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花うりゅ文投稿



雨竜さん+花的な文投稿待っております。

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花の宴-2
By マキコ




冗談ではない。
自分は一体何を考えているのか。一護は頭をぶるぶると振って天を仰いだ。
これは石田だ。
いつもいつも小憎たらしく、特に自分に対しては容赦の無い口調で可愛げのない事しか言わないあの石田雨竜だ。
胸のざわめきも、先程から沸き上がるどこか痛みにも似た、けれど暖かな気持ちも全て酒のせいなのだ。
顔でも洗って頭を冷やそう。そしてそんな下らない物思いは忘れてしまおう。それがいい。
そう思って立ち上がろうとしてぐらりと一護の体が揺れる。ほら、やっぱり飲み過ぎだ。

「何処へ行く」

清々しい程苛烈な声が響いた。
「え、」
びくりと肩を揺らした一護を石田が睨み付けている。
その顔は赤く染まったまま、しかし瞳に宿るのは鋭く突き刺すようないつもの彼の強い光。
今の自分の心までもが見透かされるような気がして、居心地悪く身じろぎをする。そんな一護を真っ直ぐと見詰めたまま石田が続けて。
「大体キミはいつも、何処を見ているんだ」
「…何処って」
「もっと、」
困ったように一護が呟く。と、石田の凄烈な瞳が揺らめき、伏せられた。そのまま首が下へ項垂れて。



「ちゃんと、僕を見ろ」


むせるような花の甘い香り。

もう、酒に酔ったのか、この花の香に酔ったのかもよくわからない。
けれどそれも明日になれば、綺麗に忘れてしまうだろう。



ああ畜生。忘れられるだろうか。




end.

*******

いきなりの長文失礼しました…!花関係あるか微妙だし…。
どうも失礼しました。素敵祭り応援致しております!

マキコ



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