花うりゅ文投稿 雨竜さん+花的な文投稿待っております。 花なニュアンスがあれば、具体・抽象問いません CPがある際は必ずスレッドタイトルに入れてください R指定は無しでお願い致します マナーを守って楽しく…! [返信する] 夕景2(一雨) By 優真 あたりを見渡していると直ぐに、石田が視界の中に飛び込んで来た。たそがれの光の中、整った白い横顔が周囲からくっきりと浮き上がって見える。 時間より早くたどり着いたのは自分だけではなかったのだ。 彼の名を呼んだ。振り返ってこちらを認めた石田が晴れやかに笑った。白い頬に今日最後の陽射しが反射する。 笑みを浮かべたまま、石田が歩き出した。まっすぐこちらを向いたままで、横から走って来る自転車に気づく様子もない。一護は慌てて大声で叫んだ。 「…街中であんな大声出すなよ」 気付けば。目の前に立つ黒い瞳が真っ直ぐ自分を見つめてたしなめていた。慌てて自分もつい姿勢を正す。 「自転車に気づかないほど、俺に会いたかったか?」 幸福感を隠せないまま、彼を揶揄すれば。 「馬鹿なことを」 石田は呆れたように笑って肩をすくめる。微かに頬が色付く。 買い物も済んだし早く帰ろう、という言葉とともに石田が歩き出す。それを追いながら、先を行く彼の背中を見つめた。 そうだ、自分は嬉しかった。 大勢の中からまっすぐ自分を見つけて、あんなふうに、まるで白い花がほころぶように笑い、脇目も振らずに歩み寄ってくる者がいることが。 そしてその人が石田であることが、どうしようもなく嬉しかったのだ。 end. ******** 一護が夢見がちですね…。長い上に駄文失礼致しました。 [編集] [1-20表示] [返信する] [新規トピ] [戻る] 有難うございました…! |