戯言
欠片
By ■
すり抜けた暖かな手を
どうしてあの日追いかけなかったのか
失ってから選択肢が増えるなんて
いくら探しても現実にリセットボタンはなかった
探してるものはなんですか?
それはきっと私を幸せにしてくれるはずだったの
見つけたものはなんですか?
それはきっと私を不幸にしてしまうものなの
貴女は今 何をするのですか?
そんなこと・・・
悩む事なんかないって
いくら考えても一つも見つからなかった
傍に居たいよ
ただそれだけでいい
それがどんな場所になろうとも
今夜は薄暗い朧月
これ以上ないほど美しい満月の下で
霞んだ私の目には何もはっきりと見えなかった
少しだけ湿った土の上
干からびた貴方は下の世界
私も其処にいっていい?
振りほどかれた手
繋ぎたくてもそこにはもう
小さな欠片
抱きしめて眠る
白く小さな貴方の欠片達
これでもう
寂しくなんかないよ
[1-15表示]
[新規トピ]
[戻る]
無料HPエムペ!