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ネタ帳
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外伝2 03
By ノン
2011-10-14 17:28:17
隊長室の机に腰をかけ、手にはシャンパン…いや、シャンメリー。

もう1人はその側の椅子に腰を掛け、「まだ開かないのか」とでも言いたげな目線で肘を机につき、顎をのせ見ている。

ッポン!

…ッパリン

とガラスの割れる音がする。

「おい…重盛、始末書ものだぞ?」

「始末書が怖くて、この仕事がやってられるか?」

「ふふ…確かに」

っと二人して笑い出す。

「そう言えば、相棒はどうした?」

と、重盛が伊波に尋ねる。

「俺らの二番機とお買い物だよ」

グラスにシャンメリーが注がれる。

「っで?お前の方はどうなんだよ?」

「どう?ってなにが?」

チン
と乾杯する2人

「とぼけんなよ、詩音との仲だよ。」

ブッと吹く重盛。

「お前…面白いぐらい綺麗に吹いたな。」

「突っ込むとこはそこかい!」

「………」

「………」

「っで?」

「あぁ、やっぱり話を戻すんだ。」

っと、もう一度注ぎ直す。

「別に、これといって何もないよ。」

っと、口を付ける。

「ほほぅ…」

「なんだよ?」

「おまえが『別に』って付けるときは大体なにかを隠してるときだからな。」

固まる重盛。

「っで?何があったんだよ」

ニヤニヤとしながら尋ねる伊波。
少しもったいぶった要に喋り出す重盛

「…今度…食事に誘った。」

「おぉ!
奥手のお前にしてはよくやったじゃん!!」

っと重盛の肩を叩く伊波
痛い、痛いってと言いながら自分の席につく重盛。

「ってか、なんでお前もココにいるんだよ?
折角のオフなんだから遊んでくればいいだろ?」

「我らが隊長殿が1人で待機で部隊員は遊びに行ってる?
お前…どこまで背負い込む気なんだよ」

黙り込む重盛

「お前、昔からなんでも1人でやろうとしてたよな。」

何も言い返さず、静かにシャンメリーを飲む。

「今は俺達がいる。
安心して少しは任せろって」

「あぁ…わかってる…
わかってるつもりなんだ…」

そして訪れるしばしの沈黙。

「っで?どこに食べに行くんだ?
やっぱり、ホテルでフランス料理のフルコースとかか?!」

「…なんでホテルなんだよ。
普通にイタリアンだけど?」

「へぇ〜」

「なに」

「いや?べっつに〜?」

「なんだよ
言わないなら残りのシャンメリー、お前の機体にかけるぞ?」

「ちょ…待った待った」

っと立ち上がり外に出ようとする重盛を止める。

W54SA
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By ノン
2011-10-16 21:03:35

「お前、なんでも結構本気でやるよな」

「悪いか?」

シャンメリーの瓶は机に置かれる。

「いや…悪くはないけど…さ」


W54SA
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