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ジョイ・ストリンギング
By まめ知識
まめ知識

By まめ知識

基本的な事を載せておきますが、その他、何かわからないことがありましたら気軽にお尋ね下さい
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By なぜ”ガット”と呼ぶの?

なぜ”ガット”と呼ぶの?ガット(gut)とは「腸(内臓)」という意味なのですが、なぜかというと一昔前はナチュラルガットしかなく、羊(シープ)の腸で糸を作っていたからです

ナチュラルガットを“シープ”と呼ぶのもこのためです。現在では安定して生産できる牛の腸を主に使用しています

ちなみに、外国では「ガット」とは呼ばず、「ストリングス(strings)」という呼び方が主流のようです。
はるか昔には、キャットガットがあったらしいです
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By ラケット(ストリング)の保管方法

ラケット(ストリング)の保管方法ストリングのテクノロジーは日々進歩しています。しかし熱や湿気、直射日光などに弱く保管方法がよくないと、あっというまにその性能は消滅してしまうでしょう
良い打球感やプレーができなくなるだけでなく、肘や手首への衝撃も増加します
ストリングの性能を常に安定した状態に保つため下記の事柄に留意することをおすすめします。

1、水に濡らさないように注意しましょう(濡れたボールを打ったあとは水分を拭き取ることをおすすめします)
2、夏季は直射日光が当たらないよう、プレーしないときは日陰に置きましょう。高温になったコートに置いておくとすぐ伸びてしまいます。
3、車中に放置しないこと(夏季はとくに気をつけてください。30分炎天下の車中に放置すると残念なことになります)。

By 張り替えのタイミング

ストリングは「生もの」です!!
切れなくても、週に1,2回練習をする人であれば3ヶ月に1回の張り替えをおすすめします。(ポリは1ヶ月に1回)
その理由は、ストリングスは常に強い力で引っ張られていますのでプレイ頻度に関係なく、傷んでゆくからです。
(1ポンド=約0.45Kgですので55ポンドで張っている場合は約25Kgで引っ張られている状態です)
時間がたつにつれ、ストリング自体が持つ反発力や柔らかさがなくなってテンション維持率が下がってしまうからです。(ガットを指でずらして「ギシギシ」という音が鳴り始めるのが老朽化の合図です。)

もう一つの理由に気温や湿気、紫外線といった自然環境から、その性能が劣化してしまうということがあげられます。

その結果、ストリングは硬くなり反発力がなくなるとともに腕に負担がかかるばかりでなく最悪の場合はテニスエルボーを引き起こしてしまします
「飛びが悪くなった」とか「衝撃が大きくなってきた」と感じたら、張替えをおすすめします


賢明なプレーヤとして、ガットのコンディションを維持するには、プレートータル時間なら20時間、期間なら3ヶ月が限度です。理想的にはその半分です。トーナメントプレーヤーなら理想は10分の1ですね。

By 縦糸・横糸の役割

縦糸・横糸の役割縦&横、共通の機能
ガットを虫取り網のようにボールを吸い込み、その反発力でボールにパワーを与える機能です。ガットの基本機能と言って良いでしょう。必ずしも大きくたわめば高機能というわけではありません。
一般的に、縦糸と横糸の性能発揮バランスは、縦70%・横30%と言われています。

縦糸の機能
打ったボールの軌道とスイングの軌道をずらすことによる摩擦によって、縦糸はフェースの左右にたわみボールにトルク力を発生させ、スピンを発生させます。

横糸の機能
その縦糸の左右のたわみを支える滑り台の役割をします。
また、ボールを潰す為の機能も兼ねています。
縦横のテンションバランス変えることにより、打球の質が変わります。
横テンションを高めにすると、球離れが早く低くシャープな弾道に、低めにすると、スピンの量が増えなおかつタッチ系ショットも容易になります。

By 流行りの”ハイブリット”って?

ハイブリットの一般的な考えとしては”硬く細い縦糸でスピン性能を高めて、柔らかめの横糸でホールドと衝撃吸収性を高める手法”と言われてます。
メイン(縦糸)にはスピンのかかる細めのポリガットを選び、クロス(横糸)にはコントロール性能と衝撃吸収性が高いナチュラルかマルチガットを選びます。

その背景にあるのはラケットの進化により高反発となり、ナチュラルだけではパワー過剰で飛び過ぎてコントロールが難しいのが原因の一つです
また、ポリガットだけでは打球感が硬くなり、強いショットには適しているが、柔らかいデリケートなタッチショットには向きにくいからです

さて、ご存知のようにスピンをかけるのはメイン(縦糸)でひっかけますから高テンションで硬く張れるポリガットが向いていますが…
世界チャンピオンのフェデラーはどんな張り方かと言えば、「縦糸にナチュラル、横糸にポリエステル」素材のガットを使用します

ナチュラルガットは最もたわむガットであり、ポリエステルはその縦糸を最も滑らせる素材、といった特性を活かしているです
ポリエステルが滑り台になり、ナチュラルをワイドレンジに振幅させています。
まさに、縦糸独自の機能と横糸独自の機能をフルに生かす張り方がこのフェデラー張りであることが理解できると思います

ここで、横糸のポリエステルは、虫取り網のようにたわむ機能の一番乏しいガットです。
モダンテニスにおいては、この縦横共通の機能は押さえてボールをぶっつぶし、トップスピンに頼らずにボールを落下させるエッグボールが必須です。
エッグボールを打つには、虫取り網のたわみは少ない方が高機能と言うことになります。
フェデラー張りでは、ナチュラルなトップスピン系ショットに、横糸にボールをぶっつぶす機能をプラスしているわけです
よって横糸のポリエステルは太めのゲージをお勧めします。横を細くしてたわみを増してしまっては大事な機能を低減させることになります。

フェデラー張りが、結果フェデラーのプレーにどう生かされているかと言えば、ボールの軌道とスイングの軌道をあまりずらさなくてもスピンがかかるため、フラットに近いスイング軌道にもかかわらず、十分なトップスピンがかかり、横糸の面圧によってボールはぶっつぶれ、最強のエッグボールを生んでいます
とは言っても、ボールをぶっつぶすわけですので、アマチュアの方は身体への負担は気をつけなくてはいけないのですが…

ハイブリッドのテンション維持率については、ポリエステル&ナイロンというように違う素材のガットでハイブリッドした張り方はそれぞれのストリングの伸び率が違いますので、厳密に言うと使っているうちにラケットが変形していきます。
まぁ、ものすごく変形していくわけではないのでそのまま張っておいても大丈夫かと思いますが、プレー頻度によっては、最高でも2ヶ月以内の張り替えをお勧めします。
もっとも、割とやり込んでいる人の場合は、強度的にもナイロン側がポリ側に負けてしまい、2ヶ月も保たずに切れてしまう場合があります。
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