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激突爆弾高校

第1話!!【闇に射し込む光】の巻
By 京子麗乃夫F
<キャスト>


稲妻光次郎…フルーツ爆弾1号

大和田厳吾郎…フルーツ爆弾2号

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第1話!!【闇に射し込む光】の巻
By 管理人
ザッ…


稲妻光次郎
『ここが学長室か。』


コンコン…


学長
『開いておるよ…。』


稲妻光次郎
『入るぞ。』


ギィー…


学長
『遠路はるばる、よく来てくれた。

ワシが爆弾高校の創設者であり、学長の【大和田厳吾郎】じゃ。

君が…稲妻光次郎君だね?』


稲妻光次郎
『そうだ…。』


学長
『かつて…そう。四千年の昔、世界を滅亡にいたらしめた世界拳法大戦があった。

その中で…最大最悪の災厄を招く引き金となったのが究極拳法【閃光烈拳】!!

地球上の人類、生きとし生ける生物は全て死滅し…恐るべき悪魔の拳法は幻となったかに思われた。

しかし…四千年の時を越え、【閃光烈拳】の使い手が再び、この世界に姿を現した。

それが…君じゃな。』


稲妻光次郎
『悪いが…俺は伝説や神話の類には一切興味がない。』


学長
『一説によれば…地球を汚染する人間の愚かさを嘆いた神により、天界より【閃光烈拳】の使い手が使わされたという。

今…この世界も再び、愚かな人間により死滅の危機にある。

ワシには伝説…偶然とは思えんのじゃ。』


稲妻光次郎
『で…迷信好きな年寄りが俺をこんな薄汚い校舎に呼んだ理由は何だ?』


学長
『うむ…。この爆弾高校は、真の日本男児を育成するべくワシが創設した学校じゃ。

日本各地のどうしようもない札つきの悪共を集め、大和魂とは何たるかを叩き込み…ゆくゆくは、将来の日本を背負って立つ人材に鍛えあげるのが目的じゃ。


しかし…日本の警察や法律では手に負えない札つきの悪共じゃ。更正させるのは容易な事ではない。

その中の一人…強大過ぎる力を持つ男が、他の悪共を暴力で従わせるようになり…悪の芽は、悪の花を咲かせるようになったんじゃ。』


稲妻光次郎
『ようするに…学校を乗っ取られたって事か。』


学長
『男は…日本を背負うどころか、強大な悪という組織を得た事で野心を抱くようになった。

日本征服…いや、世界征服という野望を!!!』


稲妻光次郎
『で…俺に、その組織を壊滅させろとでも?

悪いが…全く興味が湧いてこんな。

それに…見ず知らずのジジイの尻拭いなんて真っ平ごめんだ。

帰らせてもらうぞ…。』


学長
『待ってくれ、稲妻君!!君が帰る事は許されない!!これは君の逃れ得ぬ宿命なのじゃ!!』



ヒュン!!



グサッ…!!!



学長
『ぐはぁっ!!』



ドサッ…



稲妻光次郎
『おい…!!学長、大丈夫か!!

…くそっ、矢が心臓を貫いてやがる!!』


学長
『ゴホッ…。どうやら…奴に、ワシの計画が悟られていたようじゃ…。』


稲妻光次郎
『おい…学長、さっき【逃れ得ぬ宿命】と言ったな?…あれはどういう意味だ?』


学長
『光次郎君…いや、光次郎。お前は…ワシの息子だったのじゃ…。

そう…24年前…。ワシはこの爆弾高校を作る為、妻と…そのお腹の子供を捨てた…。

その子供が…お前なのじゃ、光次郎!!』


稲妻光次郎
『そ、そんな…!!死んだと聞いていた父さんが…学長、あんただったなんて!!』


学長
『大きくなったな…光次郎…。ワシは…お前に何一つ、父親らしい事をしてやれなかったが…最期に、お前の腕の中で眠りにつけるとは…思ってもみんかったわい…。』


稲妻光次郎
『父さん!!せっかく会えたってのに…目を開けてくれ!!

くそっ…一体誰がを父さんを狙ったんだ?!』


学長
『ワシの暗殺を企てたのは…学校を乗っ取った男・本人だ…。

や…奴の名は…【無頼堂豪鬼】…!!

奴を…生かしておいては…日本と…世界の未来は…ない!!


必ず…奴を…無頼堂めを、お前の拳で葬り去ってくれい…!!

ガクッ…』


稲妻光次郎
『父さん?!…父さん…父さぁぁぁぁぁぁぁん!!!』





これは神か悪魔の悪戯か?!


なんと!!

爆弾高校の学長は光次郎の父親だった!!

父親と奇跡的な再会を果たしたと同時に、悲劇的な別れを告げる事になった光次郎!!

その胸には確実に…父への想いと、父の意志が刻み込まれた!!


次週…【炎と風の演舞】にビッグバーン、ボンバー!!!


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