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-Episode Stage"Abyss"-(完結)
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Episode-ⅩⅡ【決戦一時間前】
By 斬騎王
2009-07-25 19:36:16
　
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By 斬騎王
2009-07-25 19:37:59
麻帆良学園


学園長「……はてさて…どうしたものやら。こんな時こそ、お主の出番じゃろうに…」



学園長はデスクに置いてある写真に目を遣った。写真には、数人の男達と共に写る一人の青年。


赤い髪に先が曲がった杖。ネギが身に付けているものに似たローブ。

青年の名前はナギ・スプリングフィールド。ネギの父にして、こちらの魔法世界での英雄『千の呪文の男(サウザンドマスター)』。


彼は様々な危機から世界を救い、どんな困難な状況も打破する力を持っていた。だが、今はその行方を知るものはいない。


学園長「キラ・アーシタ・ジェノス…彼がこの闘いの鍵となるのじゃろうか…」


南アメリカ


ソウマ「アレがデボロ遺跡か…」


ソウマは遠く離れた場所にそびえるデボロ遺跡をずば抜けた視力で確認した。


ソウマ「彼処にアビスがいる…俺の敵が…」


キュイイイイイイイイン…


ソウマは上空を見上げた。


見つめる先にはインビジブルが。それはまっすぐデボロ遺跡に向かっていた。


ソウマ「奴等も来ているのか…アビスはこれで終わるな」


インビジブル内部


ネギ「それでは突入する作戦を皆さんに説明しましょう」


キラ「まず俺とネギ、エヴァンジェリンや3-Aのみんなは正面からの突入になる。決して散り散りにならず団体行動で動くように」


一同「はいっ!!」


カオス「そして俺様達、反アビスはコンビを組みそれぞれの場所から攻める。コンビの説明をする。ベロクロン・ギロンペア」


ギロン「昔の名コンビ再来だな」


ベロクロン「あぁ」


カオス「サイト・ガオウペア」


ガオウ「サイト、ちゃんと指示に従えよ」


サイト「わかったよ師匠」


カオス「ザラ・ブロッケンペア」


ザラ「イケメンコンビだな」


ブロッケン「拙者はイケメンでないでござるよ」


カオス「バキシム・シードペア」


シード「援護射撃なら任せてください」


バキシム「頼もしいな」


カオス「最後は俺様とドラゴリーだ。わかったな」


ドラゴリー「…了解、頭領…」



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By 斬騎王
2009-07-25 19:47:45
カオス「そしてこれは独自で開発したアビス破壊剤だ。アビスはグラウンド級だろうが元はスライムのような寄生生命体。コレを注入する事によりアビス本体にダメージを与える事が出来る。無論、俺様にも効くわけだ。コレをキラ達のチームに渡す」


エヴァ「出撃は一時間後だ。各自準備をするように。金色の翼の実力、見せてやろうぞ」


一同「了解っ!!」


それから残りの一時間、それぞれの部屋で準備等を進めいた。




刹那「キラさん…」


キラ「どうした刹那？」


刹那「キラさんは怖くないんですか？もうすぐ全てを決める闘いに行くなんて…」


キラ「そりゃ怖いさ。だがな…大切なモノを守りたいその心が俺に力をくれるのさ。必ず俺はクリアに勝つ。そしてみんなを守ってみせるさ」


刹那「キラさん…死なないでくださいね」


キラ「フッ…当たり前だ」




エヴァ「カオス…」


カオス「なんだエヴァ？」


エヴァ「絶対に死ぬなよ」


カオス「…死なないぞ。こんなに可愛い嫁を残しては死んでも死にきれないぜ」


エヴァ「こ、コラッカオス!!///」


カオスはエヴァに口付けしていた。


カオス「必ず帰ってくるさ」




ドラゴリー「木乃香…」


木乃香「ん？どないしたんドラゴリーさん」


ドラゴリー「俺は…温もりの所に必ず戻る…」


木乃香「大丈夫やで。怪我してもウチが治してあげるから」




のどか「ブローさん…」


ブローはのどかにシルクハットを被せた。


ブロー「コレは我輩の大事な帽子です。のどかさんに預けておきます。ちゃんと取りに来ますから」




木乃香「大丈夫やで。怪我してもウチが治してあげるから」




のどか「ブローさん…」


ブローはのどかにシルクハットを被せた。


ブロー「コレは我輩の大事な帽子です。のどかさんに預けておきます。ちゃんと取りに来ますから」




裕奈「あと…一時間か…」


シード「一時間は早いよ。直ぐに時間は経つさ」


裕奈「そうだね……シード」


シード「なんだ？」


裕奈「ちゃんと試合、見に来てね」


シード「…当たり前です」




千雨「絶対だ!!絶対に死ぬなよ!!」



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By 斬騎王
2009-07-25 19:50:10
ゲル「あ、はいっ。わかったよ～ん」


千雨「今度死んだら許さないんだからな」


ゲル「わかってますよ。必ず生き残ります」




真名「とうとうこの時が来たんだな」


ベロクロン「あぁ…遂にクリアとの…」


真名「ちゃんとケリをつけに行ってこい」


ベロクロン「わかった。俺は必ず君を守るよ。後……まぁいい。この闘いが終わったら話しておきたい事がある」


真名「そうか。楽しみにしているよ」




亜子「大丈夫やな？ちゃんと無事に帰って来るよな？」


ギロン「当たり前です。ジグリードは強いから」


亜子「絶対に帰って来てな…」


ギロン「わかったよ亜子…（それに…彼処にはヤツが…）」




ガオウ「そろそろ出発だ」


美砂「うん…」


ガオウはポケットから手帳を取り出した。


ガオウ「来週の日曜日はカラオケ。今度は買い物。ちゃんと約束は守るよ」


美砂「ガオウさん…」


美砂はガオウに抱きついた。


美砂「絶対…絶対だよ。帰って来てね。応援しているから」


ガオウ「美砂に応援されたら負ける訳にはいかないな」




楓「遂に来たでござるな…」


ブロッケン「大丈夫でござるよ。拙者の忍術は伊達じゃないでござる。今度、美味しんプリンをごちそうするでござるよ。楽しみにするでござる」


楓「あいあい」




和美「遂にアンタも戦場に行くんだ」


アツシ「戦場カメラマンとは訳が違うが…グラウンド級の力を持つ俺達も参戦しなければな」


和美「ちゃんと帰って来てね」


アツシ「そのつもりだ」




シンゴ「アキラさん」


アキラ「ん？どうしたの？」


シンゴ「アビスは人間とは異なった生き物です。ですが、わかりあう事は出来ないのでしょうか？」


アキラ「私はわかりあえると思う。私とシンゴがわかりあえたようにね」




古菲「バキ、そろそろ時間ネ」


バキシム「よっしゃ、ワイらが奇襲かけてるうちに正面突破頑張ってな」


古菲「わかったアル。どんな強い奴が現れるかワクワクするネ」


バキシム「片目をやられても、氷の力を失っても…俺はまだ世界の為に、古老師の為に闘うぞ」



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By 斬騎王
2009-07-25 19:50:45
古菲「頼もしいネ、バキ。でも死んじゃ駄目アルよ」




あやか「どうしても行ってしまうのですか？」


ザラ「いくら美しい薔薇貴公子の僕でも戦場に出なければ行けない時はあるさ。だが美しき僕がこの世で何よりも美しい姫を守ってみせるからさ」


あやか「ザラさん…」


ザラ「だから心配しないでくれよ姫」




まき絵「サイト君、頑張ってね。死んじゃヤダよ～」


サイト「大丈夫…多分」


まき絵「心配だよ～」


サイト「任せとき。勝っていっぱい楽しい事してあげるから」




明日菜「バカネギ…あんまり無茶しないでよね」


ネギ「アハハ…だけど今までの敵とは桁違いの筈です」


明日菜「でしょうね。キラさんがいた世界を滅ぼしたらしいし」


ネギ「守りましょう明日菜さん。この地球を」




それぞれの思いが交差する中、戦士達はこれまでにない闘いに、身を投じる覚悟を決めるのであった。




デボロ遺跡内部


クリア「来るなら来いゴミムシめ…全てをこの闘いで終わらせてくれる」




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