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-Episode Stage"Abyss"-(完結)
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Episode-]T【戦場に向かう紅蓮の騎士】
By 斬騎王
2009-07-24 19:46:04
 
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By 斬騎王
2009-07-24 19:46:37
ズバァァァァァアン


爆発の中からアポロガイストが出てきた。


アポロガイストが烏賊型グラウンド・メテオアビスのギイガをを倒したのであった。


アポロガイストはソウマの姿に戻った。


ソウマの表情は沈んでいた。


ソウマ「(俺は…ソル父上の息子…だがソル父上には本当の娘がいる。俺は…魔法生命体の実験体。娘達のクローンを作る為の…)」


ソウマは空を見上げた。


ソウマの目には涙が流れていた。


ソウマ「任務を実行…俺は…ただ戦うだけの存在…それだけの存在…」


するとソウマは殺気を感じとった。


いつの間にかソウマの背後に黒いスーツ姿の男が立っていたからだ。


ソウマはすかさず距離をとった。


???「ダメだよ、簡単に後ろとられちゃ。もっと研ぎ澄ませなきゃ…刃のように」


ソウマ「貴様…何者だ…」


すると倒した筈のギイガがソウマに襲って来た。


ギイガ「シヌマエニ…ミチヅレニシテヤル…」


ピシッ


トンッ


すると先程のスーツ姿の男がいつの間にかギイガの背後に立っていた。


ギイガ「ナゼ…アトスコシデ…」


???「ダメだな。お前にゃ美学がない」


ドッ…


ギイガが二つに裂け崩れ落ちていった。


???「勘違いするなよ。助けた訳じゃない。アイツが見苦しかっただけだからさ」


男はニッと笑った。


???「君は自由になりたいんじゃないのかな?手を貸してもいいんだがね」


ソウマ「勝手な事を…」


???「涙が語っているさ。君は家族愛しか求めてないって事ぐらい。それに…自分には本当の家族がいないって事」


ソウマ「くっ…」


図星であった。


???「君には…少し期待してる」


ソウマ「貴様は…」


???「俺はカグロ・ソロモン。アビスの本拠地は南アメリカの山脈にそびえるデボロ遺跡だ。バァーイ」


するとカグロは消えた。


ソウマ「デボロ遺跡…しかしさっきのカグロとやら…尋常ない威圧感…何者なんだ…?」


デボロ遺跡


クリア「全てが我等の手に落ちるまでどれくらいの時間がかかるだろうか…」


するとクリアは何かを感じとり振り向いた。


そこにはスーツ姿の男のカグロが立っていた。


クリア「カグロか…何のようだ?」



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By 斬騎王
2009-07-24 19:48:19
カグロ「久しぶりだなクリア…どうだ?力を手にした気分は?」


クリア「クスクスクス…最高だね。君も人間を捨てたんだろ?」


カグロ「まぁな…クリア、君はもっと自由になりたいんじゃない?」


クリア「…?」


カグロ「君は仲間を殺す気だった。ギルといいヤプールといい…何を恐れている?昔の研究仲間だったろ?」


クリア「何がいいたい…?」


カグロ「君は…何を望んでいるかってね。世界征服が本望ではないだろ?君は誰も信じられないんだろ?」


クリアは素早くカグロの前に手をかざした。


クリア「黙れ!!ラディス!!」


するとクリアから消滅の波動が打ち出された。


スッ


カグロはクリアの背後に立っていた。


シュッ


するとカグロの掌から刃が突き出てきてクリアの首筋に突きつけられた。


カグロ「ダメだよ、簡単に後ろをとられちゃ。もっと研ぎ澄ませなきゃ…この刃のように」


クリア「…」


スッ


するとカグロは再びクリアの前に現れた。


カグロ「境界を飛び越えなきゃ、自由になれないよ。その不自由さを…身をもって知るんだな」


クリア「カグロ・ソロモン…」


カグロ「残念だよ。君にもう少し勇気があれば、手を貸してもいいかなと思ってたんだがね…」


クリア「君の助けなどいらない!!世界がどうなるか直ぐにもわかる!!」


カグロ「そうかいそうかい…確かに「直ぐにも」答えは出るだろうな。じゃあな、クリア・アビス」


フッ


そのままカグロの姿は消えた。


クリア「くっ…カグロ・ソロモン…」


一方その頃、ソウマはデボロ遺跡に向けて足を進めているのであった。




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