戯言
闇の中、孤独の地下室
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手を伸ばしてよ
光が見えるなら
そこへ連れて行って
ここから逃げ出したい
暗闇の中一人で
冷たい床に寝そべって
不安で落ち着かない小さな小さな棺桶で
微かな隙間はいつも生温い風を送り
重たい扉は沈黙を貫く
月の明かりすら届かないこの場所で
ゆっくりと静かに
遥か昔に終りを向かえた
悲しい過去に縛られて
今もなお現実に生かされる
ここに在るだけの
忘れ去られた地下室で
迎えてくれる安息の場所などなく
数えきれない夜が明ける
いつしか光が見えるなら
ここから連れだして
一人にしないで
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