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直喩展覧会。
By 紅魚
2007-02-19 19:38:21

●●のような＊＊。
●●みたいな＊＊。

詩描きの手にかかれば、
路傍の石さえ、生き物になる。

ｲﾏｼﾞﾈｪｼｮﾝ発表会。
直喩限定。


810SH
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By 如月
2007-02-25 23:46:18
その手のぬくもりは

まるで始まりかのように

すべてを包むのです

懐かしい痛みと共に
D902i
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By 美途
2007-02-26 16:57:33
かなしみは

手のひらで溶ける雪の一粒みたいな容易さで

涙にかわりました。
P901i
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By 枯葉
2007-02-26 18:20:53
涙の水を親指で拭えば
まるで出逢った頃を
思い出したかのように
笑顔が戻る
W42CA
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By 紅魚
2007-02-26 21:24:03

あなたはまるで
夢の月の水みたい。
さやさやと浸透して、
指先まで満たされてゆきます。


810SH
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By 鯨
2007-03-09 01:41:06
噛み付いたあとを確かめるような舌先。

かたつむりみたいな靴下。

ししがみ様みたいな枯枝。


910SH
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By 紅魚
2007-03-09 22:44:00

眠っている彼の体温は、
ちょうど、浴槽に張られたお湯のようです。
その、温度に巻かれると、
あたしは、きまって、
子猫みたいに、喉、鳴らせるよな心持ちになってしまうから、
悔しくて、
彼の鼻先を、きゅ、と、摘んでみたりするのだけれど、
いくら抵抗してみたところで、
愛しい人の眠り人形みたいな容貌は歪まないし、
彼の、酷くあたしを安堵させるお風呂みたいな体温は、
相変わらず、意地悪にあたしを包み続けるから、
あたしは、
子猫の顔で、にゃぁ、
と、呟くしかないのです。


810SH
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By ＸＸＸＸＸＸＸＸＸ
2007-08-09 05:06:15
朝、雑踏を行き交うヒトたちの顔は、平家の亡者のようだ。

どこも見ていないかのような目。

倒れる寸前のドミノのような、額の傾き。

切ってから暫く置いておいた林檎の切り口のような色をした頬。

空気の抜けたゴム鞠のような口元。




皆、安らぎの柩から引き剥がされた死人のように気怠く歩いている。


W42H
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By カナリア
2007-11-04 00:14:37
触れそうで
触れられない

近づいた様で
また離れる



さざ波の様な
つかめない貴方。
F901iS
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By 三日月
2009-11-11 22:43:12

屁のように消えてゆく女たち
ガスのように消えていったお金たち
まるでお地蔵さんのような俺


N02A
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By きーろ
2013-01-15 14:19:23
逃げるように走り
泣いてるような顔で
ところてんのようにすべり
ペットボトルのように自分の中にしまって

定型恋愛小説の振られた女のような私が
本棚を彩る青いブックカバーのようになれたら。
iphone
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