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目に見える世界
By kujira
2007-02-18 17:22:53

見えている世界。
それは風景画ではなく、生きている。
文字による風景描写。
心象の機微も、
物語もひとまず置いて。
きみの目の前の、あるいは記憶の中の。
風景を写生しませんか。


pc
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By くれを
2007-02-18 19:43:23
【いつか、帰り道にて見上げた空。】

飛行機雲が伸びてゆきます。
天頂から斜め30゚
一直線。
空を、割る。
境界を、裂く。

羽雲散る藤色の空に走る
鮮烈な軌跡は、
サンダァソニアの色。
光、に、
とてもよく似ています。


810SH
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By ナオ
2007-02-20 08:32:43

13

空から零れた灰が

アスファルトを濃く黒く塗る

あなたの紫煙とそのまま

溶けて行った

赤、

あたしの裂けた唇に。



W43CA
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By ミトウユズ
2007-02-21 20:29:26
雪。


車の窓からひらひら。
白んだ世界に静寂。
春を待つ唄だけ響く。
頭の中は空っぽ。
世界も空っぽ。


色を忘れたの?
それとも
どこかに置いてきちゃったの?


雪。
白い煙と重なって
寂しいだけ。
D253iWM
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By くじら。
2007-02-22 07:56:11
四角に切り取った高架橋下の幅から広がっている田畑に横一線。

高速道路というこの異質が日常ではかかせないなんて。

その空間をくるむ空。

からすが飛ぶこの空。
枯れた木々。
のなか。巣。

ぼくのとどかない場所すべて
天国です。

ダメじゃん
910SH
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By 鯨
2007-02-25 17:29:25
格子に指先。
紅い色二本。
くるくる。

ねじまき、
低、中、狂って書き直した文字。

こたつの中。

見つかりたくないから、
わるいことしたから、
まるくなって、
隠れ家にした。
まま、ママ。


910SH
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By min
2007-02-28 18:13:54
ジンジャエールの泡を吸い上げて
紙コップから水滴の移った指で
煙草を取り出し
すっかりグロスの剥げた唇に挟む
赤いライターの発火石から
小さい音を見遣り
吐き出す煙が
隣のサラリーマンにかからないよう
首を右に傾げたら
ストローの袋が煙と一緒に
灰色がかったタイルへ落下
パンプスの先で寄せて
切り揃えた爪先に拾い上げる
あたしは君に別れを告げるために
グロスを塗り直そうと考えている
911SH
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By 芝犬
2007-06-16 12:52:19
公園。の、テラスには、
ベンチ。が、つきもの。
そよぐかぜ。に、蔦葉揺れ。
負けず嫌い。の、太陽の色。

仰向けの僕には、
眩しすぎるから、
薄く開いた目。

雲行き、微妙な夏空の変幻を、
見つめる。

自由すぎる。

今、僕は、施錠される病棟から、
100歩と、離れてはいない。

広すぎる。

その中で流れ、
合わさる雲。の、ように。

すれ違い、出会い。
見知らぬ顔達が、浮かぶ。

公園の一角。
様々な生活と自然が、
人工化している。

生身とは。
僕の分は、僕の身体の分。

ちいさいな。
ちいさい。

太陽を掌に重ね合わして。

ひろいな。
ひろい。

ふと、気がつく風。を、ひとつ。

みんな一緒だ。
そう
一緒なんだ。
910SH
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By 椿
2007-07-16 23:42:23
空っぽ、が、転がった部屋の隅。
息苦しそうな、ゴミ箱見つめて。
ふと加えた煙草の端が、寒そうにしているから、そっと息を吹き掛ける。

気付かなかった。

休日の風のけだるさを吸い込んで、暗がり作ってもう一眠り。
N904i
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By きーろ
2013-01-15 14:39:57
ベッドの周りに、本が扇のように広がり。

青い布団にくるまると視界は黒く。
本棚にはたくさんの死人の墓標、
生きている人をむしろ探したくなる。

昼なのに日が射さないのは、
体に悪い部屋だね、ひとりごち。
液晶の明かりも、
案外心によかったりするんじゃない?

散らばったペットボトルから
水が入ったものを探して
喉に流すだけで
昨日と同じ行動がなぞれて
私は昨日もこんなんだったなと
赤色エレジーみたいに思い出す

iphone
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