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[0001] 初恋と名乗る恋心。
By えくぼ
2009-02-19 10:35:40

哲学小説が好きな学生

至って真面目で友達いなくて天邪鬼

淋しいから淋しくなかったり
泣きたいから泣かなかったり

1人きりだから家に帰っても喋るのさ
「今日も楽しくアイツとさ…」

父も母も嬉しそふ…。

嗚呼、寝ても覚めても小説の中身

季節を感じる事なく本棚は埋まってゆくばかり

嗚呼、僕はといえば久しぶりに見かけた近所の娘
綺麗になったその娘に…

何と言ったらいいのやら
秘かな好意を寄せていました

繁華街のわきの道を登下校する日々

あなたが通うの見付けたから、偶然

微かな石鹸の様、気になる香り
風上から届いた

前に進まぬは大きく膨らんだ恋心
募るは想いと、相も変わらずの哲学小説

せっかくの機会が訪れた
家の近くの道ですれ違い

薄く微笑み浮かべ軽く頭を下げたその娘
僕は無愛想にも視線を外し通りすぎた

後悔先に立たずとは知っていたけれど
僕が天邪鬼だからとかそんな話じゃない様な

ただ胸の奥と言おうか
苦しくて、痛くて
その娘の目を見ていられなくて

毎日父と母にしていた、名前の無い友達の話

近頃は語らずの口
一点を見つめたままで

父も母も悲しそふ。

けれど心配は無用
あなたの息子は桜色につき

想いと哲学小説を募らせているのです



哲学小説が好きな学生

至って真面目で友達いなくて天邪鬼

隠しきれなくなったのは…僕も知らぬが恋心のせいか




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