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ジョイ・ストリンギング
By ストリンギングレパートリー
ガットの張り方には基本的に一本のガットで張り上げる「一本張り」と一本のガットを二つに切り分け、メイン(縦糸)を張り上げた後クロス(横糸)を張る「二本張り」があります。
最近ではハイブリットガット(縦糸と横糸の種類が違うガット)のメジャー化により二本張りが非常に多くなっている様に思います。
他にも、一本張りの応用パターンとして、ガットの通し方を変える張り方が様々あり、ラケット種類・ガット種類・張り方の種類によって、組み合わせは無限大と言えそうです。

By ストリンギングパターンについて
これからご紹介する様々なストリンギングパターンは当然ながらそれぞれ固有の特徴を持っています。
ストリンギングの世界に足を踏み入れたばかりの方は、いったいどの張り方が自分や自分のラケットにあっているのか、どの張り方をすると一体何がどうなるのか、がまったく分からないと思います

そもそもショップで依頼するにしても、ショップにも技術の差がありますし、あなたがオーダーした全ての張り方をそのショップが習得しているとは限りません。
それにストリンギングの世界には誰がどう見ても正解という張り方は存在しませんので、一家言あるストリンガーにあれこれ細かいことをオーダーするのはかなり勇気がいることだと思います。

そんな煩わしさや、頻度によっては高額になる張り代に嫌気がさし、ホームストリンガーになりたい方に一言。

「自分自身にとって正解の張り方は、ストリンガーである前に「プレイヤー」である自分自身が決めるのです

だって、それでなくちゃホームストリンガーになる意味がありません。
自分であれこれ試行錯誤してベストな環境をローコストで手に入れ、それを継続し、要望があれば仲間に還元していくのがホームストリンガーの醍醐味でしょ

ベストなストリング環境をプレイヤーとして手に入れるためには、まず「上からクロス(横糸)を張るか」、「下からクロスを張るか」を選択しなくてはなりません。方法は難しくありません。初心者ストリンガーのあなたでもできる二本張りで十分です。
まず上からクロスを張ってみて試打してみます。
次にクロスをまったく反対にボトム(スロート)側から張ってみて試打します。
このどちらが気に入ったかと、これからお話しするチェック項目でラケットが変わったとしてもあなたはストリングパターンを選択し、ベストなストリング環境を手に入れることができます。

また、お気に入りのラケットにストリングスを張る前に、簡単なメジャーやモノサシでいいので、フレームのサイズを測っておいて下さい。サイズとは、時計で言うと「12時-6時の距離」「10時-2時の距離」「7時-4時の距離」「9時-3時の距離」の4点です。これを張り上げ後のサイズと比べることで、あなたが使っているラケットの個性が分かります。その個性とあなたが気に入ったクロスを張っていく方向でストリングパターンは自然と決まってくるのです。

☆張る前と張った後で特に変形が見られない☆
非常に剛性が高いストリンギングにとってありがたいラケットです。
下から張り上げた方が気に入ったのなら、「普通の一本張り」を、上から張った方が気に入ったのなら、「二本張り」または「ATW変形」が適していると思います。

☆張った後、変形している☆
デリケートな性能と個性を持ったラケットです。個性的な性能と引き換えにいささか手間がかかる張り方をしなくてはいけないようです。
下から張り上げた方が気に入った方は「J's2」を、上から張り上げた方を気に入った方は「ATW変形」もしくは「J's(新バボラ)」を試してみて下さい。この二つではJ's(新バボラ)の方がどちらかというとダイレクトな打球感が得られるようです。ハードヒッターでハイテンションで張る方は難易度は多少高いですが試してみる価値があります。

個々のパターンの詳しい特徴と具体的な方法は、それぞれの下記のとおりとなります。

By 一本張り(普通)
縦(メイン)と横(クロス)を一筆書きのように1本のストリングスで通して張ることを一本張り(ワンピースとも)と言います。
こうすることで、失敗した時のリカバリーが楽になるとともに、緩みの原因になるノット(結び目)を半減させる事ができ、また様々な場所からクロスを張り始められるメリットもあります。

クロスストリングスを下から張り上げる事により、スポットが若干先になり、硬質な打球音とカッチリとした打球感を得ることができますが、フレームがデリケートなラケットではデメリットも多い張り方です。
なぜなら、上から張っていく場合フレームの歪みはシャフト方向に逃げてくれますが、下から張り上げる場合はトップの先には何もないため、フレームにストレスが多くかかってしまうからです。
そのため、変形しやすくフレームへのダメージが深刻になります。
一番メジャーな張り方ですが、それを過信せずにフレームの変形計測を行ってから導入してください。

By 一本張り(ATW)
1本張りで、メインの最後がスロート側で終わるラケットで、クロスを上から下に張りたい場合に用いられるテクニック(張りパターン)として、アラウンドザワールド(ATW)と呼ばれるパターンがあります。
ATWとは"Around The World"(アラウンド・ザ・ワールド-世界一周)の略で、一本張りの応用として考案されたのがこのパターンです。
このパターンは、スポット位置や結び目の位置に応じて、さらに数種類の方法があります。

本当に理にかなっていて、変形が極端に起きるメインの最後を張らずに、変形を戻すのにもっとも効果が高いクロスの中央部分を先に張ってしまう事で変形がおきやすいラケットでも、まったく安心して張れる事も珍しくありません。
私はこの張り方をYONEXの大半のラケットやダンロップのRIMなどに使用しています。

ただし上からクロスを張るので、どうしても上が緩んでしまうため、スポットが若干手元になり、打球感はダイレクトではなく、マイルドになります。
ホールド感に優れるので、ボールを押して運ぶタイプのプレーヤーに向いていると考えます。

By 一本張り(J'sボックス)
アラウンドザワールドでは柔らかく仕上がってしまうため 、目的は同じような感じでも変形を起こさずに硬く仕上げるための特殊張りです。
ここで重要なポイントですが、この張りはあまりにも特殊なため、クロスのテンションがどのような変化を起こすかがいまいちわかりませんので、他の張りと違いプリングテンションは緩みをしっかり取るものの、マシンのテンションを一切変えないという表現で説明しております。
この張りはノットを作る場合以外マシンのテンションを全く変えませんが、それは変形が一番大きい2時10時4時8時を最初にロックしてしまうことと、いろいろな抵抗値の変化のために自然と必要なテンション比率になるのでそのようにしております。
フィーリングは、1本張りと2本張りの中間の硬さになると考えます。
狭い範囲でのアラウンドザワールド変形であると考えます。
俗称ですが新バボラ張りと呼ばれています。

By 二本張り(普通)
クロスを上から下に向かって張ってゆくことにより、フレームに優しい張りになり、その逆はフレームにシビアな張りになります。
また、ハイブリット(縦糸と横糸の種類が違うガット)をする際にも用いられます。
デメリットは、ノット(結び目)の数が多くなるので、弛む可能性が増えまると言われています。

By 50/50(フィフティーフィフティー)
2本張りの一種なんですがクロスを真ん中(付近)から張っていく張り方です。
この張り方は、最終的に真ん中付近の狙った位置が緩むことと狙った位置を中心に面が均等に撓むことから非力な女性に扱いやすい張り方となります。
しかしフレームで一番弱い箇所からクロスを張り始めるのでフレームにはダメージが大きいですし緩みやすいのも欠点です。
またスピン用ストリングではそのネジネジのため張っている際に歪んでしまい上手く張れないのですがこの張り方なら見た目がきれいに張り上がります。

またフレーム変形率の違いでこのテンション比率を変えて張ることも多いです。
クロス張り始めをメインと同じにしたり、さらに高くしたり柔軟性を持って対応しております。
ちょっと気を使って張らなくてはいけないと思われる張り方です。

By アガシ張り
ハイブリッドに使う張り方です。
本当は1本張りで張りたいですが、ハイブリッドではどうしようもないので無理矢理J'sボックスに近い張り方を2本張りでやるわけです。
メインを2本残して張り、その分をクロスで張りますので糸の長さを確認してから使ってください。
それと、張り上がり後ラケットを渡す時に、しっかりと説明をしないと、「メインを失敗してクロスの糸で繋いだな!?」と誤解されます。(それほどお目にかかる張り方じゃないですから仕方がないです。)

By とーる
張り方はこの他にも何種類もありますが、習得済みの張り方のみを記載しておきます

特に指定が無い場合には普通の一本張りですが、フレームの特徴に合わせて応用をきかせ張り上げます。

組み合わせに関しては、ストリンガーは日々勉強です。全てはみんなが個々に求める感覚の追及へ
技術習得数が増えたら随時更新します

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