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[001] ノアズアーク【落語(?)『勘定風呂』】
By 玉麟
皆伝「ちゃんと肩まで浸かって百数えろよ」
レオ「えー何それ、ガキじゃあるまいし。数数えなくたってちゃんと浸かるよ」
皆伝「体ちゃんとあっためとくと疲れもとれんだよ。他所の国のモンにとっちゃ風呂は体洗うだけの場所かもしれねぇけどな。」
レオ「ふーん、ヘンなの…お湯に入ってるだけでしょ?」
皆伝「文句言うな、今夜ぐっすり眠れるから言うこと聞いとけって。
そらいーち!」
レオ「だからさぁ、声でか…いーち」




―――数分後

皆伝・レオ「ろくじゅうな…」
ライリー「カイデーン、昼間やってもらったご近所さんの包丁研ぎ、何回数えても一本足りねえんだけど31本じゃなかったっけ?」
皆伝「あぁ、一本は俺んちの自前だから30で合ってるぜー」

レオ「いくつだっけ?」
皆伝「30だろ」







―――さらに数分後

皆伝・レオ「はちじゅうはーち、はちじゅう…」

シャルリーヌ「カイデンさーん、そろそろご飯ですから、あがっちゃってくださいねー」
皆伝「毎日ぴったり二十時だもんな、解ってるよ!」

レオ「ふぅ…いくつだっけ」
皆伝「まだまだ、二十だぜ」






―――さらにさらに数分後

皆伝・レオ「な、七十…」

オウカ(通りすがり)
「皆伝さんも今度…ええ、もう御歳も…七十でしたっけ?」
アインツ(通りすがり)
「目の具合も見てもらわないとね、うん。確かそのぐらい」

皆伝「コラコラてめぇら誰が古希だ!!まだ五十だよ!」

オウカ「あっ、居たんですか皆伝さん?!す、すみませーん」
アインツ「そうだっけ?」
皆伝「大将もダチの歳ぐらい覚えとけよ!第一いくらなんでも見えねーだろうが」


レオ「…カ、カイデン、数いくつ…?」
皆伝「50だ50!ったく。」






―――三十分後

シャルリーヌ「早く出てって言ったのになんでですか…」パタパタ
皆伝「いや面目ねぇ…俺にもさっぱりわからねぇ…百しか数えてねぇはずが三百ぐらい数えた気がするぜ…」グッタリ
レオ「何を言ってるのかわかんないと思うけどオレもそのぐらい数えた気がする…皆伝、逆に疲れてるんだけど…」グッタリ



アインツ「どうしたのあれ?」
苑鬼「湯あたりらしいですよ。イグニールの人は熱いお風呂好きですからね」


――――
落語の時そばにヒントを得ました(笑)ショートコントでございます。
もうちょっと登場人物少なめの予定がまさかの現時点の関係者総出となりました(笑)
お貸し頂き、ありがとうございます!

レオ君と一緒にお風呂入りたかったのーー(叫



落語っぽい口上とか入れたかったんですけどなんぼなんでもそこまで古典芸能に明るくはありませんでした←


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