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[0001] 青の意識へ
By トチ
2007-09-24 16:04:55
海に沈み込むような山々が
本来ならば始点終点のない水平線を遮る
その線分があまりにちらちらと光るものだから
私は目を細めずにはいられない

人は沈降海岸の荒々しい流れを知らず
底に向かって朧気にのびる冬の陽光を
魚のうろこは光を波立たせて跳ね返す
深すぎる色に鮮やかさを与えるように
或いはその存在に目を向けさせる為に

白線の向こうに浮かぶのは幻であるか実像であるのか
山のこちらがわに立つ私には見当すらつかないのだ

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[0002] By 如月
2007-09-26 18:16:07
初めまして。
拝読させて頂きました。

筆力のある方ですね
風景描写、感情の描写等
全てが丁度よい感じで
とても、すっと読めて
尚かつ、何かをきっちりと残せている

成し得ない事を成そうとしている
見えない物を見ようとしている、そんな何かを感じました。

良い作品ですね
非常に得る物も大きな作品でもありました。

ありがとうございました。
失礼します。

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[0003] By トチ
2007-09-26 22:28:08
如月様、はじめまして。
感想ありがとうございます。まさかほめていただけるなんて思ってもいなかったので、非常に嬉しいです。

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[0004] By min
2007-10-01 23:09:40
こんばんは、

佳い作品を読ませて頂きました。
まず第一連の静謐な描写。
回りくどくなく、かつ丁寧に言葉が選ばれていて、文体と情景の美しさに引き込まれます。

第二連では、十七文字のフレームの中で魚が昇り、その瞬間を切り取っている。
個人的には、縦長の映像を浮かべたい箇所なので、文字列の長さが気になりますが。
好みの問題ですけどね。

で、読み手の心理描写はないにも関わらず、己を重ねて読んでしまう最終連。
つげ的な感覚をおぼえました。

この詩、とても好きです。

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[0005] By トチ
2007-10-06 14:59:38
min様、はじめまして。感想ありがとうございます。好きになっていただけたようで嬉しいです。
今後は単語選びだけでなく情景にあった文章の姿というか文字数にも気を配って書くよう努力してみます。

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