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[0001] また いつの日か
By ぉの
2008-06-28 12:43:45

独り 部屋の隅っこで
飽きもせず聞いた曲
膝を抱え 声押し殺し
宙を見ていた

お気に入りのスタンドも
今夜はもの哀しく
やけに長く伸びる影を
映し出していた

昔 絵本で読んだ
勇ましく 家を後にする背中
後ろ髪ひかれても なお
明日 僕は別れを告げる

見慣れた街を いつか
懐かしんでは寂しく思うだろう
だけどこの場所での軌跡は
消える事ないと信じているから
僕は素直に涙を流せる
『また いつの日か』
何度も 呟きながら


残した不安を横目に
平然と並んだダンボール
微かに残る 焼けた床に
そっと触れた朝

心からの願いを
叶うため 部屋を後にする足
何も変わらないはずなのに
今日は深く息を吸う

聞き慣れた名前を いつか
忘れかけては寂しく思うだろう
だけど君と過ごした日々は
揺るがない真実だと感じるから
僕は大きく手を振る
『また いつの日か』
何度も 笑いながら


それは夢の続きのようで
夜がこんなにも長いなんて
初めてわかったんだ

離れた手の行き先が
しばらくの間 わからなくて
黙って握りしめていたんだ

大丈夫 明日からはいつも通りさ
また会える日が来るから
もう何も怖くない


見慣れた街を いつか
懐かしんでは寂しく思うだろう
だけどこの場所での軌跡は
消える事ないと信じているから
僕は素直に涙を流せる
『また いつの日か』
何度も 呟きながら










この場所で何らかの形で関わって下さった皆様


この場所で温かくも厳しいお言葉を授けて下さった皆様


そしてこの場所を提供して下さった管理人様,副管理人様


感謝の思いを込めて,この詞を捧げます。



この場所での経験を生かし,これからも一作詞家として,貪欲に精進して参ります。


『また いつの日か』


2008/6/28
ぉの

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