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By ぷにこ
2021-02-10 10:17:55
『開戦前の各位の行動(簡易版)』

▽クオル
黒鉄駅で発生した襲撃事件及び宣戦布告。黒の親衛隊先代隊長改め下手人セルゲイ=バーンスタインの逃亡で一旦の幕引きとなった一件の後、「城へ戻る」と公言したクオル・グラファータであったがその足で向かった先は異なる場所であった。順に自国の王である黒の暴君、元四征の内黒の国に残留する単体最高戦力、バルバス・オルランドとメルティナ=シューティングスターの元をを訪れ事の顛末を前置き(報告)した上で黒の国の今後に対しての見解を織り交ぜ今回に関しては“手出しをしないで欲しい”旨を含めた願い出という根回しから着手し黒の暴君へは加えて不在の隊長格へ代わり全兵権を自身含めた副隊長へ一時的措置で委任、その他戦争を行うにあたっての必要な権限各種を要求しこれを許可される。

開戦準備期間においては各ギルドとの連携等、指揮官クラスの一人として参謀側に回っての行動に加え兵器の調整や細工が主立った動きであったとされるが開示されてない行動が幾つか存在しており、その中の一つとして暗殺ギルド禍穿と単独で接触していた等味方陣営にまで秘匿しているものもある。

また、ディオドーラ=シュラットガイストについてはセルゲイ=バーンスタインが標的にしていたという部分を鑑みた上で、権限を行使して自身が完全に掌握している故に最も到達と襲撃が困難を窮める『管制室』側への配置の根回しを行った。敵方の目的の一つがこれの殺害である可能性は明々白々となれば現在まで機能こそしていないが“軍師”の肩書きを持つ彼女を採用するしないに拘わらずそこに置く理由付けは可能であるが故に。当初は万が一の場合管制側のチーフを務めるノイア・トライオードが護衛も兼ね彼女に後方の経験を積ませる為の配置であったも、最終的には彼女を『用いる』に到る何かしらの確信(確証)を得た事により、当日はディオドーラ=シュラットガイストが管制側の一員として数えられる事となっている。


▽サイラス
黒鉄駅にて先代隊長と対峙し負傷したも次の日には完治、復帰を果たしており以降は通常業務をこなしながら頭打ちな部分があった身体能力強化ではなく伸びしろを持つ術方面を集中的に磨く方針に切り替え取り組んでいたとされる。これはノイアの仲介によりトライオード家の次男、現在は騎士学校の教員を務める元征騎士のレナディエ・トライオードが一時的な師となり手助けを行っていた。

この繋がりで事態が収束するまでの間サイラスの弟妹らはトライオード家が避難先になっており保護されているらしい。
pc
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By 絹豆腐
2021-01-11 21:00:37
名前:クリェームリ・ウェストロス

年齢:不明。長命だが、それでも十分に老いている部類なのは確からしい。

性別:雄

種族:竜骸鬼

身長:3m20cm

体重:470kg

性格:超がつく頑固者。石頭。鉄人。岩男。
そのように周りから称される程の不器用さ、真面目さ、融通の利かなさ。
信念を貫く者。
誓いを護る者。
自分で見たもの、自分で感じたもの、自分で決めたことしか信じない。
故に、この男の意見を曲げるには真っ向から戦いにて打ち破るより他はない。

皮肉にも、当の本人は決して戦争を好んでいるわけでなく、寧ろ戦争を止めたい、人の死から遠ざかりたいと願っていること。
けれどもその真っすぐ過ぎる性格故に誰よりも死に触れざるを得ない戦争を求めるという矛盾を抱え込んでいる。

容姿:見る者を威圧する戦場の気配。旧き神樹の枝の如き捩じれて絡みついた複数本で一本の角を形成する大角を二本生やした竜頭の骨で作った兜を被り、空洞の眼窩より覗くその下にある男の双眸は血色。素顔を知る者は今は亡き妻と息子のみ。かつての上司であるバルバスや、王たるヴォルスングにすら兜を脱いだ事はない。
また、天然の鎧の如く発達しそれだけで武器にも成り得る骨殻尾を生やす。
肩部装甲にトーデスシュトラーフェ所属を表す紋章を刻まれた長年使い込まれた重鎧を着こんでおり、その上から更に砂除け・魔除けの外套を羽織っている。
左手には自身の巨躯を覆える程の黒の国ガルティオの世を喰らう竜の紋章を刻まれた重盾を。右手には己が巨躯をも超える長大さを誇り、先端が朱色に塗られた槍を携えし重戦士。竜騎士。
戦場において崩國の戦颶と共に畏れられし撃滅の行軍の体現者。

武器:『幽槍剣・破軍(アドナー・ダモイ)』
全長8mにも及ぶ大槍。槍にして剣。朱と灰。
形状は穂先が朱色に塗られており、通常の槍と異なり穂先が貫く為のそれだけでなく大剣の如く柄にかけてどんどん厚みを増して広がっており遠目には大槍なのか大剣なのか判別がつきにくい。
重量が増大し、それに伴い本来槍にない余計な構造、バランスの欠如は取り回しの困難さを生み出すものだが卓越した技量と身体能力を持つ征騎士が持った場合槍と剣双方の機能を余すことなく活かす事を可能とする。

また、この幽槍剣の特徴として『帰還』の特性が備わっており、如何なる場合、例えどれだけ離れようとも、壊れようとも、担い手が生きている限り必ず手元に完全な形で戻ってくる。
それはこの幽槍剣が実体を持つ幽体という、砂漠の地下に広がる黄泉國に存在する特殊な鉱石を用いて鋳造された武器であるが故に生じた特性であると言われている。

この特性を生かし、征騎士は『投擲』も得意とした。
嘘か真か、この撃滅の槍は空高く投げられ、さながら神罰の雷の如く空を切り、みるみるうちに飛距離を伸ばして異なる地方の大山の頂に迄正確に狙って貫いて見せただとか。はたまた大海原に落として更には運悪く鮫龍に喰われても尚何事もなかったかの如く手元に腹を突き破って海を貫き帰ってきただとかいう逸話があるのだとか。

過去におふざけで実験と称してお試し感覚で亜光速飛翔体を発射した黄金曰く、『平然と超原始的手段で空中で撃ち落とした挙句そのまま発射装置を貫かれて破壊された』だそう。

『万死の盾/ソーレム・シュミラクラム』
征騎士の信念を体現せし鎧は極めて頑強である。
竜骨と合金を併せて造られたその鎧は己が肉体と同様の堅さを誇るが、それだけでなく自らを独りでなく軍規模での障壁となる。
これは純粋な防御力強化ではなく鎧そのものに籠められた術式であり、本質としては『対象となった自軍の受ける損傷を装備せし征騎士と鎧が身代わりとなる』という代物。この術式は『対象者が死に値する負傷』を受けた場合身代わりとなった後に解除され、再度かけ直すまで身代わりの力は働かない。
当然この征騎士の負担はそれこそもし戦争が勃発し死傷者がでてもおかしくない争いとなれば自らはその重傷をも受ける事となるのだが、この副団長はそれらを受けても平然と行軍を続ける。

属性:幽、命

能力:『不毀の城塞/ベスミェールチエ・ヴェーラ』
トーデスシュトラーフェの副団長の常軌を逸した肉体的強固さ、それを更に支える力。
単純明快。
『信念が折れる迄肉体を再生』する竜骸鬼の心臓が齎す再生能力。
苦痛は避けられない。それどころか鎧の力で自分は自分だけでない損傷すら受け止める。
その度に幾ら頑強であれ鎧は欠け、肉が傷つき、骨が軋む。
死に至ってもおかしくない負傷とて、再生する。

再生能力を超える破壊を受ければ信念が折れずとも倒せるとされている。
理論上は。
しかしそれが叶ったという報告はついぞ戦場で聞かされる事はなかった。
それは、ついぞこの男の信念が一度たりとも折れる事がなかったということでもある。

戦場で相対した敵にとって悪夢でしかあるまい。
真正面から堂々たる行軍を続け、如何なる火力、如何なる手段を用いても尚その歩みは止められず、不死身の三文字を彷彿とさせながらその槍剣をもって敵軍を撃滅するのだから。

――呪い。妻はそのつもりはなかった。変わり者だった妻の望みは、自分の下に愛する自分より変わり者な頑固者が帰ってくるようにとその命を削り加護を与えた結果でしかなかった。
死する瞬間に、残された命、魂を託したのは自分亡き後でも傍に居る。息子を護ってあげてというつもりであった。

当の本人には、一切想いは通じず、生涯の後悔を背負う事となった。
そして、その息子も。

弱点:亡き家族の影。或いは亡き神族であった妻が生前世話になった医療関係者の呼びかけや、トーデスシュトラーフェの副団長として関りが深かった者達、血が繋がらずとも鉄の血が通う息子の存在は戦場で敵対者に聞く耳をもたず止まる事を知らない行進の歩みを止めるきっかけになり得る。
また、当の本人を攻略するには純然たる戦力が求められ攻略難度は極めて高いが、自軍全員の負傷を身代わりとなるが故に今回の場合他のセルゲイを始めとしたテロリスト側の負傷によりこの征騎士に間接的にであるがそれぞれの数だけ負傷させる事が出来る。

備考:黒の親衛隊先代隊長・セルゲイ率いるテロリスト側。
少数精鋭であり、何れも練度が高い者ばかりであるがその中でも主犯格であるセルゲイをも押しのけ最強の戦力であると目されているのがこの男。
元四征軍副団長。四帝バルバス・オルランドの右腕であり、セルゲイの虚白の地調査事件の後に失踪した一人。その男がセルゲイと共にこのテロリスト側の陣営に加わっている事が確認された。
敵対した場合、戦場で遭遇した場合、出来る事は少ない。
祈れ。抗え。全身全霊をもって撃滅の行軍を退けてみせるよりほかはない。
叶わぬならば、まず遭遇しないように立ち回るしかない。

妻の名はミラナ・ウェストロス。
息子の名はアラム・ウェストロス。絶縁、家出後はロムルス・ラエスト。

――戦ばかり、愚かな夫であった。
妻が病に倒れた時まで気丈に私を心配させまいとしていた妻の容態に気付かなかった私は本当に愚かであった。
■■■家の医者がいなければもっと早く妻は亡くなっていたかもしれない。
一巡後の世界はかつてのような大乱はなく、この帝国も南方制圧まではともかくそこから先の他地方の征服は明らかに意図的に手を抜いた本格的な征服する意図のない事実上の模擬戦でしかないもので戦の中ですら私は平穏を感じていたものだ。この程度で死ぬなら、一巡前、あの大乱の早期でこの身は朽ちていたであろう。
だが、戦ががないということは、良い事だ。かつて求めて得られなかった平和が、平穏が、この一巡後の世界、ラド・ラング新世界では手に入った。
妻と、息子。
決して良い夫でなく、良い父親でもなかった。
妻を救ってくれた■■■家と始まった交流。
彼の家の一人娘も、私のような男にそう思われたくはなかったであろうが、私にとって血の繋がらぬ娘のようなものにすら感じていた。
■■■家との交流はもっぱら妻と息子が主で、私はあくまで職務の空いた僅かな時や、部下らに腕の立つ医者がいると斡旋してやる事ぐらいで決して多いほうではなかった。
だが、多くは無くとも繋がりはあった。
何時までも続くと、思っていた。

――妻が死んだ。

気丈で、私のような男を選んでくれた本当に頑迷な変わり者であった妻は、決して病気が良くなったわけではなかった。
聴けば、それは不治のものであったらしい。
正確には病ではなく、術。
神族の末裔に伝わるそれは、自らの命すら削るようなものであったとのことだが、門外漢の己には正しく理解できたかどうか。
ただ、妻は■■■家にも口封じを頼み、少しでも私に心配をかけまいとしたらしい。
そう、■■■夫妻から彼女の死後に聞かされた。

護れなかった。
この身は国の為、平和の為に捧げた。
けれどもそれは、ひいては妻を、息子を護る為でもあった。
国は生きている。
平和は破られていない。
なのに、何故妻は死んだ?
誰の為の平和なのだ?
なにより、彼女の死に立ち会った際に私は――

■■■家との交流は、減った。
元より妻という存在が橋渡しであったのだ。
彼女がいなければ、人付き合いの良いと言えず、妻を喪い消沈した私が積極的に交流をするはずもない。

息子は何故母をちゃんと見てあげなかったのかと私を責め立てる。
私は返す言葉がなかった。
黙っていないでなんとか言え、逃げるなと。

息子は家を出ていった。
風に聞くところ、姓を母方に、戸籍も私と無縁のものを用意して黒の親衛隊に入隊したらしい。

それでもいいと思った。
一巡前と異なり真っ当な戦が無くなったこの世界。黒の親衛隊でも何処でも良いから安定した職に就いて妻が生きたこの国を支えてくれるならば、無事でいてくれるならと。

だが――どうしてこうなった。
風の噂を耳にした。
黒の親衛隊隊長セルゲイ・バーンスタインと共に虚白の地の調査に赴いた探索隊全員がセルゲイを除いて全滅したという事件。
その名簿に載っていた戦死者達は皆天涯孤独の身であったというが――
違う。
その独りは、偽りの戸籍であったが、私の唯一残された、息子だ。

――平和な世の筈であった。
だが、この平和は仮初のものだ。
この世界に真の平和などない。
それを欺瞞で隠すのであれば、銀と何も変わりはすまい。
いいや、虚飾に塗れし虚白より来たりし者達と同様だ。
喪われた命達に対して、それらを見て見ぬふりをして平和だなどと、
胸を張ってどうして誇ることができようか。
私が戦ってきたのは、妻と息子が平和に、平穏に生きられるようにとの為だ。
私は、生きている。
戦場で生き残るのは強者のみ。
私はこれまで生きてきた。
今も生き続けている。
戦が、終わっていない。
私が生きているということは、そういうことだ。
妻と息子は弱者故に死んだ。
戦は弱者を殺す。
戦は、終わっていない。

私は、認めない。
私は、許さない。
私は、止まらない。
私は、私は。
妻と息子を殺したこの世界を、憎む。
妻の為の戦いではない。
息子の為の戦いではない。
何処までも自分本位。
戦を誰かの為に戦うなど嘘だ。
戦を求めているのは、他ならない自分だ。
喪われた命を背負うのは自分だ。
喪われた約束を悔いるのも自分だ。
なら、この戦は自分の為でしかない。
祖国よ。世界よ。お前達が呼ぶ平和を私は受け入れない。
それが誤りだというのであれば、私を倒してみせよ。
我が行進を止めてみせよ。
この鎧が砕け、槍が折れども心臓が動く限り、我が行進は果ての果て迄続くであろう。

pc
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By 絹豆腐
2020-12-27 00:35:38
――爆鎖の副隊長は知った。虚白の地で起きた事件の顛末、そもそも果たしてそれは白夢の確保を裏の目的としていたのか等といった経緯等は副隊長の地位ですら閲覧禁止、情報開示されていないという事を。閲覧制限がかかっていないのは、それこそ隊長格以上。四帝や黒の暴君といった地位に位置する人物であるという事を。
それは、明らかに何か別の目的があり、更に言えば黒の国は以前から虚白の地に関する表沙汰になっていない重要な情報を秘している可能性が高いという事にも思い至るかもしれない。

また、開示されている情報からは十二人の部下達は何れも優秀な親衛隊員であったが、共通点として血縁者が存在しない天涯孤独の身の上であるという事も読み取れた。
邪推するならば、調査という名目以上の危険性、死の可能性も考慮したうえで仮に最悪の結果を迎えても深く個人を詮索する事がないようにした人選であったとも考えられる。

元々トーデスシュトラーフェに属していたランドルフ・ヴァルトフォーゲルにはグランにおいては他の地区よりも独自のパイプ、人脈が存在している。
先代隊長セルゲイ・バーンスタインがディオドーラに明確な敵意を見せていた事。
また、訓練室にて日頃より素養を伸ばす特訓の手を貸していたクオル・グラファータでも知り得ない怪現象を発生させかけていたディオドーラについて不審がり、今迄深く調べる必要性がなかったがここにきて保護されていた当時の状況やどのような経緯で流れ着いたか調べる事も無理はない。
そしてランドルフが調べ上げた結果、ディオドーラは保護されていた時には既に記憶が無く、尚且つ意識の混濁も見受けられ今以上に不安定であったこと。
また、何処から流れ着いたかについてだが、誰もがいつの間にか保護されていたということ。
無力な民、戸籍すらない孤児はこの黒の国においてありふれていて、そんな者でも保護するなんて事は珍しくもないグランの区民性ではあるが、ランドルフから尋ねられる迄誰も一切疑問に抱く事はなかったらしい。ただ、誰が何処で、という事が一切不明なのは奇妙であった。
また、四帝のバルバスの下へと赴き尋ねたならば、このような答えが返ったであろう。
「私は何が起きたのか、確かに貴方の言う通り知っている。けれども、貴方が求める多くは答えられません。ですが、幾つか答えられる事もあります。貴方の推測は、おおよそ正しい。そして、秘匿というものは秘する理由があるという事です。ランドルフ。もし本当に知る気でいるのであれば、貴方には、貴方達には一層の重荷を背負う事となるでしょう。だから、もし本気で知りたいというのであれば、私に、我々に見せてください。貴方達にこの世界の真実に立ち向かうだけの知恵と力があるという事を。最低限、彼、この世界の虚構に敗北を喫したセルゲイ・バーンスタインを退けられる程度の力はあると証明してみせていただきたい。ランドルフ。次に会う時には、もう少し話せる事も増えていると願いたいものです。」

黒の暴君、煉獄の竜帝は玉座に戻ったが、ランドルフが詰め寄ろうにも近づけなかったのはひとえにこの王もまた同じ意見だからである。
『力無き者に教えることなどない。』
即ち、知りたい真相。対価に見合うだけの力を示せと。

pc
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By ランドルフ・ヴァルトフォーゲル
2020-12-26 15:19:39
黒鉄駅での親衛隊先代隊長からの宣戦布告、基、テロ事件から黒煌城に帰還した其の足で先代隊長が関わる過去の資料や報告書の類、更に失った部下十二人についても履歴書の類から日誌に至る迄もを片っ端から集め読み漁り、不可解な事実に気付く。先代隊長が失踪した原因と推測される精鋭の部下十二人を失って戻って来た虚白の地での報告書には部下を失った事実と白夢を捕獲した事以上に読み取れる物が無さ過ぎる。捕らえた白夢が如何いった個体なのか捕らえた後に如何扱ったのか等、知る事が出来なかった。

又、先日何かが覚醒しかけていたディオドーラ=シュラットガイストについても秘密裏に並行して調査をする為に仕事の合間を縫ってグランへ赴きディオドーラ=シュラットガイストがグランで過ごしていた当時を知る者を訪ね話を聞き、バルバス・オルランドには先代隊長が残した資料から推測出来る事・そして伏せられている情報がある事についてを明かし当時四帝の立場にいた彼へ詰め寄った。
訊きたい事が山程有る暴君(フェデギアでもヴォルスングでもどちらでも良いと思っていた)は何故か全く捕まらず終い。
iphone
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叛逆の黒(完)
By 絹豆腐
2020-12-23 12:09:57
依頼:黒に忠実なる叛逆者共の鎮圧、制圧。生死不問。

PL名:絹豆腐

依頼主:黒の暴君

報酬:己が成した所業、危険に見合う対価

場所:煉獄の帝都・ドルガーナ

内容:余が君臨せし此の黒の国―ガルティオーの忠勇なる兵(つわもの)達よ。今や平穏に其の爪牙を封じられ緩やかに死に沈み逝く者共よ。
此度、此の帝国の威力・威光を最たる時に仕えていた者共の一人。
今でこそ黒の国の法無き法、秩序無き秩序を成立させる存在たる黒の親衛隊の結成の最初期より現在の地位に至る礎を築き上げてきた男、先代親衛隊隊長、セルゲイ=バーンスタインより黒の国全体に対する宣戦布告の報せを聞いたであろう。
ならば同時に聞いたであろう。現在の黒の親衛隊を率いる副隊長、クオル=グラファータの勇ましき報せをも。

彼様な返礼をしてのけるのは何故か。
戦火を前にして怯む事無く、万の軍靴を聞けど立ち向かう勇猛。
如何なる脅威さえ自らこそが最たる脅威にして恐怖の象徴たる黒であると言う誇りこそ胸にあるからである。

兵達よ。民達よ。今や軍属を離れ、ギルドの所属となれど余の爪牙、鱗の一枚、心血たる者共よ。
貴様らの胸に未だ、火は残っているか?
黒の暴君、煉獄の竜帝の下に集いし者として宿した焔は燻っているか?

もしそうならば、今こそ其の火を再び点す時である。
立つが良い。喜ぶが良い。今こそ待ち望んだ戦火が黒を彩る時だ。

過去の所業の如何を問わず、余が君臨せし帝国に仇名す者は例え世界に平穏を齎す条約の下にあろうとも何人たりとも赦す訳にはいかぬ。

砂漠の地底の黄泉国より蘇りし過去の亡霊が忠臣であれ、矛を向けるならば相応の報いをもって今一度地底へ送り返してやろう。

『敵』は等しく滅ぼす。敵対の意志、叛逆の意志、全てを脅威と恐怖を以て制圧し、征服し、蹂躙する。余の黒、余の焔を前に平伏するか、焼滅するか。何時の時代であれ余の帝国はそうして支配してきた。

敵対者共に如何程の戦力が残っていようと、其れは既に形骸である。

其れら血肉の削げ落ちた土塊、火の粉の集団如きが此の煉獄の帝都を、黒煌城を抜くことは出来ないと余は断言する。
何故なら貴様等こそ、今を生きる今の黒の血肉であり爪牙であるからこそだ。
余が統治するまでもなく、余の、そして『かつての余の爪牙(四征軍・四帝)』の力を借りる迄も無く、貴様等の力と存在を証明してみせる時であるからこそだ。

もしそれすら叶わぬならば、いっそ滅びるが良い。余の手を煩わせ、今を生きる者共の力を証明できぬのであれば、諸共に余の終焔にて滅そう。

さあ、宴の刻である。
余はこれより、此の戦が終わる迄は黒煌城の玉座に舞い戻り、成行を見届けるとしよう。

募集人数:不問

日時:1月〜

備考:黒の国全域でのテロ、戦闘イベントとなります。
参加者は黒の国所属でなくとも何らかの理由があれば大丈夫です。
逆に黒の国所属でも強制参加ではないのでご安心ください。

また、開始まで猶予があるのでその間に先日の両陣営の宣戦布告宣言後にテロ勃発迄の間何をしていたか等があれば当スレに記載してくださりますと内容次第ではそれを反映する予定です。
そして、『時系列は1月開始でも12月、年明け前の出来事』となるイベントとなります。

なお、プロフはテロリスト主犯格のセルゲイのみですが、他にも過去に黒の国に属していたテロリストに加担した精鋭達も騒動に加わる事となります。


名前:セルゲイ=バーンスタイン
外見年齢:40代後半。
性別:雄
種族:爆醒竜
身長:196cm
体重:108kg
容姿:白髪に近い金髪は前髪をオールバックで固め、肩よりやや下程度まで伸びた髪を雑に紐で括り結んでいる。
彫りが深い顔立ちで、鼻頭に一文字に走るもの、右目から左の頬にかけて縦断する古傷や小かい傷痕が目立つ。右目は怪我の影響で瞼が半分程ぐらいしか開けず、左目と大きさが非対称になっている。眼の色は灰色。喉元や背中に大腿部など体の一部は絶えず熱を帯びた鱗に覆われているが人型時は人のそれに酷似した形状。服装は例え所属が変わっても己の誇りであった『黒の親衛隊(シュバルツシルト)』の漆黒の軍服に戦場で研ぎ澄まされた肉体を覆い、胸元には数々の勲章を飾っている。それは紛れもなく自慢。自分の生きてきた証。自分の居場所であり、戻れない場所であっても自分は『黒の軍人』、『煉獄の竜帝の爪』であるという自負。仲間達と戦い抜いてきた軌跡を恥じる必要などないという意志の表れ。

竜の姿は全身が炎で構成された火精のそれに近い火竜種なのだが、虚白の地から瀕死の重体で帰還し生還した時から竜の姿に戻れなくなってしまった。
その理由は原因不明となっているが、肉体的には異常がない為に心因性によるものではないかと目されている。

性格:自信家でふてぶてしく、気さくな性格。だが職務に対する態度は誠実、誰よりも真面目であり、隊の名と率いる者としての重さを理解していた。
かつては任務の間に行きつけの酒場で酒を酌み交わす事を楽しみにしていた男。

戦闘狂、というよりも戦場でしか自分のような者は生きる意義を見いだせず平和に馴染めない欠陥品であるとも自嘲している。

部下想いではあったが人情家で情に絆されるような気質でなく、必要であると判断したら合理的に切り捨てる判断も迷いなくする。
無論、最初から犠牲ありきでの算段など立てはしないが、戦況の変化でより多くを救い、状況を好転させる為の必要な犠牲は躊躇わないということ。

部下の命を預かり、命令する立場である以上仲良しごっこのような甘さは死神へのラブコールに過ぎないと本人は語る。
また、自分が命を切り捨てる事を躊躇わぬように、部下にもかねてより必要なら隊長であろうと関係なく己を切り捨てても良い、それで任務が成功しより多くの生存に繋がるなら迷うなとも教えていた。親衛隊となった時から自分も信頼している部下も命を国の為に捧げる覚悟が決まっていると信じていたからこそ。
ただし、虚白の地調査での出来事。十二人の部下はあえてこれに反し、隊長である自分を生かして全員死亡してしまった事はセルゲイの最後の作戦記録にも残されている。

武器:『腕部装着用装甲内蔵電磁ブレード』
普段は腕部保護も兼ねた軍服下で装着している軽装甲の内部に収納されているが、有事の際に刃渡り50cm弱のブレードを腕から肘を覆うようにして展開。
また、刃の向きを逆に展開することで伸長して運用もできる。

このブレードは収納時に充電済でさえあれば展開時には帯電及び放電が可能であり、防御や鍔迫り合い等相手の武器との接触時には電撃を流す事により感電させることや、帯電状態での電気が発する熱による溶断、放電による間合いを潰す間接武器的奇襲も可能。

基本的に短距離戦における攻防一体の武装。咄嗟の迎撃や至近距離での戦闘に長けている武装。

また、刀剣といったものよりリーチは短いが、柄が存在しないからこそ一々鞘から剣を抜く、取り出すといった動作を要さず即座に攻防に利用できるという明確なメリットが存在し、腕の延長の如く扱える為装備によって余計な重量を加算し行動が鈍くなってしまうようなデメリットを排している。

『人工特殊合金製伸縮ロッド』
最大距離10mの電磁及び熱伝導率の高いワイヤーを重ね合体とした器具。鞭。
これにより自身の火竜として発する高熱を伝導させ打ち付けた対象を焼き付け、熱で軟化させたところを撃ち抜くといった従来の鞭の打ち据え、巻き付け拘束する、もしくはロープの代用にするといった以外の芸当も可能。また、炎熱に限らず腕部装甲に内蔵された小型軽量発電装置を使い電流を送り込むことも。

自分が振るうだけに限らず、下記の能力『爆醒増産』により急造のワイヤートラップの材料として使う事も少なくない。

『強襲用黒翼型重火力装甲/シュトゥルムアングリフ』
昔、黒の親衛隊にアルブトラウムナハトの兵器開発部門から試作用として少数支給されていた強襲用装備。
装備内容は翼型の超高出力のブースターパック、全身を外部衝撃と加速によるGを耐える為の装甲、そして装甲と一体化している城塞攻略運用も可能な大火力且つ高精度狙撃も可能な黒鳥の尾の如く未使用時は背面に回している超ロングバレルを可変させ前方から下方の射角迄調整し展開し内蔵された魔導炉から生成した魔力を縮退加速させ発射する魔砲。また、後述のコンセプトのせいで装甲下に二重構造の炸裂式装甲がある構造となっており一定以上の衝撃を受けて剥離するようになっている装甲自体が爆発を引き起こすのみならず、作戦地点に強襲と同時に解除する装備そのものが魔導炉暴走と共に大爆発を起こす自爆兵器そのものでもある。

ただし後述の理由によってあまりに製造コストが悪く正式配備はされることなくお蔵入りとなった筈のもの。

簡潔に言えばコンセプトは『視認されることがない遠方から超高機動で突撃させ、重装甲によって対空迎撃網を強引に突破し、重火力で敵陣を制圧する特攻兵装』である。
当時はあまりに馬鹿げており、絶対悪乗りで作ったものだと大顰蹙を買っていた。

というのも、この超高機動は何かというと『人間ロケット』とでも言うべき代物であり帰りの事は制圧するのだから考えないで良いというふざけた理屈で片道分しか燃料が用意されておらず、そもそも自爆前提の仕様であったり大戦に繋がる争いにならぬよう事前に制する四大国がそれぞれ監視しあうこの世界でそんな特攻兵器が必要なのかどうか、おまけにコストが嵩むのに使い捨て、最悪の場合人員までも犠牲にするというコンセプトそのものに欠陥があるシステムであるからだった。使った後は急いで脱がないと自爆に巻き込まれるのは言うまでもないし、幾ら急激な超加速に耐えられるように装甲があるといっても試験運用で気絶や眼球破裂等してしまった者までいる為使える人物までも限られるという散々な仕様。

――そんなおふざけの骨董品、ただし実際に運用された場合はおふざけでは済まされないコスト度外視の使いきりの武装である為ジョークでは済まされない。

能力:『軍事式格闘術(シュバルツバルド仕様)』
黒の親衛隊で基本的な格闘術として運用されている格闘術。暗殺術。人体破壊術。
しかし厳密に言えば徒手空拳のみを指すのではなく、敵と接触または接触寸前の銃器が使い辛い近距離戦闘で、徒手格闘はもとよりナイフやロープ、ワイヤー、打撃武器等様々な武器種、通常は武器と該当しない物、環境といったあらゆる物を利用しての戦闘技術である。
セルゲイはこの軍事格闘術に精通しており、劣悪な環境下においても如何なくその戦闘力を劣化させることなく発揮することができる。

また、これに『爆醒増産』により爆発物へと性質を変化させた物や『炎熱火煌』により加熱ないし爆縮された気体を最大限に利用した戦闘術は上を見上げればキリがない帝国時代の怪物達に少しでも食らいついていく為の代物。黒の暴君が煉獄の竜帝として、四征軍と四帝がまだ存在していた時代において親衛隊が見下され軽んじられる事が無きよう培った、いわば彼らのような単身で国やともすれば世界をその気になれば滅ぼし得る対過剰戦力保有者の怪物想定の戦闘技術。



『爆醒増産/マインバースト』
自身の火竜としての能力。
通常の火竜種と比較しても火竜の息、火炎放射や爆発を起こすといった分野において特筆すべき点がないセルゲイが得意としているものは、自身の火の竜気を『物(者、生物には不可能。)』に流し込み、流し込んだ物を爆弾に近い性質へと変化させるというもの。

この爆弾化した物は一定時間で爆発する時限式、何か別の何かと接触した時に起爆する接触式、熱源を感知し爆散ないし熱源を追尾する熱源反応式等その性質は任意で付与できる。
ただし一度性質を決めたら途中で違う性質へ切り替えることはできず、爆弾化させた物に注入した竜気は永続的に留まるのでなく時間経過で自動的に霧散する為流し込んだ量にもよるが一定時間爆発しなかった場合自動的に解除される仕組みとなっている。

火力調整は流し込んだ竜気と、物の大小に左右される。

また、予めロッド等何かしらの物に仕込んでおくことで爆発そのものの威力は控え目にし対象が通過すると同時に感知し奇襲の形で高張力の金属ロッドを射出し対象を捕縛する罠として運用する他、高い黒の国の軍用体術でコイン、石等を小型爆弾に変えたうえで指で弾き弾丸の如く放つ『指弾』も得意としている。

掌に仕込み指で弾く仕様上弾ける物は小型な物に限り威力もそれ単品では一定の防御力を持つなら致命傷にはなりづらいが、指で弾くのみという極めて予備動作が少ないことと視認のし難さ、威力問題も自身の能力により爆弾化されていることから何も考えず受けるには相応の耐久力が無ければ迂闊な防御行動すら危険を伴う。

『炎熱火煌/ブラートブルスト』
セルゲイの火竜としてのもう一つの能力。
それは自身の周囲、戦場の空気の加熱現象である。

但し、これは爆醒増産と違い単術に加熱しても殺傷力には繋がらない。
というのもセルゲイの力による加熱には限度が存在し、精々が本人曰く「息苦しくなる程度のクソ暑い」というもの。例えば息をするだけで肺が焼け爛れるとか、肌や肉が焼けこげるといったレベルまでには達することはない。
つまり耐えられない程ではないうえ、気温上昇は当然その場にいる者達にも感知できる為能力の発動は察知されるといった中途半端さ加減。

けれども、これを当人は爆醒増産と同様範囲の具現化や利用方法といった工夫によってその効果を飛躍的に上昇させる。

例えば、自身の足裏の空気を加熱し圧縮、自分自身を押し出すことによる推進力への変換。
例えば、高々所からの墜落や衝撃により吹き飛ばされた際に地面や壁といったものに接触する寸前に自分の間の空気を加熱することにより空気のクッションを作り出し衝撃の緩和。
例えば、気温上昇により事前に仕掛けていた爆弾の起爆温度を操作。
例えば、限界まで限られた空間を加熱、圧縮させる事による爆発現象。

等々能力面が足りぬならばと使い方と訓練によって不足を補っている。

また、自傷負傷問わず流れる血を媒体にした場合能力の効果は上昇し、まさに血が沸くとばかりの高熱を発する。
その性質上逆境においてより一層能力が強化されていく。

属性:火、気、竜

弱点:前述の通り、セルゲイの能力そのものはただ考え無しに使っても決して強力なものではない。爆弾化とて最初から爆薬を用いれば代用ができ、加熱にしても制御と制限と工夫によってやっと使い物になる程度。
それをさも強力な能力であるかの如き効果を発揮しているのはひとえに技術、戦闘技能といったセルゲイ本人の鍛錬と経験に基づいてこそ。
能力面だけなら本人も認めているが、別に上の怪物達を見ずともなんならかつての部下、親衛隊隊員の方が強い迄ある。

ついでに言えば、直接焼いたり灰にしたりするといった単純な火力ではなく物、気体を利用することでしか威力を発揮できない為回りくどい。

また、傷つけば傷つく程加熱の限界温度が上昇していくが本人が特別な再生力を持つ訳でない為血を流し過ぎれば当たり前だが倒れる。

備考:かつて軍解散宣言より以前まで黒の親衛隊の隊長であった男。しかし虚白の地調査に他国には内密に任務で赴き、『白夢』を秘密裏に捕獲に成功するものの敵性存在との交戦により精鋭の十二人の部下は死亡もしくは発狂、自身も命こそ別状はないが重傷を負い帰還。
その白夢は黄金地区の統括者にして四征軍一つアルブトラウムナハトの軍団長、四帝の一人『黄金の魔導王』へとサンプルとして提供される。
だが、セルゲイ本人は虚白の地にて何かを見た、もしくは知ったらしく精神的均衡を崩し、
突如『虚白の地へ向かう。』と書置きを遺し失踪。

今回、突然長らく去っていた表舞台に戻ってきたが、もうそこはかつての祖国そのままとは言えなくなっていた。
あの恐るべき四帝が統べていた四征軍はかつての脅威を知っているからこそ、平和な世の中に適合したといえば聞こえはいいが生温いと断言できるギルドへと変わり果て、黒の親衛隊も組織はそのまま残っているが新たな隊長を外部から迎え入れ、かつての部下が副隊長を務めたりと変化していた。

変化に置いていかれたと恨み言を言う資格も言う気もない、そもそも以前自分が置いて去った祖国の変わりように元親衛隊の隊長は何を思うのか。
確かな事は、裏側を知ってしまったこの男の胸に秘める猛火。知ってしまったからには知らなかったことにはできない行き場のない怒り。虚しさ。絶望感。戦場にしか居場所がないような自分ができる精一杯の抵抗として。そして、叶うならかつての仲間と戦場にて祖国と世界を任せられるか試したうえで自分でケリをつけるか、もしくは自分を舞台から役目を終えた者が墜ちる奈落へ突き落してもらうために精鋭率いる元・隊長は戦場へと再び降り立つ。
本当に日和ってしまったようならば、これから先きっと虚白の地からの脅威、欺瞞に満ちた世界の裏側に立ち向かう事などできはしない。
そうであってほしくない。勝手に去った男に好き勝手されたまま終わってしまうような祖国であってはほしくない。
勿論黒の国には未だ四帝のうち二帝がそれぞれ黒鋼地区グランと都外ではあるが火の里にも残留し、何より煉獄の竜帝、黒の暴君も壮健である以上彼ら彼女らが出張ればそれで終わる。
ただ、上の者に頼るだけの弱小などガルティオには不要。一人一人自分の力、牙を研ぎ澄まし、自分達こそが黒き煉獄の軍勢に列を成す兵達であるという自覚がある強者でなくてはならない。
例え平和に因んだ政策の結果だとしても魂までは腐敗していないと信じているからこそ、元隊長は遠慮なく殺し合いの戦場を作り出す。自分達同様、平和な世に馴染めない爪弾き達を引き連れて、小規模であれ矮小ではない戦争をするために。

その実力は長らく表舞台を去っていたと思えない程かつてのそれと遜色なく、紛れもなく名を騙るだけの偽物などでもなく本物であることを証明している。

過去。四帝という怪物達が率いる四征軍の添え物などではなく、黒の親衛隊がれっきとした黒煌城と帝都の守護を任され、時には四征軍をサポートすべく遊撃隊としても黒の暴君の統治を支えた精鋭部隊であり決して後れをとる訳ではないと存在価値を証明した第一人者としての力は、今は祖国へと向けられる事となってしまった。

pc
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