はない。彼が駆け込んでいったであろうジャンプ系コーナー(俺は人混みコーナーと呼んでいる)は、人間の壁に阻まれて中が見えない。
 正直あの中には入っていきたくない。俺は携帯電話を取り出し、雄太に発信する。多分メールじゃ気付かない。
 4,5回コールの音が鳴ったあと、つながった。あからさまに人混み、というように雑音が始終背景に流れている。
「40分経ったぜ、そろそろいいんじゃないか?」
「え、40ぷ……あ、マジだ。悪い悪い、もうちょい待ってくれ、もう少しで今読んでる一冊が読み終わる」
「もうちょっと、ってどれくらいだ?」
「……5分、いや、10分……20分?」……多分結果的には1時間ぐらいになるパターンだ。
「……四倍になったぞ。お前絶対時間守る気無いだろ」
「そんなことは無いけどもー」悪びれずに言う雄太。
「先に店出てるぞ、早めにな」
「ああ、ちょい待――」
 通話を切る。
 流石にこのやり取りの上で長居しようというほど強引な奴ではない。
 ……さて。
 外に出てみると、生温い空気から解放されて、秋口の涼しい風に当てられた。車の通りが多いここも、決して空気が良いわけではないだろうが、それでも人混みの中よりかは幾分心地が良い。

 生きている、なんて、そんな大層なことは感じられない俺だが。
 一体何のために生きて、そして死んでいく人生なのだろう。俺はまだそれを探している段階、ということなのだろうか?
 自分をここまで育ててくれた人達に、本当に申し訳ないことだが、俺は自分の生きている意味がまるで分からない。ただ生き、消費していく。死んだ方がいいんじゃなかろうか、そう、特に悲観的にでもなく思うこともある。いずれ俺にも、分かるときがくるのだろうか?

 白い。
 不意にその単語が浮かんだ。いや、それは不意に、というよりかは触発されてのものであるのは間違いないのだから、正しい言葉ではないかもしれない。
 反対側の歩道に、真っ白な少女がいた。黒髪に反して際立つ白い肌はその純白のワンピースと同化してしまいそうで、それは白というよりかは光に近いような印象を受けた。
 小学校中学年ぐらいか……? いや、俺は別に変な趣味があるわけではないが。 妙な神々しさ、それもあるが、いや、それよりも俺の目を引いたのは突然、その少女が車道に飛び出したということだ。
 この大通り、車は少なくない、むしろ多い方だ。不運なのかどうか、即座に轢かれることは無かったが、彼女のそばにはトラックが迫っていた。運転手は気付いていない。少女も気付いているのかいないのか、そちらに見向きもせず車道を堂々と横切ろうとしている。
「ちっ……!」
 気付けば、俺は駆け出していた。
 こちら側の車線の車を避けて、二車線を区切る中心線まで行き、そこからぼーっと歩いている少女の腕を掴み、強引にこちら側に引き寄せる。
 間一髪、トラックは真横を通り過ぎた。
 まるで速度を緩める気配が無かったところ、俺の存在にすら全く気付いてなかったのだろうか。
 そんな危機一髪を体験していながら、未だ動じない、不思議そうな顔で少女は俺を見上げていた。
 危ないだろ! と言いかけたが、その前に、とりあえずこの二車線の間から抜け出すべきだろう、と思い至った。ここで轢かれたらシャレにならない。
 その時、何か違和感を感じた。
 というその理由は何となく察せた。
 横を通り過ぎる車が一台も止まろうとしない。まるで、俺らのことが見えていないかのように。
 この国の人心はそんなに廃れていたか……? 止まってくれても良さそうなものを。仕方ないので車の流れが切れるのを見計らって俺のいた方の歩道に戻ることにした。
 よし、今だ。
 そう思って、少女の腕を引き、急いで歩道に渡りかけた、その時
「……大丈夫だったのに」と少女は言った。
 ――大丈夫? 助けなくても、大丈夫だったのに、か?
 その言葉のあと、少女はどこか遠くを見るような目つきで、淋しく微笑んだ。それを見て、俺は思わずその場に立ち止まってしまった。
「陽!」名前を呼ばれ、俺は前方に目を向ける。雄太が何か叫んでいる。
 そうだ、立ち止まっている場合じゃない。早く渡らないと。
 少女の腕を再びしっかり掴み、走りだそうとした。
 ……しかし、そこに少女の姿は無かった。
「どういうことだ……」
 雄太がまだ何か叫んでいる。
 横を見ると、すぐ目前にダンプトラックが迫っていた。運転手はたった今、俺の存在に気付いた、という感じだった。
 ――避けられない。
 直感的にそう感じた。
 何とも呆気ない、終わりだろうか。

 世界は、暗転した。


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By 狐六
2012-09-30 20:15:49
言い忘れてたけど、ラウは多少なら外見が変えられる。
外見年齢であったり、それがラウである、と認識できる範囲の変化ならできる。
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By ブーダン
2012-09-30 22:49:03
チャットで話せなかったバンパイア小説載せるね

主人公は中学2年生の少年。帰宅部だが驚異的な身体能力を持っている。
ある日、帰宅途中で同級生の女子が数人の男に囲まれていた。
その様子を隠れてみていたら、その女子は一瞬で男たちを一掃する。
実は少女はバンパイアで強靭な肉体、驚異的な再生能力を持っていて、何世紀も生きている存在だった
主人公がその光景に驚いていると後ろからもう一人のバンパイアが現れる。
そいつは少女の正体を知った主人公を抹殺。腹に風穴を開ける。
少女はいくら正体を見られたとはいえ同級生を殺されたことに怒り、もう一人のバンパイアと対決する。
その戦闘中、偶然にも少女の血液が主人公の体内に入り、再生、バンパイアとして復活する。
傷ついた少女のかわりに、バンパイアと戦闘を始める。最初は相手を圧倒するも、血が切れて劣勢になってしまう。
そして、もう一度負けそうになったとき、主人公に異変が起きる・・・


と、ここまで
ちょっとした設定としては
主人公は親に捨てられ、現在1人暮らし
少女はバンパイアでありながら嗅覚などの感覚神経が人間並み
バンパイアはある程度位の高い存在。だが、人間を見下していて、少女はあまり尊敬はしていない
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By 狐六
2012-09-30 23:06:12
色んなところのバンパイアに関する作品を混ぜたような……w? でも、バンパイアなんて昔から使いふるされたようなテーマだからそんぐらいがいいのかもね。
あとは実際に読んでみないと何とも言えないから……書いてねw タイムマシンの方でもいいけどw
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By 狐六
2012-10-05 20:35:43
オーバーパラレル、002を書いたのでうp。このラウの説明でどれくらい意味が伝わったか、ちょっと知りたい、全然わかんなかったら分からないと。
ラウの喋り口調がどうも定まらないのが何かシュールだけど、まぁ眠気とノリで書いたものなので……


   002

 目が覚めると、周囲は暗闇に包まれていた。
 いや、暗闇というのは正しくないかもしれない。黒であることには違いないが、暗闇にしては、俺の姿だけは暗くならず、はっきりと見える。マンガやアニメなどでよくある異世界の狭間的な何か、みたいなものだろうか? ……なんて、そんな呑気なことを言えた場合でもないだろうに。
「……俺は、死んだのか?」声に出して自問してみる。
 記憶が些か曖昧なのだが、車に轢かれて意識がフェードアウトしたのは何となく覚えている。もしかしたら俺はまだ死んでなくて、肉体は昏睡状態にあり、意識だけがいわゆる精神世界のようなものにあるのかもしれない。……なんて、希望的観測だろうか?
 立ち上がろうとしたが力が入らず、結局、上半身だけを起こした座っている姿勢で精一杯だった。
 しかしまあ、何なんだここは。
 仮に生還できたら、昏睡中の不思議体験とできそうなものだが、だったら今の内に楽しんでおくべきか? ……まさか、そんな楽天家じゃないだろう、俺は。

「おはよう」
 突然呼び掛けられ、応対できるでもなくただ、声のした方に向いた。
 ……真っ白な少女がいた。彼女はこちらに向かってゆっくり歩いてきて、そして、俺から2メートルぐらいの距離を保って止まる。
「お、おはよう?」何テンポか遅れて返す。
 人がいたな……これは想定外だ。さて、どうしたものか。というかこの少女、どこかで会っただろうか。見覚えがある気がするが。
 俺のたじたじ加減を察してなのか、少女はふぅっと小さな溜め息をつき、その場にしゃがみ込む。周囲が真っ黒な故に床と空間との境界線が分からない、今更ながら非常に不安にさせてくれる地面である。
「……まだ、記憶が混乱してるのね」と少女は考える表情で言う。
 記憶が混乱。まぁ確かに、混乱しているのかもしれない。俺は死んだかもしれない、というのだから。直前の記憶も非常に曖昧である。轢かれた、ということだけはしっかりと覚えているが。
 轢かれた……いつ、何で轢かれたんだっけ? いや、何か、その前に大事なことがあって、それを忘れているような気がするんだが……
 ふと気付くと、少女は一心に俺を顔を見つめていた。
 ……何だ? というか今更だけどこの子は、何者なんだ? そんな疑問が次々と沸いてきたのが、とりあえず注視されている状態が落ち着かなかったので
「どうかした?」と尋ねた。
「え? あ、あうん、大丈夫」とまるで不意をつかれたかのような返事をする。
 ……ん? 大丈夫? 大丈夫、だいじょうぶ、ダイジョウブ……
「ああ!」と俺は思わず大声を出してしまった。けど、それも仕方ないと言えよう、連想ゲーム的に、突如として轢かれる直前の記憶が戻ってきたのだから。
「思い出した?」と少女が少し期待するような笑顔で問い掛けてくる。
「ああ、思い出したよ、轢かれる前のこと。君が車道に飛び出して――てか、君は何者なんだ?」
 という俺の言葉を聞くと、少女は眉を寄せた。
「……なーんだ、そっちの記憶か」と残念そうに呟く。
 そっちの記憶……? そっちというからには、他に何かあるというのだろうか? 俺はまだ何かを、忘れているのだろうか?
「……君は、何者だ?」まず一つ、さっきスルーされた質問を再度してみる。
「うーん……、何だろう、何て言えばいいんだろう?」応じてくれたはものの、要領の得ない感じである。
「とりあえず名前とか、何か、色々あるだろう?」
「あーうん名前ね、名前は、ラウだよ」
「ラウ……」不思議な名前だな。というかどこの国の名前だ? てっきり外見と言葉から日本人だとばかり思っていたが。
「そうだねあと……ていうか記憶が戻ったら自己紹介した意味が無くなるよね……まぁいっか」と後半は独り言のように、とりあえず納得された。
「私のこと説明する前に、今の陽の状況を説明したほうがいいと思うんだけど、そっち先に話してもいい?」
「ん? あ、ああ、順を追って説明してくれれば有り難い」……というか、何で俺の名前知ってるんだ。いや、俺が忘れているだけなのか?
「んーじゃあねぇ、問題。今は西暦何年でしょー?」
「え……?」いきなりクイズか。しかも超一般常識編だ……。
「西暦……2015年、だろ?」
「ぶっぷー! ハズレぇ」何かこの子、わざとなのか、賢そうでいて子供っぽい言動も多い。いや、子供なのかもしれないが。
「じゃあ、何年なんだ?」
「今は西暦2026年でしたー。うーん、11年違ったね、ニアミスかな?」
 果たして11年の違いをニアミスと言っていいものなのか……? 46億年とされる地球の歴史を基準に考えれば、それはニアミスなのかもしれないが、いささかスケールがでかすぎるだろう、って、そうじゃなくて
「どういうことだ? 俺はコールドスリープでもしてるのか?」事故で死にかけた俺を治療できる時代までコールドスリープ、なんて、いや誰がやるんだよ。
「うーん、近からず遠からず? あー、近いっていうのは寝てるって意味でね、現実の世界にある陽の身体はね、今眠っているような状態なんだよー」
 眠っているような状態なんだよー、っていやそんな間の抜けたような感じに言われても困るんだが、俺にとっては結構問題だぞそこ。
「この世界はね、仮想空間なんだよ。ここ17年間の間、陽が今まで生きてきたと思っている2015年の世界もね」
「……仮想空間?」何か、急にSFじみた話になってきてないか? いや、というか、どういうことだ? 俺が今まで生きてきた世界も、って?
「そう、仮想空間。陽は、本当は2026年の現実世界に生きている人で、そこからここの仮想空間にダイブしているっていうこと」俺の、……仮想空間? という呟きは納得と受け取られてしまったようだが。
 いや、意味が分からない。
「色々あってね、陽が、記憶を封じた状態で2015年の仮想空間に行くって言い出したから、今まで17年間、現実の世界の存在を忘れて仮想世界を現実と思い込んで、生きてきたんだよ」
 現実の世界と思い込んで、ひいては自分の今生きている世界が仮想であることを忘れて、か。
「いや、いや、ちょっと待ってくれ。話が唐突すぎて、処理に追い付かない」
「うーん、待つよ」
 ……いや待つよ、じゃなくて……。待ってくれ、ってそういう意味じゃないだろ、多分。言った俺もよくわかんなくなってきたが。
 まあいいや。
 えーっと? 彼女の話を整理すると、
 俺は2026年に生きる人間で、そこから何らかの方法で精神を2015年世界をモチーフにした仮想世界に送り――某有名映画の名前を例に出させていただくなら、マトリックスみたいな感じだろうか――そしてそこで記憶を消した、いや、封じたといったか。その結果俺は当然、その仮想世界が現実世界だと思い込み、今まで17年間生きてきた、と、そういうことだろうか。我ながら割とよくまとまっている。
「待ったよ、どう?」変わった問い掛けである。
「……うーん、何となく分かったような分からないような……いきなり飲み込めるような状況ではなさそうなことは、確かだな」
 俺の順応性が低いのだろうか? いや、誰だってこんなこと急に言われたらこんなもん、いや、むしろ頑張っている方だと思うが。何故かは分からないが、思考がいつもよりしっかり回るようになっている気がする。
「てか、いや、ちょっと待て。仮想世界で17年過ごして、現実世界は現在2026年ってことは、少なくとも俺は2009年からずっと仮想世界にいるってことだよな?」だとしたら、現実の俺の身体とかも相当ヤバイ気がするが。
「違うよ」あっさり否定された。
「え? じゃあどういう……」
「仮想世界の時間は加速してるから、現実世界の大体100倍――細かく言えばもうすこし長いんだけど、だから、17年こっちの世界にいたとしても現実世界ではそこまで年月は経ってないんだよー」
 なるほど……、精神と時の部屋的なあれか。あれは365倍だが。
「けどねー、陽もこっちの世界で過ごした時間、トータルでは300年ぐらい経ってるからね。現実でも3年は経っちゃったみたいだね」
「さんびゃく……て、ええ?」マジすか。
「じゃ、じゃあちょっと待て。その記憶を消した17年間の前に、既に283年間も仮想世界にいたってことか?」
「うん」……どんだけセカンドライフ充実させてんだよ、俺。
「てかそんな長い間一体俺は何をしてたんだ……」仮想世界は、そりゃあ自由かもしれないが、現実逃避しすぎだろ……。
「うーんとね、社会問題の攻略、かな?」
 社会問題の攻略……? 不思議な言葉の組み合わせだが。
「この仮想世界はね、シミュレーターなんだよ。現実に起こり得る問題をいかにして解決するかー、ってね。そのシミュレーションプレイヤーとして、陽がいるの」
「シミュレーション……?」
「現実をモデルにして創られた、30個の仮想世界。その各世界が抱える問題を、その世界に住む一人の人間という立場で解決することでクリアとなり、次の世界に進める。それを30番目の世界をクリアするまで続ける。っていうのは受け売りー」
 最後の一言は何か要らない気がしたが……、俺は、一応それなりの使命を持ってここにいる、ということか……。
「何となく掴めてきたような気はするけど、まぁ幾分、話だけだとな……」
「じゃあ見てみる? 記録」
「記録?」
「記憶を封じる前、陽は29番目の世界までクリアしたんだよ、しかも100人のプレイヤー中ダントツ1位、2位にダブルスコア近い最速タイムで」それはとんでもない野郎だな、とても俺なんかとは次元が違う奴だろう。
「てか他にもやっている人間がいるのか?」
「もちろん。……会うことは稀だと思うけど」と言いながら彼女は、何かを操作するように空中で手を動かしている。
「……何してんの?」
「よし、リロードおっけー」と少女はさぞ楽しそうに言う。
「じゃあ陽、せーのでオーバーパラレル起動って、言って」と、ラウと名乗った少女は俺に言った。
「え? 何? オーバーパノラマ?」次世代型テレビ、みたいな。
「じゃあ、せーの」待つ気がまるでねぇ。

「オーバーパラレル、起動」
 その瞬間、世界が広がった。


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By 狐六
2012-10-09 07:26:16
オーバーパラレル、003まで書いたので、とりあえず001〜003までを第一話、として多分今日の夕方に上げます。
上にあげた001と002、特に002の方はかなり書き直してますが、003も一度書いたやつを半分以上書き直して……大変だった……。
まぁ今までの小説では一番ちゃんとしたペースで書いているので、今後の更新もちゃんとしそうな自分に期待w
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By 狐六
2012-10-09 19:56:52
オーバーパラレル1話、003まで上げました。
ウェブページは今までで一番凝ってますw 見てって下さい。
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By 狐六
2012-10-28 12:25:43
書きはしないですが、最近考えた小説。話の根本設定だけめだかボックス風。

ある私立高校の入学式、新入生代表の挨拶を、主人公が物思いに耽りながら見ているシーンから始まる。
写真撮影などが一通り終わり、帰ろうとしたところで主人公はクラスメイトのある男に話しかけられる。
この私立高校は分野を問わず優秀性を持った生徒を特待生として学費免除、必要な場合は生活費などまで賄う制度があった。
主人公もある理由から特待生であったが、その男も同様、彼は指揮者としての優秀性を買われ特待生として入学した。
(指揮者の男が、その手の専門学校ではなくわざわざこんな特殊な学校に入学した理由に関してはまた後で出てくる)
その特待生の中から、さらに二十人程度が選ばれ、学園問題特別対策委員会、通称『学特会』という組織が形成される。
特待生制度に関してはもちろん公表されているが、学特会の存在に関しては噂半分、という形で学園内に広がっている。
主人公と指揮者の男は、二人とも学特会に選出されていた。
指揮者の男の話というのは、入学式後の学特会の招集があるから一緒に行こうぜ、ということだった。
集められた学特会のメンバー、曲者揃いという風で、中には新入生代表を挨拶した者もいた。
招集の場には校長と理事長、学特会に関する責務を負っている教職員全員が揃っていた。
初めにガイダンス的なことが行われ、学特会の仕事、日常的には特に決まった仕事は無いが有事の際に駆り出される、ということだった。
そして早速、入学生1200名(公表数)の中に8名、サイコパスが紛れていることが判明した、ということを伝えられる。
学特会の初仕事としてその8名を発見し、問題を解決する、という任務が課される。
状況が何とも整っていることなどからして、恐らく学特会のメンバーの実力調査、として人為的に仕組まれたものだということは予想できた。
しかしだからといってそれを糾弾するのも無意味であり、学特会のメンバーは独自に動き出す。
指揮者の男は、俺はこういうのは無理だな、といい、主人公に、お前はどうする? と言う。
主人公はただ、まぁ、頑張ってみるよ、と答える。

※間の話をちょっと省きます。

最終的に主人公はクラスメイトにサイコパスの男を見つける。
表面上彼にほとんどその兆候は見られず、被害も出ていない故に周囲の人間も全く気づかなかった。
主人公にそのことを言い当てられた末に、サイコパスの男は主人公を殺そうとするが、主人公はそれに対応する。
サイコパスの男は更生しようという意志があって、そして無条件に入学を受け入れてくれるというこの私立高校の話を知り入学した。
それが、学特会の調査のための捨て駒だったと知り、自暴自棄になりかけるが、主人公がそれを止める。
俺はお前を糾弾するつもりも、何も無い。お前にやり直したいという意志があるなら充分だろ! と言い説得する。
以後サイコパスの男と主人公は和解し、学特会の教員側も曲りなりに問題解決と認定する。
他のサイコパス7名も同様に他の学特会の者が解決したが、それはいずれも学園から強制排除したりなど、主人公と同様な更生させるというケースは存在しなかった。

主人公が特待生である理由。
彼は平常時は何の取り柄も無い普通の青年だが、本人曰く"発作"時には驚異的な身体能力と思考能力が覚醒する、というものだった。
その能力は、生まれついてのものではなく、彼が10歳までの間、優秀な科学者であった実の母親から人体実験を受けていた結果、のものであった。
母親に愛が無かったわけではなく、むしろその逆で父親を生まれる前に失った彼を優秀に育てようとするあまりにその愛情が歪んでしまったのだった。
その実、彼が受けた人体実験の多くがある程度確信をもって行われたもので、彼自身常人離れした多くの能力をそれにより獲得した。
10歳の時、母親の父、つまり主人公の祖父が娘の異常な行為に気付き、親権を剥奪、それ以後主人公は祖父に育てられる。祖父は早くに妻を亡くし、一人暮らしだった。
しかしその祖父も彼が中3の時に病で亡くなり、高校進学を諦めていたところに、その私立高校の存在を知る。
彼の祖父も母も、形は違えど彼が普通に学校を出て、幸せな人生を送ることを望んでいた、彼らの思いに少しでも報いることになるなら、と入学する。
主人公は、実験により多大な能力は得たが、同様に副作用も存在した。
まず一つ、その多くが使用することによって体に過負荷がかかり、激痛などを伴う点。これにより主人公は能力を使わないようにした。
能力自体は元々常に発動しているも同然のものだったので、それを特殊能力、として元々の能力と切り離して考え、"発作"という動作で覚醒するような仕組みを作る。
"発作"とは端的に言えばトラウマであり、人体実験の記憶、母親の記憶を思い出すことによって発生するようになっている。
"発作"を必要な際に人為的に起こすため、主人公はその記憶を呼び起こす臭い、味、などをビンや丸薬にして持ち歩いている。
そして副作用のもう一つ。主人公の人格が根本的なところにおいて欠落しているという点。
主人公には感情が無い。とは言ってもあからさまに感情が無いように見えるわけではなく、むしろ外見上は感情豊かなほうである。
正しく言えば、主人公は感情を理解はできるが自分が持ち合わせているわけではない、ということ。感情を心ではなく頭で行なっている。
時々、自分が空っぽの器のように思えて仕方がない。と主人公は言う。

そんな主人公が、サイコパスの男など、多くの仲間を得て自分に無いものを補っていく話。


めだかボックスとは途中から全然ちゃいましたw
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By 狐六
2012-12-01 22:36:48
最近考えた小説をまた紹介。題名は「リアルセンス」
グループものっていう意味で影響を受けた最近のアニメでは「PSYCHO-PASS」「ヨルムンガンド」とかかな? どちらとも雰囲気は違うけど。


2022年の日本では、ある一大テロ組織に誘発された日本政府解体を目的とするテロ活動が増加傾向にあった。
犠牲者も決して少なくはなく、そのことに反発する者はもちろん過半数ではあったが、テロ活動に対し有効的な解決策を出さない、はっきりしない政府に対し、改革を主張する者も少なくはなく、国民は両者の間で揺れていた。
そんな中、テロに対してその前線で活動する警察官、自衛隊などからは殉職者が多く出ていた。そのため、それらの組織への志願者は激減した。それに対し採用基準を下げたり、過度な優遇をしたため警察官や自衛隊の質が下がり、またそうした政策も政府の批判の題材となっていた。
こうしたテロ対策の問題に対して新しい解決策として提示されたのが、懲役中の犯罪者からテロ対策チームを作ることであった。人格的に問題が無い、更正の様子が見られる者の中から本人の意志確認を取り、減刑などを報酬としてそういった者たちをテロの前線で活動させる、ということだった。
初めは不安の声も多く、半ば反対を押し切る形で実行された策ではあったが、最初の試験チーム「SPT-T」が出動したテロ事件で人命救助、犯人確保などに多大な貢献をする。その後編成された第二部隊「SPT-U」はテロを未然に防ぐなどの大きな貢献を同様にする。そうした功績から、やがてその対策チームの存在は世間に認められていく。

主人公は中学3年生の少年で、6年前、一連の中では最初の大規模テロと呼ばれるデパート爆破事件で彼は家族を亡くす。
現場に居合わせながら自分だけ生き残った彼は、その後伯父夫婦に引き取られたものの心の奥には深い傷を抱えていた。
ある日、伯父夫婦の家族で遊園地に出かけることがなるが、皮肉にもその遊園地がテロ組織に占拠され、彼らはその場の大勢の客とともに人質となる。
主人公はその瞬間6年前の記憶が鮮明に蘇り、当時何もできなかったことから今回も自分が何かしなければみんな死んでしまう、という強迫観念に襲われる。
一瞬の隙をついて彼はテロリストの一人から銃を奪い取り、ゲーム仕込みの腕なのかあっという間に形勢を逆転させ、警察官達の侵入を容易にするとともにその場を収めてしまう。しかし、実は彼がテロリスト達に向けて撃った流れ弾の一発が一般人の女性に当たり、その相手は亡くなってしまう。
その後彼は事情聴収を受け、警察側は正当防衛による事故として彼には同情的な判断を下した。しかし、彼は食い下がり、自分を裁いてほしい、と主張する。
結局、自分が余計なことをしなければ誰も死なずに済んだかもしれない、そういった自責の念にとらわれ、彼はどうしようもなかった。

しばらくして、一行に帰ろうとしない主人公にしばらく警察官達は手をこまねいていたが、やがて事情聴収の場に白衣の女性が現れる。彼女は主人公に対し、何のために銃を撃ったのか、と問い掛ける。主人公は、自分を守るためだった、と応える。結局自分が守ったのは、自分自身で誰のためにもならなかった、彼はそう思ったのだ。
それに対し女性は彼に、連れていきたい場所がある、と言う。半ば投げやりに彼は彼女についていく。そして彼らがたどり着いたのは数ヶ月前、新しく設立された「SPT-Y」だった。
自分のことが赦せないのなら、ここで戦うことを罰、償いとすればいい、女性はそう言う。主人公は、今のところこれ以上の結論は無いのかもしれない、そう思うことで納得した。
「SPT-Y」の仲間と共に、そこでテロと戦うことで彼は自分の意味、そして家族の死んだテロ、そして一連の発端であるテロ組織の正体を知っていくことになる。

というのが第一部まで。

第二部以降は、一部最後のシーンでテロが連鎖的に広がり戦争を引き起こす、っていう終わりで混乱した日本を舞台に主人公が奔走する、的な?
文章の調子は欝っぽく、けど、会話文は気楽な雰囲気を出しつつ、みたいな感じで……書くとしたらね。
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By 狐六
2012-12-08 00:45:40
W & W

   001

 俺は、運命というものを信じない。しかし、宿命なら信じる。
 矛盾しているのではないか、って? そうだな、そうかもしれない。
 あえて言うならば、基本的に自分の人生の行先は自分で決めるものだが、しかし、人生において、いくつかは避けられないことがある。そういうことだろう。
 俺は自分の人生で、それを痛く実感した。そう、例えば。

              ж

「……うーん、多分、これじゃあうちの高飛車なお嬢様が納得しないかと」
 という、相手の期待を容赦なくぶった切る俺の発言に、その場が凍りついた。
「こ、これでも、ですか?」担当者の男性は、多分通ると思っていたのだろう、焦るというか間違いであってくれ、というように再度確認してくる。
「うーん、そうですね、いつもの感じでいくとこの二倍ぐらいじゃないと……」言いながら可哀想になってきた。
 相手が絶句する。上司に殺されます、て感じだ。生憎だがそれはお互い様である。
「ダメですね。これで通しちゃうと俺が殺されます。……あ、比喩ですよ?」まぁ本気で殺される、とも何度か思ったが。
 相手が黙りこくってしまった。
 持ち帰って検討させていただきます、ってわけにもいかないのだろう。多分既に限界の金額を提示しているのだ。
 チムの奴もどうせ金なんていくらでも持ってんだからもっと割引してやりゃあいいのに。……まぁ確かに、需要と供給のバランスで考えれば、供給側がごく少数という意味で釣り合った額ではあるのかもしれないが……。
 まぁしかし流石にこのまま黙りこくってても仕方がないので、
「……まぁ、俺が掛け合ってみましょう。そちらもできる限り上限額を上げられるようよろしくお願いします」
 多少救われたか、て感じに相手は頷いた。言葉も出ない、か。

《何をチンタラしてる》
 はいはい……、お呼び出しだ。
《今終わって帰るところだよ》
《遅いな》
《無茶言うな、俺家出てまだ30分だぞ。むしろこんなスピーディーな商談聞いたことねぇよ》
《うっさい! 早く帰ってこい》
 と、そこで通信が切れた。
 今日も変わらず横柄なようです。うちのお嬢様ことチムさんは。
 買い物してから帰るかとも思ったが……そうもしてられなそうだな。早急に帰らないと殺される。

 メールが届いた。
『from.直哉 sb.高橋から転送』クラスメイトの直哉である。
『高橋がお前のメアド持ってないってから、差し支えなければメアド連絡してやって。
 以下送られてきたメール。
 --------------------------------------------------------
 今度の土曜日にこの間の文化祭の打ち上げやりたいと思ってるので、出欠確認とりたいと思います。
 俺に直接メールするか、誰か伝えでもいいので連絡下さい。
 打ち上げの場所は――』
 ……うーん。
『不参加。伝えといて。』と直哉に返信。家に向かって猛スピードで走行中なので端的な文章しか書けない。
 こんな簡単にクラスのお楽しみ会を欠席するなんて、俺の高校生活はもう早速死んでるのかもな。
 あと2年半ぐらいあるが、やっていけるのだろうか?
《遅い!》
《あと2分20秒で到着するからー》
《5秒前に着かなきゃ殺す》
《限界を超えろと……? んな無茶な》
 ……無理そうである。

「ハァ、ゼェ……ただいまー!」
「遅かったな、下僕」と、玄関で待ち受けていた少女が言う。
「下僕言うな」といつもの儀礼的な挨拶をし……そして
「で、何で俺を執拗に帰らせようとした?」と問う。
 黙られる。
「どうした?」
「理由はない」
「はぁ?」
「下僕を呼び戻すのに理由など必要あろうか」
 ふざけんなよ、と言うのが無意味なことはもう充分分かっているので
「あーはいはい」と答える。
 それに、呼び戻された理由は言われずとも分かった。
「冷蔵庫空っぽだから、俺このまま買い物行くけど?」
「同行してやろう」
「そりゃあどうも」

 俺は、普通の高校生、になる予定だった。4年前からほんの1か月前まで。
 それをコイツにかき乱された。チムこと、元大魔女ウッチェス・メイリアリーに。
 しかしそれを招いたのも結局は俺であり……
 ……だから人は、宿命には抗えないのだ。


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By 狐六
2012-12-13 21:12:31
オーバーパラレルは、ノベルゲームにしようかな……って最近、思ってる……
でも中学の頃みたいに暇じゃないからなぁ、作り方覚えるのに時間を割くだけのやる気が今の僕にあるのか……
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By 狐六
2012-12-18 18:09:56
今考え中の小説(仮題)「LOST」
結構ありそうなベタベタな異能系。
まぁ気がむいたら書いてみる。
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By 狐六
2012-12-20 19:21:31
「LOST」
異能系の話。science warの設定を一部引き継いでるところがある。

米系財閥「プラトニクス」グループの出資により、各国研究機関で、ある研究がなされていた。
人間に超人的な能力、あるいは永遠の命を付与するという研究である。
その過程として、チンパンジーでの臨床実験が行われている、という事実までは公表されているが、人体実験まで行われているということは世に知られていない。
途中財閥のトップに立つジェイクがアルツハイマーを患い、財閥は孫のイザヤに引き継がれるなどのことはあったが、約30年に及び実験は続けられた。
成果としては実験開始から約10年の時点で、人間に超人的な能力を覚醒させることは可能な段階に達していた。
しかしそれには致命的なリスクがあった。被験者が覚醒後、極端な短命になる、というリスクである。
当初は特に、長くとも一週間程度、短ければ数時間の内に死亡する、という具合であった。
それからの研究は専ら、被験者の覚醒者の寿命をいかに長くできるか、というものであった。
その実験のために、途上国の人身売買で買われた人間が多く、被験者となっていた。短命というリスクの都合上、被験者となった者が自分の家に帰ることは無かった。
数年間の実験の後に薬の改善による寿命の延長と、もう一つ、人種による薬の副作用の差が解明されてくる。
傾向として黄色人種は比較的、覚醒後、他人種と比べて長い期間生き延びる、ということ、特に東南アジアは黒色人種のおよそ3倍といわれた。
それ以後、被験者は東南アジア諸国に的を絞られ、実験が行われてきた。プラトニクスは諸国政府高官に内通者を持ち、実験の存在を隠蔽し続けた。
被験者の寿命が伸びるにつれ、当初は誰も気付かなかった事実が判明してくる。まず、覚醒者はその能力に関わらず外見年齢をとらない、ということである。
新陳代謝は普通の人間と変わらないが、外見上の老いが見られないのである。ただし、寿命に関して常人よりも短いという点は変わらない。
寿命を伸ばすことを目標とした薬の改良の中で、本来徐々に衰弱あるいは吐血、激痛などの兆候が見られ、やがて死ぬという長期的な副作用を、ダウトという短期的な副作用に抑える、ということに成功した。
ダウトの内容は個々に違い、石(硬直)化、臓器の機能の停止、記憶の喪失、五感機能の低下など様々であったが、いずれも最終的に死ぬ、という点は免れなかった。
それでも、本来の副作用は覚醒後すぐに現れ、死ぬまで持続したものが、死の数週間前からなど短い期間で副作用が済むダウト式の方が有効的と見られた。
さらにダウト式は簡単に応用可能だったため、その後の実験薬はほとんどダウト式となっていった。

ところ変わり、今より15年前、日本国内に3つある某実験施設の1つである事件が起きた。
施設に収容されていた覚醒者の大多数が施設から逃亡したのだ。
その手引きをしたのは、その実験施設の元職員の男で、2年ほど前、彼は自分自身に薬を無断で投与した後、発覚前に職員を辞めていた。
日本国内で被験者となっている者の多くは事故に見せかけた拉致など強引なもので、その機に被験者の多くは迷わず逃亡した。
現在では30年に及ぶこの実験の中で、最大の失敗、汚点と呼ばれる事件であった。
首謀者であった元職員の男は数日後、死体で見つかった。薬を投与したのが2年前、副作用により犯行時、既に死ぬ間際だったのだ。

主人公は高校2年生の少年、風間駿輔。彼の父は、彼が物心つく前に亡くなっていて、母がその後再婚し、弟と妹がいるがその後離婚、以後家族4人、母子家庭で育った。
収入を得るため、元々学歴のあった母は外資系企業に泊り込みで働き、生活費を稼いだ。そのため家には兄弟3人でいることが基本で、家事は大方駿輔が行なっていた。
そんなある日、駿輔は学校帰りに謎の2人組の男に拉致されかかる。あまりの事態に混乱しつつ、逃亡する駿輔は走って道路を横断しようとした時、車が飛び出してくる。
轢かれる寸前、駿輔の脳裏に誰かの声が響く。無我夢中になった彼は、気づくと自分の家に戻ってきていた。
何が何だか分からない、夢でも見ていたのだろうか、という風に思いつつ、そういえば早く夕飯を作らねば、と彼が家に入った少し後、ピンポンが鳴る。
見知らぬ二人の男女、一人は駿輔と同じくらいの少年、もう一人は少し年上ぐらいに見える少女だった。


……なんか疲れたからちょっと今日はここまで。
まぁ、書いてみようかな、とりあえず。
設定こそベターではあるけど、昔よく考えてたやつよりかはちゃんと中身練ってあるし、まぁアリじゃないかと思うんだけど……
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By 狐六
2012-12-30 11:14:37
新しく考えてる小説「谷中町物語」
谷中町という田舎町を舞台として、高校2年生の主人公、笹原孝祐を中心として町の住人などを登場人物とする。登場人物は20人ぐらい考えてある。
ジャンルはすごい分類しにくいところだけど、守り神とかも出てくるようなオカルトがあって仲間グループみたいなものも……とにかく色んな作品をごっちゃにしたような話。


   000

「そんなこと言ったら、その役目は僕が担うしかないじゃないか」
「いや、待てよ!」
「大丈夫。別に嫌なわけじゃない、ちょっと淋しいな、なんてぐらいの話だ」
「誰かが、やらなきゃダメなのか? だったら俺が――」
「いや、僕だ。これは、僕の役目だ」
 そう言い切る奴に、俺は何も言い返すことができなかった。
「そんな顔するなよ、また、どこかの世界で会おう」
「その、どこかの世界、では俺は、俺達は、お前のことを知らないんだろ」
「さぁ、どうだろうね。世界というのは気まぐれだ、何が起こるかは分からない」
「そうやってお前はまた、はぐらかすようなことを」
「ははは、悪いな。腐ろうが神になろうが、癖は抜けないよ」
「約束だ」
「ん?」
「今度お前が俺達と会ったら、その時は――」
「約束はできない」
「最後まで言わせろ」
「僕だって覚えてられるか定かじゃないんだ、何とも言えないよ」
「それでもいいから、黙って聞け」
 俺は息を吸った。埃っぽさを纏った空気だった。
「俺達とお前がまた会ったら、その時は、また仲間になろう」
 俺の言葉に驚いたのか、それとも納得がいったのか、奴はふっと笑い、
「分かったよ」と言った。


   001

 夏の暑さは、何年経験しようが慣れられるものじゃない。
 節電、という貼り紙がなされたクーラーはコンセントが抜かれ、リモコンのピッピッという音にはうんともすんとも言わない。頑固者のようだ。
 仕方なく目の前の扇風機の風圧を上げて、そして今にも溶けだしそうなガリガリ君をかじる。梨味だ。このマンガが読むの何回目だっけ、と急にさっきまで自分のしていた行動が馬鹿らしくなり、全てを投げ出すかのようにソファーにぐでー、と寝そべる。
「孝祐ーいるかー?」玄関口の方から声がする。
「あーいるよー、おじさん」
「また人ん家勝手に上がってくつろぎやがって」と言って啓二叔父さんはリビングに入ってきた。
「お邪魔させてもらってます」
「今更気にするかよ」と言い放つ。
「じゃあ言うなよ……」まあ確かに、叔父さんの家は小学生の頃から利用させてもらっているが。
「ほれ、ガリガリ君いるか、って食ってんじゃねーか」叔父さんは左手の小さなコンビニ袋からぶどう味を取り出した。
「あーいるいるいるー食う食うー」
「食い気だけはあるんだな、いやガリガリ君だけども」
「面白くねぇよっ」と、ぶどう味を掠め取る。
 ため息混じりに叔父さんは袋からもう一本取り出し、俺も食うか、と呟く。

「孝祐よ、お前さぁ」
「何?」さっきテーブルに投げ捨てたマンガを再び読みはじめる俺。
「毎日毎日、学校終わって俺んち来てるけど、他にすることねぇんか?」
「……」無い、と答えてもしょうがないか。
「昔はそりゃあ裕人とか雫とか、アイツらとつるんで――」
「大輝もだ」一人だけ言わないと何か意味深になるだろ。
「いやまぁ……そう、それで、わーきゃーやってた頃はまあいいと思う」
「わーきゃーって……」叫び声だろそれは……。
「けど今は、違うだろ? アイツらだって今頃部活とか何かやってるんだろ?」
 裕人は違うけどな、というのは揚げ足ばっか取ってるようなので黙っておいた。
「それが今の有意義な時間の過ごし方ってもんなんじゃないのか? お前は、どうなんだ、こうして毎日ぐーたらしてて」
 その言い方だと一日中怠けてるみたいだけど、学校終わった後だからな、ぐーたらしてるのは。
「ここらで一度、考え直してみたらどうだ? 何でもいいんだ、やることは。あ、ここで時間潰すのは無しだぞ。この感じだとお前多分、夏休み入ったら毎日一日中こんな感じになるだろ」
 確かにそれは否めないが……。
「高2の夏なんて一度きりだぜ? コイツは俺からの宿題だ、夏休み入るまでに決めろ、お前は夏、何をするか。決めてこなきゃ夏休みの間うちは出禁にすっからな」
「マジっすか……」
「マジだ」叔父さんの顔はマジだった。
 ふぅ、と溜め息をつく。
「……そういうの」
「ん?」
「叔父さんには言われたくないけどね」
「……何だと、失礼だなてめぇ」言葉遣いほど、別に叔父さんはマジギレしてないけど。
「それに……」これは、自分に言われたくないことだが
「そんなことは、分かってるから」
 
「今日はもう帰るよ」
「そうか、気つけてな、あと宿題忘れんなよ」
「はいはい」
 笹原孝祐、16歳。高校2年生の夏、彼女も居ず、全くもって情けない話ではあるが。もちろん、その危うさには気付いている。その上でこのていたらくなのだから、なおもって情けない。真面目に考えたほうがいいのかもな、叔父さんの宿題。
 一昨年の、そのまた一昨年の夏ぐらいまでは、こんなんじゃなかった気がするんだがなあ。過去に浸っても仕方ないか。
「あれ、早恵ちゃん」叔父さんの家から我が家へ帰宅する最中、前方から赤いランドセルの小学生が見えた。
「コウ兄、こんばんは」
「こんばんは」早恵ちゃんがランドセル以外に大きな買物袋を持っているのが見えた。
「買い物、晩御飯の?」
「うん」
「親がダメだと子がしっかりするって本当なんだな」
「人の親に対して失礼じゃないですか、それ」まぁそうかもしれないですケド、と呟く。お前は新妻エイジか。
「お父さんによろしく言っといて、って言ってもほんの十数分前まで会ってたんだけどね」
「またぐーたらしてたんですか?」
「親子揃って同じ言い方しないで」これでわーきゃーとかいう表現を使われたら卒倒しそうだ、いや、それは極端だけど。
「まぁいいや、じゃあ頑張ってね」
「はい、コウ兄も」何をだよ、ってのは多分お互いに思った、けど言わない。

 藤原家、啓二叔父さんと早恵ちゃんの家から徒歩25分って所に我が家はある。毎日放課後にあの家に寄って、そして1時間ぐらい時間を潰してから帰るってのが普通である。たまに晩飯を一緒させてもらうこともしばしば。
 すぐ左側の車道をバスが通過する。日はようやく傾きだした頃、だろうか。
 我が家と藤原家は路線バスの運行路上にある、といっても過言ではないのだが、俺は徒歩派である。何故バスを使わないのかというと、それはバス代をケチったのと、あとはバスの本数の心許なさだろう。ちなみに自転車はトラウマと階段があるので使わない。
 意識せずに足元の小石を蹴った、それは当初思ったより大きく飛び、ゆるやかな放物線を描いて車道に転がった。車は、ほとんど通らない。歩みを止めることなく、危険地帯にほうり出された小石を眺めていた。そんなときふと、反対側の歩道が目に入る。
 人が、倒れていた。
 そう認識するまでに3秒かかり、体が動くまで5秒かかった。言うまでもなく車は走っておらず、俺は躊いなく車線を横切り、反対側の歩道まで歩いていった。夕方に酔い潰れている呑んだくれ、という珍種を想像したが、どうやらそれは違ったようだ。
 倒れていたのは、俺と同じくらいだろうか、少女だった。服装は、制服などではなく、麦わら帽子にワンピースだった。いや、某人気マンガを連想させる組み合わせ、流石です。じゃなくて、
「元気、じゃなくて、大丈夫ですかー?」猪木だと思われたら大変だ。
 返事がない。ただの屍じゃなければいいが。
 その時、わずかにピクリと手が動いた。見間違いではないと思う、ちゃんと生きてる。しかし参ったな、こういう場合どうするんだったか。
 見たところ外傷はなさそうだ。この町の119番は正直当てにならない、ということを俺は3年前身をもって知ったが、そんな話は今どうでもいい。
「おい、大丈夫か!?」今度はしっかりと、それこそ猪木のような声で耳元に問い掛けた。
「う……」反応があった。
「大丈夫か!?」再度問いかける。
「……す」
「す?」何だ“す”って? それとも最初のと合わせてうっすか? 随分男らしい挨拶だな。
「すいた……」
「空いた……?」どこがだ? 駐車場か、レストランか、ていうか今伝えることなのかそれ?
「お腹すいた」
「……」
 理解した。

「早恵ちゃん、今日晩御飯そっちで頂いてもいいかな?」
「……いいですけど、今日の今日で凄いメンタルですね」
 くっ、小学生が言う皮肉にしては毒が強すぎるよ!
「う、うん……あとそれと、もう一人連れていきたいというか、むしろそっちがメインというか……」
「お客さんですか? それは……あ、お父さんに替わります」
「あ、はい」正直、今日の今日で気まずいのだが。
「おう、どうした孝祐。やること決まったか?」
「いや、残念ながらそうじゃなくて、晩飯、今日いい?」
「うちでか? いや、いいけど、何でそう急に」
「俺もよくわかんないだけど……あと、もう一人、えっと連れていってもいい?」
「誰だ、裕人か?」そうだったら普通に言う。
「いや違うよ」
「……まさか、女か?」
「いや、うん、そうだけど、別にそういう意味じゃないから、合ってるけど多分違う意味にとらえられてるよね」
「そうかそうか、女か、お前も隅におけねぇな。よし来い、早恵と絶品料理作って待ってるから」
「はい……もう何でもいいです、ありがとうございます」
 通話を切る。
「……で、あんた、歩けるか……?」
「……無理」多少喋れるようにはなったものの、ぐったりしてらっしゃる。どうやら空腹で倒れてたらしい、そんなのこの国でアリかよ、って感じだけど。
「悪いな、俺ん家帰ってもすぐ出せるものなさそうだし、かといって田舎町だけコンビニもここらに無いから、ちょっと歩くが俺の叔父さん家まで行くぞ」
 と腕を引っ張ってみるがまるで動かない。死んでるんじゃないのか?
「おぶって」
「は?」
「……」
 ……黙るなよ。
「……おぶさりてぇ」
「うわっ、怖ぇ!」こんなところでまさか妖怪と出くわすとは!
「はぁ、しょうがねぇな」って俺は何をしているんだか。
 さっき出会ったばかりの見知らぬ少女を背負い、そして俺は道を引き返していった。
 しかしこう文句ばかり並べてはいるが、かつての日々を思い出させるような、そんな非日常を漂わせた今の状況に、少なからず俺は心躍っていた。


続きは……書くのだろうか?
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By 狐六
2013-01-14 21:18:27
谷中町物語


   000

「そんなこと言ったら、その役目は僕が担うしかないじゃないか」
「いや、待てよ!」
「大丈夫。別に嫌なわけじゃない、ちょっと淋しいな、なんてぐらいの話だ」
「誰かが、やらなきゃダメなのか? だったら俺が――」
「いや、僕だ。これは、僕の役目だ」
 そう言い切る奴に、俺は何も言い返すことができなかった。
「そんな顔するなよ、また、どこかの世界で会おう」
「その、どこかの世界、では俺は、俺達は、お前のことを知らないんだろ」
「さぁ、どうだろうね。世界というのは気まぐれだ、何が起こるかは分からない」
「そうやってお前はまた、はぐらかすようなことを」
「ははは、悪いな。腐ろうが神になろうが、癖は抜けないよ」
「約束だ」
「ん?」
「今度お前が俺達と会ったら、その時は――」
「約束はできない」
「最後まで言わせろ」
「僕だって覚えてられるか定かじゃないんだ、何とも言えないよ」
「それでもいいから、黙って聞け」
 俺は息を吸った。埃っぽさを纏った空気だった。
「俺達とお前がまた会ったら、その時は、また仲間になろう」
 俺の言葉に驚いたのか、それとも納得がいったのか、奴はふっと笑い、
「分かったよ」と言った。


   001

 夏の暑さは、何年経験しようが慣れられるものじゃない。
 節電、という貼り紙がなされたクーラーはコンセントが抜かれ、リモコンのピッピッという音にはうんともすんとも言わない。頑固者のようだ。
 仕方なく目の前の扇風機の風圧を上げて、そして今にも溶けだしそうなガリガリ君をかじる。梨味だ。このマンガが読むの何回目だっけ、と急にさっきまで自分のしていた行動が馬鹿らしくなり、全てを投げ出すかのようにソファーにぐでー、と寝そべる。
 不意に、玄関口の方で鍵の開く音がした。
「孝祐ーいるかー?」とそちらの方から声がする。
「あーいるよー、おじさん」寝っ転がったまま声のした方に返す。しばらくして、
「また人ん家勝手に上がってくつろぎやがって」と言いながら、啓二叔父さんはリビングに入ってきた。
「お邪魔させてもらってます」
「今更気にするかよ」と言い放つ。
「じゃあ言うなよ……」まあ確かに、叔父さんの家は小学生の頃から利用させてもらっているが。
「ほれ、ガリガリ君いるか、って食ってんじゃねーか」叔父さんは左手の小さなコンビニ袋からぶどう味を取り出した。
「あーいるいるいるー食う食うー」
「食い気だけはあるんだな、いやガリガリ君だけども」
「面白くねぇよっ」と、ぶどう味を掠め取る。
 ため息混じりに叔父さんは袋からもう一本取り出し、俺も食うか、と呟く。

「孝祐よ、お前さぁ」
「何?」さっきテーブルに投げ捨てたマンガを再び読みはじめる俺。
「毎日毎日、学校終わって俺んち来てるけど、他にすることねぇんか?」
「……」無い、と答えてもしょうがないか。
「昔はそりゃあ裕人とか雫とか、アイツらとつるんで――」
「大輝もだ」一人だけ言わないと何か意味深になるだろ。
「いやまぁ……そう、それで、わーきゃーやってた頃はまあいいと思う」
「わーきゃーって……」叫び声だろそれは……。
「けど今は、違うだろ? アイツらだって今頃部活とか何かやってるんだろ?」
 裕人は違うけどな、というのは揚げ足ばっか取ってるようなので黙っておいた。
「それが今の有意義な時間の過ごし方ってもんなんじゃないのか? お前は、どうなんだ、こうして毎日ぐーたらしてて」
 その言い方だと一日中怠けてるみたいだけど、学校終わった後だからな、ぐーたらしてるのは。
「ここらで一度、考え直してみたらどうだ? 何でもいいんだ、やることは。ああ、ここで時間潰すのは無しだぞ。この感じだとお前多分、夏休み入ったら毎日一日中こんな感じになるだろ」
 確かにそれは否めないが……。
「高2の夏なんて一度きりだぜ? コイツは俺からの宿題だ、夏休み入るまでに決めろ、お前は夏、何をするか。決めてこなきゃ夏休みの間うちは出禁にすっからな」
「マジっすか……」
「マジだ」叔父さんの顔はマジだった。
 ふぅ、と溜め息をつく。
「……そういうの」
「ん?」
「叔父さんには言われたくないけどね」
「……何だと、失礼だなてめぇ」言葉遣いほど、叔父さんはマジギレしてない。
「それに……」これは、自分に言われたくないことだが
「そんなことは、分かってるから」
 
「今日はもう帰るよ」
「そうか、気つけてな、あと宿題忘れんなよ」
「はいはい」
 笹原孝祐、16歳。高校2年生の夏、彼女も居ず、全くもって情けない話ではあるが。もちろん、その危うさには気付いている。その上でこのていたらくなのだから、なおもって情けない。真面目に考えたほうがいいのかもな、叔父さんの宿題。
 一昨年の、そのまた一昨年の夏ぐらいまでは、こんなんじゃなかった気がするんだがなあ。過去に浸っても仕方ないか。
「あれ、早恵ちゃん」叔父さんの家から我が家へ帰宅する最中、前方から赤いランドセルの小学生が見えた。
「コウ兄、こんばんは」
「こんばんは」早恵ちゃんがランドセル以外に大きな買物袋を持っているのが見えた。
「買い物、晩御飯の?」
「うん」
「親がダメだと子がしっかりするって本当なんだな」
「人の親に対して失礼じゃないですか、それ」まぁそうかもしれないですケド、と呟く。お前は新妻エイジか。
「お父さんによろしく言っといて、って言ってもほんの十数分前まで会ってたんだけどね」
「またぐーたらしてたんですか?」
「親子揃って同じ言い方しないで」これでわーきゃーとかいう表現を使われたら卒倒しそうだ、っていや、それは極端な冗談だけど。
「まぁいいや、じゃあ頑張ってね」
「はい、コウ兄も」何をだよ、ってのは多分お互いに思った、けど言わない。

 藤原家、啓二叔父さんと早恵ちゃんの家から徒歩25分って所に我が家はある。毎日放課後にあの家に寄って、そして1時間ぐらい時間を潰してから帰るってのが日課である。たまに晩飯を一緒させてもらうこともしばしばだ。
 すぐ左側の車道をバスが通過する。日はようやく傾きだした頃、だろうか。
 我が家と藤原家は路線バスの運行路上にある、といっても過言ではないのだが、俺は徒歩派である。何故バスを使わないのかというと、それはバス代をケチったのと、あとはバスの本数の心許なさだろう。ちなみに自転車はトラウマと階段があるので使わない。
 意識せずに足元の小石を蹴った、それは当初思ったより大きく飛び、ゆるやかな放物線を描いて車道に転がった。車は、ほとんど通らない。歩みを止めることなく、危険地帯にほうり出された小石を眺めていた。そんなときふと、反対側の歩道が目に入る。
 人が、倒れていた。
 そう認識するまでに3秒かかり、体が動くまで5秒かかった。言うまでもなく車は走っておらず、俺は躊いなく車線を横切り、反対側の歩道まで歩いていった。夕方に酔い潰れている呑んだくれ、という珍種を想像したが、どうやらそれは違ったようだ。
 倒れていたのは、俺と同じくらいだろうか、少女だった。服装は、制服などではなく、麦わら帽子にワンピースだった。いや、某人気マンガを連想させる組み合わせ、流石です。じゃなくて、
「元気、じゃなくて、大丈夫ですかー?」言っておくが別に猪木好きじゃないからな。
 返事がない。ただのしかばね……だったら困るな。
 その時、わずかにピクリと手が動いた。見間違いではないと思う、ちゃんと生きてる。しかし参ったな、こういう場合どうするんだったか。
 見たところ外傷はなさそうだ。この町の119番は正直当てにならない、ということを俺は3年前身をもって知ったが、そんな話は今どうでもいい。
「おい、大丈夫か!?」今度はしっかりと、それこそ猪木ばりに元気な声で耳元に問い掛けた。
「う……」反応があった。
「大丈夫か!?」再度問いかける。
「……す」
「す?」何だ“す”って? それとも最初のと合わせてうっすか? 随分男らしい挨拶だな。
「すいた……」
「空いた……?」どこがだ? 駐車場か、レストランか、ていうか今伝えることなのかそれ?
「お腹すいた」
「……」
 理解した。

「早恵ちゃん、今日晩御飯そっちで頂いてもいいかな?」
「……いいですけど、今日の今日で凄いメンタルですね」
 くっ、小学生が言う皮肉にしては毒が強すぎるよ!
「う、うん……あとそれと、もう一人連れていきたいというか、むしろそっちがメインというか……」
「お客さんですか? それは……あ、お父さんに替わります」
「あ、はい」正直、今日の今日で気まずいのだが。
「おう、どうした孝祐。やること決まったか?」
「いや、残念ながらそうじゃなくて、晩飯、今日いい?」
「うちでか? いや、いいけど、何でそう急に」
「俺もよくわかんないんだけど……あと、もう一人、えっと連れていってもいい?」
「誰だ、裕人か?」そうだったら普通に言う。
「いや違うよ」
「……まさか、女か?」
「いや、うん、そうだけど、別にそういう意味じゃないから、合ってるけど多分違う意味にとらえられてるよね」という言葉がむしろフリっぽいので逆効果だった。
「そうかそうか、女か、お前も隅におけねぇな。よし来い、早恵と絶品料理作って待ってるから」
「はい……もう何でもいいです、ありがとうございます」否定しても事態が悪化しそうなので早めに適当に認めておく。
 そして、通話を切る。
「……で、あんた、歩けるか……?」
「……無理」多少喋れるようにはなったものの、ぐったりしていた。どうやら空腹で倒れてたらしい、そんなのこの国でアリかよ、って感じだけど。
「悪いな、俺ん家帰ってもすぐ出せるものなさそうだし、かといって田舎町だけコンビニもここらに無いから、ちょっと歩くが俺の叔父さん家まで行くぞ」
 と腕を引っ張ってみるがまるで動かない。死んでるんじゃないのか?
「おぶって」
「は?」
「……」
 ……黙るなよ。
「……おぶさりてぇ」
「うわっ、怖ぇ!」こんなところでまさか妖怪と出くわすとは!
「はぁ、しょうがねぇな」って俺は何をしているんだか。
 さっき出会ったばかりの見知らぬ少女を背負い、そして俺は道を引き返していった。
 しかしこう文句ばかり並べてはいるが、かつての日々を思い出させるような、そんな非日常を漂わせた今の状況に、少なからず俺は心躍っていた。


   002

「あんたよく食うな……」
「お腹空いてたんだもん」と冷凍食品のシュウマイを頬張りながら言う。
「そんで、名前は? 歳は? 家は? 何があったんだよ?」
 うーん、と考えるような動作をして
「啓二さん、これもう一個貰っていい?」
「おう、いいよいいよ」
「あ、これもいい?」
「いいよー、どんどん食ってー」
「美味しー♪」
「……俺の質問は!?」
 という感じのやり取りが何度か繰り返されてる。
 てか食い気ヤバイなコイツ、どんだけ空腹だったんだよ。俺のガリガリ君好きもこれには顔負けだな……って言うほど俺、実はガリガリ君好きでもないんだけど。
「千里」
「ん?」質問に答えてもらえない俺は多分拗ねた感じで返事をしたと思う。
「大辻千里……名前だよ。歳は、君と同じ」ティッシュで口を拭きながら言う。
「何で俺の歳知ってる前提なんだよ」
「16でしょ? 知ってるよ」
「何で知ってんだよ!?」急に寒気がした。
「でもーうーん、それ以外は……女の秘密? 一宿一飯させてもらうのに申し訳ないけど」
「何で泊まる気でいるんだよ!」
 コイツ侮れないぞ、発言の節々に爆弾しかけてやがる。
「はぁ……お腹いっぱい、ごちそうさま」と丁寧に手を合わせて言う。
「お粗末様でした」と藤原親子は声を揃えて応じる。
 やっとか……。つーか本物の大食いっていう人間を初めて生で見た気がする。いや、本当に空腹な人間の食事、だろうか。
「それじゃあ、俺らはお邪魔なようだから、お暇するよ」
「おいちょっと待て」と早急に呼び止める。
「……何だ?」
「何だ? じゃねぇよ!」
 藤原親子に揃って解せぬ、という顔をされる。数時間前の前言撤回、この親子やっぱり似てやがる、嫌な感じっていうか面倒臭い絡み方が!
「こっちの会話聞いてなかったわけじゃないよな?」
「何か話してましたか?」早恵ちゃんがとぼけた顔で聞き返す。
「聞いてないのかよ!」
 はぁ……と溜め息をつくと、流石に弄ぶのも可哀相だと思われたのか、そう思われる自分が一番不憫な気がするが、叔父さんは少し表情を正した。
「千里ちゃん、だっけ? 君は、この町の人間じゃないよな」と叔父さんは言う。
「うん」今更だけど敬語使わねぇなコイツ。
「家族は?」
「言えないよ」
「……誰かと一緒に来たわけじゃないのか」
「うーん、今は1人」今は、ってことはその前は誰かと一緒だったのか。
 叔父さんはふと、何か考え込むように黙ってしまったので
「今晩はどうするつもりだったんだ? ここらに泊まれる場所なんてあったか……?」と質問を俺が引き継ぐ。
「考えてなかった」
 ……計画性無さ過ぎだろ、どんなその日暮らしだよ。
 俺が質問をやめたことで会話が途切れる。
 しばらく沈黙が続いたあと、千里と名乗った少女は突然立ち上がった。
「……お願いします。明日には出て行くので、一晩だけでいいので泊めさせて下さい」そう、90度に綺麗なお辞儀をした。
 俺はふうっと溜め息をつき、静かに立ち上がる。
「いや、突然、てか今さら畏まるなよ……。身の上は、話せないんだよな……」念のため、いや何の念だか分からないけど、もう一度確認する。そして、
「まぁそれでも、別に一晩や二晩くらい、問題無いよな?」と叔父さんの方を向く。
 叔父さんは何か考えているのか、答えなかった。
「ここがダメってんならうちに泊めるけど」
「……それは保護者として見過ごせないな」と叔父さんが答える。
「そんな台詞を叔父さんから聞くと思わなかったけど」
「……分かった分かった、いいよ。……ただ、お前も今晩はうちに泊まっていけ」
 不意の言葉だったが、尤もな言葉だったので頷いた。明日は土曜だし。

 それ以後は、なぜかパーティーもどき、騒がしい夜だった。
 さきのさっきまでシリアスムードだったのがどうしてこうも簡単に切り替えられるのか、というのはしかし俺も例外ではなかったので人のことは言えない感じだったが。
 とにかく色々喋って、飲み食いして、ちなみに千里はその後まだ食った、ゲームをして、小学生と高校生2人とおっさん(と言うが実際はまだ二十代である)という組み合わせでこんな盛り上がれるものなのか、という感じに騒いだ。
 そして全員最後は気を失うようにリビングに雑魚寝することになった。

              §

 我が家笹原家の母、笹原華恵は、俺が小学校3年生の夏に死んだ。
 両親は共働きで、俺と、7歳年上の姉は、死語かもしれないがいわゆる鍵っ子、というやつだった。それでも母は夕方頃には帰宅し、疲れているところ一つ見せず家の一切の家事をこなす、そういう人だった。
 死因は事故だったという。というのも、それは仕事中のことで、会社の工場の視察だったか何だかに行った際に、運悪くその場で人的ミスが起き、石油化学を扱っていたというその工場は爆発、それに巻き込まれたということだった。
 不運という言葉で片付けるにはあまりにも、むしろ母は最初から死ぬ運命だったかのような、そんな風に思わざるを得ない事故だ、と子供ながらに俺は、その事故に疑問を持った。
 そして考えたのは、その事故は、誰かがうちの母を殺そうと策謀したもので、それを知った母はその事故で死んだふりをして身を隠した、なんてそんな突拍子もないことばかりだったけれど。確かに、といえば確かに母の仕事は詳細が不明なところがあり、大手スーパーの本社社員という肩書きの割には不自然だった気は今でもする。
 でもそれは、結局は母親の死が受け入れられなかっただけの話なのだろう。
 この世にはもしかしたらそんな壮大な悪がいるのかもしれないけど、それはこことは違うどこか離れたところの話だ。俺の母親は、事故で死んだのだ。

              §

 喉が渇いた……。
 不快な感触を味わいながら、俺はふと目を覚ました。カーテンの隙間から見えた空は、薄い藍色をしていた。時刻は、明朝といったところだろうか?
 ガタッという音がリビングの方からした。そちらを見ると、ちょうど千里が片手にコップ、片手に天然水を持ってリビングに来るところだった。彼女は俺が起きているのに気付くと、少し驚いたような素振りをしてから
「おはよう、早いね」と言った。
「お前ほどじゃないよ」気持ちわりーとぼやきながら上体を起こした。
 そういえばこの相手のことを何と呼んでいたのか、お前、という言葉がどうも違和感があったが、というかそもそもよく考えたら昨日会ったばかりの相手なんだよな……。
「俺にも水、いいか?」
「あ、うん、ちょっと待って」と千里は水を持ってキッチンの方に戻った。
 叔父さんは少し離れた床に、早恵ちゃんはソファーの上に、二人ともまだ眠っている。壁にかけられた電波時計を見ると、時刻は4時10分を指していた。
 しばらくして戻ってきた千里は、水の注がれた別のコップを一緒に持っていた。はい、とそれを渡され、俺は軽く礼を言って一気に飲み干した。気持ち悪さはそれでだいぶ薄まった気がした。
「……あんなに騒いだのは、久しぶりだったよ」
「私も、久しぶりに、楽しかった」
 静かに二人とも笑う。何がおかしいのか、いや、けど、その空間は心地が良かった。
「俺、今一人暮らしでさ……、昨日話したっけ? 母さんは子供の頃死んじまって、親父は一年のほとんどを出張で家にいない、で、姉ちゃんはちょうど一年ぐらい前、結婚して嫁にいった……そんな感じでさ」何となく、俺は話し出す。千里は静かに頷いた。
「まぁそれでも、何年か前までは友達と一緒に、その時もここだったな。よく集まって騒いでたよ、今じゃあ皆付き合い悪くてめっきりだけどな」
「楽しそうだね」
「ん? ああ、楽しかった。母さんが死んで、それから俺が何とかやってこれたのは、そこでだらし無く寝てるおっさんと姉ちゃんと、仲間達のお陰だよ。……なあ?」
「なに?」
「千里は、どうだった? ちょっとお前の話も聞かせてくれよ」
「……そうだね」
 そう頷く千里の姿が、段々ピントが合わなくなってきた。喉の渇きが潤ったことで、また、睡魔が襲ってきたようだ。
「私も、仲間と、お世話になった人がいたから、やってこれたかな」
「そうか……」
「お世話になった人は、もういないんだ。だけど、いつか何かで恩返しできればいいな、と思って……けど、私にはできることは無いのかもしれない」
「……どういう、ことだ?」ヤバイ、急に、本当に眠くなってきた。
「私は、結局周りを不幸にするだけだから」
「……そんなことは、無いだろ……俺は昨日、久しぶりに、楽しかったぜ。叔父さんも、早恵ちゃんも、きっと、そうだ。それは、千里が、いたから……」
 段々と思考が回らなくなり、口調も覚束なくなる。
「……孝祐は、優しいね」千里が微笑む。俺の名前を呼ばれたのは、初めてだっただろうか、不思議な感覚がした。
「やっぱり君のお母さんに、そっくりだ」そう、彼女は言った。
 ……母さん……?
 どういうことだ?
 何が、何だか、言葉を発そうとしたがその時既に、俺の意識は肉体から離れようとしていた。
「だから、ゴメン。孝祐を巻き込むわけにはいかないね」そう言って、千里は立ち上がる。
「……どこ、へ……?」遠ざかり行く意識の中、何とか声を発するが、
「ありがとう」千里はそう言い、微笑んだ。どこかで見たことがあるような、深い寂しさの漂う笑みだった。
 彼女はその礼を最後に、そして部屋を出て行った。
 玄関の扉が閉じられる音がどこかでして、そして、俺の意識はどこかへ遠退いていった。


001も多少書き直した。
眠いなか書いてるから何か文章ってか話の展開がおかしい気がするんだけど、大丈夫かこれ?
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By 狐六
2013-02-06 20:37:34
新しい小説考えた。
コンセプトは「こんな主人公は嫌だ!」というか「こんな主人公はダメだろ!」って感じの話。
果てしなく面倒くさく、めちゃくちゃ強い主人公。問題を良くも悪くも解決というかぶち壊すような、そういうキャラクターで。
pc
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By 狐六
2013-02-20 18:14:17
また新しい小説。
今回は短編でしかも今まで考えなかった恋愛。ラブコメって感じでもないけどね。
ファンタジー系の1話完結の切ない恋愛モノってことで。仮題は「夢の魔女と過ごした3日間」
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By 狐六
2013-03-10 11:25:20
ゆーっくり執筆中。


魔女と過ごした3日間


 ああ、本当に、これは良くない。
 僕は小さくため息をつき、頬を撫でる1月の冷たい風を感じながら、そっと目を閉じた。

 この世に生きるほとんどの人が、ちっぽけな存在だ。
 地球というある惑星の、莫大な歴史の流れの、ほんの一瞬に投げ込まれた一粒の砂、いや、もっと小さい。そんな中にあって、それでも自分の存在だけは何とか保っていようと、人はみな頑張る。無意識に、一人でに。
 僕だってそういう中の一粒であり……、いや、頑張れてはいないかもしれない。
 人と人とのつながりというのを、僕は信じていない。
 人は生まれるときも死ぬときも一人であり、自分を本当に理解しているのは自分だけだ。もちろん、誰かを理解することもできない。
 生きるための手段として形成された集団の中にあって、人は人と接触することはあっても、溶け合ってしまうことはない。自分は自分であり、相手は相手なのだ。誰かを理解しようなんて傲慢なことで、誰かに理解されようなんて図々しい。
 ……なんて、そんなことを言う僕は、きっと、嫉妬しているだけなのだろう。
 誰かと本当のつながりを持っている、そう勘違いしている人達が、羨ましくて仕方がない。そういうことだ。
 僕はそんな風には思えない。そんな相手はいない。だから、羨ましい。
 人は僕を理解できないし、僕も誰かを理解することなんてできない。つながりなんて気のせいだ。
 僕は、人を信じることができない。

「はあ、病んでるな、僕」
 前方に点滅する信号が見えたけれど、そうやって、何かに挑むような気も起きず、僕はゆっくりと赤信号に停車した。
 結局、次に目の前が青になるまで車は一台も前を通ることはなかった。
 夕闇に包まれた道はどこかひっそりとしていて、歩道は誰も歩いておらず、僕はブレーキをゆるくかけながら坂を下っていった。
 都会の空に星は数えるほどにしか見えず、それでもそんなもの普段意識しない僕は、それだけでも少し感傷に浸れてしまったりする。
 こうしていると、この世には自分しかいないんじゃないか、そう思えてくる。

「知らない人ばかりで街ができてるとしたら、この世界はとてつもなくでかい孤独の塊だ」
 歌の一節を小声で口ずさむ。スガシカオの歌詞は好きだけど、それで同じ気持ちを持つ人がいる、なんて思ったら、それはやっぱり勘違いなんだと思う。
 人はどこまでいっても一人だ。

                     ∝

 夜、眠りにつくときが、心安まる一時だという人がいる。
 僕もその点は大いに共感できるが、次目が覚めたときにはすぐ次の日が始まると思うと、少し憂鬱になる。多分それを思う人もいるだろうけど。
 単純に、僕は対人恐怖症なのかもしれない。人間不信で、だから人と話すときには自然と常に警戒してないとならない。それがこの先何十年も、死ぬまで続くのかと思うと、時々ぞっとする。
 疲れるんだよ、本当に。
 僕はこのまま疲弊して、いずれは壊れてしまうのかもしれない。あるいは、既に、もう。
 部屋の照明を落とし、目をつむる。
 だから、時々思う。
 このまま目が覚めなくてもいいんじゃないかって。
 でも、実際そんなわけにはいかなくて、だから僕は代わりに、自分にこう言い聞かせる。
 おやすみ。明日は今日より少しはマシになってるかもしれないって。

                     ∝

 窓から差し込む日差しに、僕は顔をしかめるようにして目を開けた。
 数秒間まどろんで、それから意識がしっかりしだす。
 さあ、今日もまた一日、始まったぞ。
 大丈夫だ、朝の内は、まだ、寝ている内に少し補給した元気が持ってくれるし、暗闇に感じる感傷もない。そうでなければ、やってられない。

 今日は木曜日だ。
 とりあえず起き上がって時計を見る――6時半だった。
 喉が渇いた。1月、流石に乾燥している。残念ながら僕の部屋に加湿器のような代物はない。
 何か飲み物を、と階段を下る。寒い、ただでさえ歩くのが億劫だというのに。
 リビングならもう家族が起きていて、多分誰かいるだろう。飲み物もある。
 そう思ってドアを開けてみて、その期待、というよりかむしろ疑いようのなかったはずの光景は裏切られた。
 寒い……誰もいない?
 そんな馬鹿な、と思いつつとりあえずファンヒーターを付け、それから家の中を見回る。
 誰もいない、出掛けたのか? こんな時間に? しかも全員で? いや、僕を除いて、だが。
 自慢じゃないが我が家は誰もが朝が弱いし、そして家を出るのも遅い。いや、それでも必要とあれば早起きはするだろうけど、それにしてもこれは不自然だ。
 というか、今さらながらに違和感に気付く。本当に、今更ながらの話だけど……それは確かに違和感という表現がぴったりという感覚で、まぁありていに言えば

「ここは……どこだ?」思わず、口に出してみる。
 いや、ここは僕の家であることには違いない。違いないのだが、違う、何かが。何かが決定的に違うのだ。
 そうか、分かった。これは夢だ。
 夢で表現された世界なら、違和感があってしかるべきだ。
 そう、夢が覚めた、という夢。無いものでもない。ただ……それにしては……、意識がはっきりとしすぎている。
 段々と状況の奇怪さが身に伝わってくるにつれ、それは吐き気を伴うような恐怖として襲ってきた。
 夢なら早く醒めてくれ。
 襲い来る得体の知れない恐怖から逃れるようにして、僕は玄関から飛び出した。裸足に寝巻という出立ちだ。
 我が家は、大通りに面している。いつも、この時間帯なら、土日だろうと車や人が行き交っている、が、
 静かだった。
 人がいない。
 こんなに不気味な光景が、あるのだろうか。
 不意に大きな風が通り、木々を揺らす。
 サーッという音だけが、空間に響く。
「ここは一体、どこなんだ?」
 応える声はなく、ただひたすらに擦れ逢う葉の音がしただけだった。

                     ∝

 たてつけの悪い戸は、反抗するようにガラガラと音を立てながら開いた。
 案の定そこには誰もいない。
 僕は何となく教壇に上り、そこから教室を見渡す。
 そこは案外、思っていたより広く、期待したよりかは小さかった。
 醒めない夢を覚ますこと、それをとりあえず諦めて、本来今この時間にあるべきように、僕は学生服を着て登校したわけだけど、それも何だか馬鹿らしいことである。
 でも目覚めるのが嫌だなんだと言いながら、その義務も無い中でこうやってしっかり学校に来ている僕はきっと、本当に人と話したくないだけなのかもしれない。そう思うと、何だかむしろ笑えてしまう。
 窓際の自分の席に座って、外を眺める。
 いないのは人だけじゃない。動物もだ。
 この世界には本当に、僕以外誰もいないのかもしれない。
 この世界を孤独と呼ぶべきか。現実の世界でだって本当は人に心を許してない僕にとっては、皮肉なことに、どちらも違いないような気がした。

「空、青いな」机に突っ伏して、小さく呟く。
 しばらくそんな風に呆けていたが、不意にちょっとしたことを思い付く。
 屋上、行ってみるか。
 マンガやアニメで昼休みに主人公たちが屋上で弁当を食べたりする、そういうシーンがよくある、けど、
 実際屋上って解放されてなくね? という衝撃の事実。
 というのはよくある話。
 まぁ、どうでもいいことだけど、この際屋上での昼寝でもさせてもらって、そんなささやかな夢を叶えてみるのかもいか、と思った。昼寝から覚めてみれば現実で屋上で寝てた、なんてフィクションによくありそうな話だ。
 職員室から鍵まで拝借してきて――もちろん人はいなかったので無断借用――そして屋上の入口まで来た、が、鍵はかかってなかった。
 無用心だな。
 まぁ用心する必要もなさそうな世界だけど。
 ノブをひねって扉を開くと、冬の冷たい風が頬を撫で、そして無限に広がる空が見えた。
 ああ、この空間は、この空は、僕だけのものだ。

「待って」
 風の音……?
「それ以上、こっちに来ないで」
 ではないようだ。
 見るとそちらには、柵を乗り越えて今にも落下しそうな危ない位置に、
 一人の少女がいた。
 ……人が、いた?
「……こんにちは?」人間との予想外の遭遇に、早くも脳の処理能力が追いつかなくなった僕は、そんな味気ないセリフを吐いた。
「それ以上近付いたら、私、飛び降りるから」
 ……これはいわゆる、飛び降り自殺というやつなのだろうか?
 だとすると、俺の役割はさしずめ説得といったところだろうか? いや、僕には荷が重いよ、それは。

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By 狐六
2013-10-05 20:02:20
もういつぶりの更新だろうね。

「クロノス」
役目を終えた元"時の神"の少女と、自分の人生に意義が見いだせない少年の物語。
この世界にはどうしようもない不条理というのは意外と身近にも溢れている。それでも人には生きていくという選択肢しかないんだ。

「24番目の旅人」
3次元世界は、4次元世界のある者たちによって征服されつつある。放っておけばもうじきこの世界は終わる。
それを止めたいのであれば、君は王となるべく3次元世界を旅をしろ。99%の確率で最弱、1%の確率で最強、究極の能力を授かった主人公の運命は?

「魔法少女の付き人」
魔法少女になったけどまるで戦えない妹に気づかれず敵を蹴散らす、魔法使いになった兄の話。

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By 狐六
2013-10-29 18:45:53
「シャドー」
この世には、同座標にあって全く別の世界がある。その世界において多くの点はこの世界を一致するが、一点大きく異なるのは概念術、の存在である。
軍事体制を強硬し、世界連合に対し一国で反乱を起こしたもう一つの世界の日本。兵士に概念術を薬品により習得させ、戦闘を有利に進めてきた。
しかしその一方で兵士を消耗してきたその世界における日本は、禁断の手段とも呼べる、同座標にあるもう一つの世界の日本から人間を徴兵する、という手段を取った。
突如異世界へと転送された主人公は、同様に徴兵された他99人と共に代償を伴い身体能力を向上させる薬品を打たれ、戦地へと駆り出される。

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By 狐六
2013-12-03 14:53:32
今までとは全く毛色の違う小説思いついた。

「イフ」
人生とは、人とは、この世界とは、繋がりとは、一体何なのであろうか。
周囲からはいつも、お前は考え過ぎだ、と言われる高校生の主人公はある日、トラックに轢かれそうになっていた見知らぬ誰かを助けて、交通事故に遭う。
目が覚めた時、そこは見知らぬ、何も無い世界だった。そこには案内人、と名乗る天使がいて、その天使は主人公に対し、あなたは死んだのだ、と言う。
そしてこの世界は、イフの世界、と呼ばれ、やるべきことをやらずに死んだ人、自分の死に納得できない人、その他諸々の人間が来る、一種の死後の世界だと言う。
イフの世界には時間や広さなどの概念はなく、過去、未来、全く別のパラレルワールドに生きていた人もこの一つの世界に集められると言う。
人は生き返ることはできない、だからイフの世界に来て果たすべき目的があるとすれば、「あなたが本来生きて、会うべきだった人々に会うことだ」と天使は言う。
もし自分の死に納得することができれば、その人間の魂(あるいは概念)はイフの世界から解放され、生まれ変わる。
ただし魂というものを定義するとすれば、それは死ぬことによって一度粒子にまで破壊され、他の魂の残骸と混ざり合って新たな魂を生み出す。
つまり、リユースではなくリサイクルである。生まれ変わったとして、それは前世の人間とはまるで別ものであるし、当然記憶など持ち合わせない。
自分の死すらまるで実感が無いまま、主人公は天使と共に、彼が将来、あるいは過去に会うべきだった人々と出会い、世界の秘密を知っていく。
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By 狐六
2014-01-02 19:04:57
今久しぶりにちゃんと小説書いてる……

タイトルは「魔導冒険史 第四篇」
めっちゃファンタジーの長編予定です。
主人公はこの現実世界の住人ですが、魔法の世界を救うため、魂だけをその世界へと送られます。
今は亡き大魔法使いが命を賭して作り出したホムンクルスの少年として転生した主人公は、旅の中で色々な人々と出会い、自分の使命を知っていきます。
近いうちにある程度まとまった量の文章でうpしたいと思います。
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By 狐六
2014-01-31 21:28:39
「ある神様の話」(仮題)
気づくと僕は死んでいて、今日から君は神様の仲間入りだと言われた。
死んでいく人間の中で、たまにその人の能力や才能、生前の功績などを評価して神様として転生させる、ということがある。
神様に転生すると、最も低い階級から始まり、神の力の使い方を学び、ある階級からは人間世界に降りて神様としての役目を果たしたりする。
そうして神様としての功績を積み上げていくと階級が上がり、機密とされている上位階級にいくと人間として生き返ることができる、という噂がある。
死の直前の記憶がなく、そして神様に転生された理由も"生前に世の中に大きな影響を及ぼす可能性があった人物"というよく分からない状況の主人公。
自分の死の真相を探るべく、神様として新たな人生を奔走するが、果たして彼の運命は?
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By 狐六
2014-02-20 19:24:37
「29世紀の革命者」(仮題)
21世紀に、後の世の中では"超現代(ポストモダン)社会の父"と呼ばれる一人の男がいた。
男は超地方分権型の次世代社会システムを提唱、共産主義と資本主義の良いところ取りのような自治システムを考案し、実行した。
初めは胡散臭いと言われつつもモデルタウンとなった都市が大成功を収めたことから、世界各国はそれをモデルに同様の社会形態を取るようになっていく。
国家並のシステムを地方自治体に与えること、人々は一人最低二つ以上の職業を持ち、行政を司る者もまた、別の職業に属していること、
一業種につき街の中で原則一社とし、全ての会社は地方自治体の下部組織扱いになるが、経営自体は会社の自由であり、自治体は監督責務を負う、などなど。
今までの常識を覆す方策を次々と打ち出し、成功させていった彼は40歳を過ぎた頃からそれまでの職務を離れ、作家業に専念した。
彼が予想する未来、そしてその展望、在り方について。社会システムとは常に変化し続けるべきものである。彼はその後生涯膨大な数の文献を著した。
その後の世界で、彼は英雄的な存在となり、彼の残した文献はその後の多くの為政者に影響を与え、社会システムの在り方の基礎となってきた。
ところで、男は晩年、自分の秘書に妙な言葉を遺している。
「僕昔ヘンな体験したことあるんだよね、すっかり忘れてたけど。今思うとあれさ、未来人の仕業じゃないかと思うんだよ。
まあそうだとして、大体予想はつくけどさ。そんな未来のことまで責任持てないよねえ……なんちゃって」
その言葉には数々の議論がなされてきたが、結果は分からずじまいであった。

さて、29世紀の世界。
ポストモダン社会の父が偉業を成して以降、利潤を度外視した国際的な共同技術研究体制が整えられ、科学技術の発展速度はますます加速した。
29世紀世界においては、映画「マトリックス」と似たような状況が起こっていた。人間は肉体だけを現実世界におき、精神は専らバーチャル世界にいる。
グリーンアース計画により地球から人間の痕跡は一切無くなり、人類は主に三つのグループに別れ、別々の惑星に居住した。
比較的地球に近い環境にある惑星を生物が比較的住みよい惑星にするよう自動プログラムされた機械達が現実世界で働き、
人間達はその惑星に設置されたシェルターの中に肉体だけを置き、精神をスパコンが制御するヴァーチャル世界においた。
現実にある肉体は最適な環境に常に置かれ、筋肉などが退化しないように自動的に刺激や栄養が与えられ、最良の状態が維持される。
多くの者が若い頃に少なくとも一度、教育の一環として現実世界に訪れるが、それ以外の一生のほとんどをヴァーチャル世界で過ごす。
ヴァーチャル世界はいくつもの世界に分かれ、最も広い、かつての地球を再現した世界では環境は現実に比較的近いものとなっている。
それ以外の世界では、アバターの身体能力など世界のシステムはその世界の目的に応じた様々な値に設定されている。
人間は働く義務は与えられていないが、多くの者が働いている。働くと言ってもその多くは新たな考え方、芸術、システムの開発、といったものである。
世界システムを維持していく上で、中心となる人工知能が存在する。29世紀においても人工知能に自我を持たせることには成功していない。
だが、人間以上に知識と思考データを蓄積された人工知能は、むしろ人間よりも人間らしい存在となり、自我の有無はさして問題でなくなっている。
世界で最も中心となる人工知能は、人間が定める新たな法律などの審査を、21世紀の英雄の男が残した文献やその後の世界のあらゆる文献を元に行う。
問題がなければ認可し、問題がある場合には的確な指摘をする。ありえない話ではあるが、SFのような人工知能が人間を支配するような状況は起きない。
哲学やモラルが極度に発達した世界で、犯罪発生はゼロとなり、事件という事件は起きない世界となった。
そんなある日、事件が起こる。三つに分かれた人類の内、ある一つのグループが別のグループを、現実世界において攻撃したのである。
本来そういった行動は人工知能に制限されるはずであったが何故行われたのか。理由は単純。ある者が、人工知能の問題指摘を論破してしまったのである。
まさか世界で最も頭が良いとされた英雄の生涯書き溜めた意見を論破できるとは誰も思わず、そもそも何故そんなことをするのか、と思った。
全くの想定外で、防衛策は常に後手に回る結果となる。
あっという間に現実世界における一つの惑星が陥落しようという時に、その世界に生きる一部の学生たちがある計画を立案する。
英雄の男を、この時代に呼び出そう、という話である。論破された人工知能を再び正常な活動に戻すため、過去からその男を呼び寄せる。
そうして実際に29世紀に呼び出された男の行く末とは?

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By 狐六
2014-02-20 19:35:57
「ゲーム 第1回『自由に世界を支配して下さい』」(仮題)
どうやらこの世界には神とやらが本当にいるようで。ある日、僕は別世界に連れてこられてしまった。
別世界と言ってもどうやら見た目としては四大文明が発生し始めた頃の地球がモデルのようで、世界史なんかで見たことあるような光景である。
宇宙を監視する神様達は暇だった。そんな神たちには、人類を監視する代わり、世界にあまり影響を及ぼさない範囲で彼らを自由に使っていいという権利があった。
暇で暇で仕方がない神様達は、21世紀初頭の世界から、15人の比較的賢そうな人間たちを選び、数千年前の地球のレプリカに連れてきた。
15人の人間には、それぞれ異なった人智を超える一つの能力を与え、そして「自由に世界を支配して下さい」とだけ命令を伝えた。
15人の未来人のほとんどがそれぞれで国を作り、近代社会を模倣しつつ、古い世界が抜けきらない歪な世界を築いていく。
どうも他の未来人と比べ、場違いなような感覚を持つ元現役高校生の主人公も、やがて自分の役目を見つけ、奔走していく。
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By 狐六
2014-03-01 20:34:30
「Myselves」
ある日目が覚めたら、日付が一日飛んでいた。
それは単純に、自分にとって昨日の記憶が無いというだけで、周りの人には昨日は存在し、僕もその中に普通にいたらしい。
記憶を失った6月12日以降、僕には奇妙な体質がついた。悪魔使い、というべきだろうか。
使役する悪魔はその時の天気、気温、場所、日付など様々な要素に左右され、決定されるが、大抵は数人の悪魔のいずれかにあたる。
使役する悪魔は実体化することができるが、そうしている間は例えれば軽くジョギングしているようなもので、ジリジリと疲労していく。
実体化していない間は、声が僕だけに聞こえ、念話のような形で会話ができる。

自分の妙な体質に戸惑いつつも、悪魔達と協力して失われた6月12日、自分の能力の原因を調べていく主人公。
人間関係、他の悪魔使い、様々な経験をしながら成長していく主人公だが、一年が経過した6月12日、事件が起こる。
6月12日という条件、その日に使役した悪魔が元となり彼の能力の原因、それまでの様々な謎が解けていく。

「悪いのは自分、悪いのも自分。いかに受け入れがたくも、それが自分なら、受け入れる他あるまい。」
「僕は償わなくてはならない。それが僕でなくても、それは僕なのだから。彼に押し付けた、それが僕の罰だ。」
「自分の思う自分と、他人から見る自分のギャップというのは結構大きいものだ。だから、他人にも自分にも、過度には期待しないことだな」
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