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地下の国へ
By 長庚
2015-08-15 08:07:15
トワネラ、
君のかきうつした世界に、水と風の魂のゆめをみていた
緑色に水色の木々の森
君の言葉のこずえに降る光のふるえさえもあり、その軸たる時計が狂っていたなんてはずがない
若しくはこちらの世界が、君と云う季節を、滅ぼすように見せかけながら、俗世から遠ざけたのかもしれない
あらゆる、息吹の国へ、宝として護るため
けれど、君は地下の国を選ぶだろうか
そこで錠をおろすのかい
まわりのことばっかり
二人とも心配性だ
君や私は自分へ愛を向ける暇もないのに、そんな話ばかりして、どうしようかと笑っていたね
突如として空から落ちる涙に、それまで吹き続いてきた黒い風にようやく気づいたかのように、ベンチからたちあがる
私はわたしとして周りから認められず、また、自分でも気にしていなかった
そのままでもぐずぐずと歩んでいったのだろうに
時計回りに傘を回したら、自分のねうちなんて、気にせず好きな歩幅で歩けるのだ
最後に。私も君に嘘をついていた。いつも核心に触れさせなかったことだけれども、
君がいなけりゃ、だめだった。
見送り、瞑目する
君が、其処へゆきたいのなら
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