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郵便受
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By クシア=エデン=カヴァリエーレ
2017-10-05 16:58:40
【アインツへ

窓際で手紙を見つけた時、どうして部屋にいなかったのって残念に思ったわ。私ってあなたに会うときは泣いてなければ会えないのかしら? なんて、ふふっ。
今度はいつこっちに来れるの? 久しぶりに話したいわ。アインツの優しい笑顔が見たいし、ね?

返事を頂戴


C】


(ラベンダー色の便箋を二つ折りにして、窓の隙間に差し込んでおき、置いてあった蕾のままの薔薇を水の入ったコップに差し入れて窓際に置く)
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By 花形皆伝
2017-08-13 09:26:23
(先日の会談にて一応こちら側としての意向を伝えたところ、取り敢えずの手応えを感じる返答を戴けたはいいが、そういえば日取りの約束を取り付け忘れた。同区内にある孤児院へは目と鼻の先、出向くに苦労はないがあちらもこちらもせわしない身の上、庭先で遊ぶ子供にゼロはと訪ねるもやはり留守。この程度の距離で面倒なことではあるが、第三者が絡む案件を先送りにはできぬと再び、紙の端切れに用件だけを短く伝える短文を記し、子供に託し。)
――――――――――――――――――

ゼロへ

件の手紙は無事着いたようで、快諾を得た形にはなったが、そういえば日取りの打ち合わせを忘れていた。俺は会わせることはできるが、お前さんの都合はどうだ?

皆伝

―――――――――――――――――――

(記し終えた和紙を四つ折にし、いつも庭先で一人遊びに興じている子供に託すと、その背後にある砂場に鎮座する、天守閣までをもそれなりにきちんとしつらえられた数百分の1スケールイグニール城を見て、ヒュウ、と感心を得た形容としての口笛を鳴らし)

てぇしたもんよ、お前さん、将来は建築家にでもなるか?

(実際見事なものだ。世に言う直感像記憶の気でもあるのかと内心本気で感心しながらくしゃりと子供の頭を撫でると、表紙にずり落ちた若干サイズの合わない眼鏡を指でたくしあげて、子供は「言っておくけど友達がいない訳じゃないよ。集中したいから、完成するまで皆には触らせないようにしてる」
等と小生意気に答えてくる。)

ははっ、ここもオンボロだからなぁ。
大人になったら建て替えてやんな。

(「承知、そのつもりだよ爺さん」と不敵に返してきた様子には閉口したが、小聡く口の減らないこの子供にひとつ返すと三つは悪態が反ってくることをよく知っている。じゃ、頼んだぜ、とだけ伝えて片手をあげながら背を向けてその場を後にし)

(/ちょっとした言伝ての度に庭にいる子供に友達はいないのか、とか色々考えてたら、変なオマケがついてしまいました(笑)

用件のお話ですが、実際開始日はいかがいたしましょうか。こちらは成るべくご両人のご都合にあわせようかと思っております。)
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By アルシァラ
2017-07-09 23:14:25
(日を越し時を経れど筆は迷宮の内より進まず、ペン先に乾きかけたインクは滑らかな白の繊維の上に粘ついて滴り、染み入るは真夜中の蒼。二度目の約の提示に諾としたためる事も、偽りに独り頷く真似事すらも出来ず、諦念に落とした嘆息を真白な空白にかさかさと包み三つ折る)

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『お前は渇いた獅子を友という名の鎖に繋ぐつもりなのか。


人の仔よ、共に笑えと言うのならお前が堕ちて来るが良い、私の許まで。』




-----

(たった二行の連なりに籠めた底無しの暗澹、続く延々の空虚は決して埋まらぬ境界線、決定的な隔てと等しく果て無い程に。

綴ること無く遺棄した多くの言の葉に代え、封筒の端に潜むのは、厚い曇天に覆われた暗き土地にも咲く、空を飛んだ押花と同じ蝶の翅花を埋め込んだ水晶の欠片。澄んだ結晶の内側、枯れず瑞々しい姿のままに咲く草花の呼称は永遠に知られずとも構わない。月草、藍花、果敢無い露草、例え同じ青であるのだとしても。花は、冷ややかな沈黙を守る)

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By 花形皆伝
2017-06-21 01:21:31
「ぜろにいちゃん、これ、でっかいおっちゃんがわたせって。」
(それがなんであるかなどまるで頓着しない表情で、孤児院の子供の一人がおりたたまれた紙を貴方へ手渡し。)

__________

ゼロへ

弧月の下へ。口頭にて急ぎ伝えたきことあり。



皆伝


(アークス関連を書面にて記す際の合言葉のようなものは特に決まってはいなかったが、勘の良い相手のこと、こう書けば何に関しての話かは察するであろうか。
そう、当たりをつけてしたためられたきわめて短い文章のみが、其処には記されている。)

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By アルシァラ
2017-06-19 20:34:33
(澄明な青の彼方から放たれた翼は暮の紫を抜け、捉えた指先が紐解くのは瑠璃夜の許。甘い香と取り繕わない叫声に少し困ったように笑い、迷う筆先は幾枚もの便箋を無駄に汚した)

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『誰かの耳を小気味良く擽る下らぬ正への賛美程厭わしいものは無い。
真を持たぬ有象無象が口にする小綺麗な正義だの善だのの虚飾を纏わねばならぬのならば、私は永久に全き悪で在ろう。
花見人、我が心に触れ、内へ触れんともお前の指を穢すばかりとなろう。

汝は人なる身、人に味方しておけばそれで良い。例え屠られようと、ライオンも怨嗟を吐いたりはせぬ。だがお気を付け、何ぞかを試みる前に獅子の鉤爪はお前の腹を割り、腸を裂くやも知れぬ。内に在るものを余さず見たい、暴き喰らい尽くしたいと爪を持て余しておるやも知れぬ。獅子は、猫ではない。

お前は世界の創り方は知っているようだ、而して幾つかの単純な真実を知らぬ。

例えばあの花の下で交わした取引は正当なもの、最早違える術の無い契約と――、…ただの口約束だとでも思うていたか?それとも気付いてるのに知らぬ振りをしているのか。
望み、代償を差し出し、互いに受諾した以上、如何に請われんとも、厭われ憎まれんとも、私は見続ける。何も案ずる事は無い。
言わばその翠玉はただ預けているだけ、…眼窩に嵌まっている内が花ぞ、飽く程存分に麗しく美しき多くのものを焼き付けておくと良い。

春陽よ、私はこれでも楽しみにしているのだよ、色々とな。
お前が如何にして世を創り、交わり、そうして変り変えゆくものか、彼の王を何とするつもりであるのか、それから然様、新米シェフ殿のサンドウィッチの腕前の上達の程だとかとな。

一人より二人の方が食は美味となると、教えてくれた幼子があった。絞っていない雑巾もさすれば舌に蕩ける味とは…、ならぬであろうな。

語る夢の礎が築かれるのが先となるか、シェフのランチを食むが先となるかは知らぬが、エクリア、お前の好むものを山と持って参ろう、いつとも成らぬ、いつかの日には。其れ迄は。

私の青はラズワルド、アズライト、翡翠、カワセミ、月草、誰しもが眠った真夜中の高く遠い空の深海。


――触れられぬ木洩れ日へ。』

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(丁重に折り畳まれ封された無聊の便りは、紫陽花の淡紫に染められた封書。青と赤の混じり合う封筒の中よりころり、転がり出るは甘酸っぱいブルーベリーの飴玉二つ、星空の包装に包まれて)
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By アルシァラ
2017-06-04 19:56:21

『百の眸が千の彩を映し、万の意味を与え、那由多の異口が其れを示して青と定める。
連なる天蓋の一つ下で共に仰げど、誰かの白が誰かの黒であるように、お前の青は私の青ではないやも知れぬ。
願わくばお前のみが知る其の碧空を忘れずに在れ、そうしていつか教えておくれ。
紡がれる多くから、私も同じ澄清を垣間見る事が叶うだろう。

ひとは見たくないものを見ぬのでは無く、見たいと望むものを見出し選び取る。
試みに瞼を伏せる時も我が眼は鎖さず、当て所ない迷いごとをまた風に乗せるならば、再び拾い上げてもみせよう。

然れば花見人よ、今は徒に言葉を探すより台所に立っておいで。
よもや私に絞っていない雑巾を喰ませるつもりではあるまい。


私のベリルへ。



追伸:訊くのを忘れていた。
エクリアへ。菓子は何を好もうか。』

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(四角の小包と共に配達された徒然の文に差出人の名は記されず、あの日蒼穹の向こうへと飛び立った真白な紙飛行機が、初夏の風に攫われて何処へ辿り着いたのかは分からないまま。包みの中は記されていた鮮明な晴天色とは異なるだろう、淡い真空色したリネンのエプロンだったけれど、王都の商店街一角のとある店に列んでいたものだとか、最後までひらひらレース仕様のものと悩んだ末の選択だとかは、全てを見せたがらない世界が隠す他愛無い秘密の一つ)
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アインツの郵便受け
By アインツ・ガードナー
2017-05-15 00:21:45
王都の外れに建つ孤児院。「Noah's Ark」と書かれたアーチがお出迎え。土と芝生が斑な自然の庭先に、三角屋根に一本足の手作り郵便受けが建つ。
郵便受けから回収された配達物は院内リビングに掛けてある布製ウォールポケットに宛名ごとに振り分けられ、そこから各自で持って行く。
縦横に並ぶ各ポケットはそこそこ厚い物でも入るマチと封筒がすっぽり隠れるだけの深さがある。その中の一つ、子供の拙い字で「ゼロ」と書かれているポケット。宛先不明の物は「わからないてがみはここ」と書かれたポケットに入れられる。
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