ジョイ・ストリンギング
By ストリンギングレパートリー
ガットの張り方には基本的に一本のガットで張り上げる「一本張り」と一本のガットを二つに切り分け、メイン(縦糸)を張り上げた後クロス(横糸)を張る「二本張り」があります。
最近ではハイブリットガット(縦糸と横糸の種類が違うガット)のメジャー化により二本張りが非常に多くなっている様に思います。
他にも、一本張りの応用パターンとして、ガットの通し方を変える張り方が様々あり、ラケット種類・ガット種類・張り方の種類によって、組み合わせは無限大と言えそうです。
By ストリンギングパターンについて
これからご紹介する様々なストリンギングパターンは当然ながらそれぞれ固有の特徴を持っています。
ストリンギングの世界に足を踏み入れたばかりの方は、いったいどの張り方が自分や自分のラケットにあっているのか、どの張り方をすると一体何がどうなるのか、がまったく分からないと思います
個々のパターンの詳しい特徴と具体的な方法は、それぞれの下記のとおりとなります。
By 一本張り(普通)
縦(メイン)と横(クロス)を一筆書きのように1本のストリングスで通して張ることを一本張り(ワンピースとも)と言います。
こうすることで、失敗した時のリカバリーが楽になるとともに、緩みの原因になるノット(結び目)を半減させる事ができ、また様々な場所からクロスを張り始められるメリットもあります。
クロスストリングスを下から張り上げる事により、スポットが若干先になり、硬質な打球音とカッチリとした打球感を得ることができますが、フレームがデリケートなラケットではデメリットも多い張り方です。
なぜなら、上から張っていく場合フレームの歪みはシャフト方向に逃げてくれますが、下から張り上げる場合はトップの先には何もないため、フレームにストレスが多くかかってしまうからです。
そのため、変形しやすくフレームへのダメージが深刻になります。
一番メジャーな張り方ですが、それを過信せずにフレームの変形計測を行ってから導入してください。
By 一本張り(ATW)
1本張りで、メインの最後がスロート側で終わるラケットで、クロスを上から下に張りたい場合に用いられるテクニック(張りパターン)として、アラウンドザワールド(ATW)と呼ばれるパターンがあります。
ATWとは"Around The World"(アラウンド・ザ・ワールド-世界一周)の略で、一本張りの応用として考案されたのがこのパターンです。
このパターンは、スポット位置や結び目の位置に応じて、さらに数種類の方法があります。