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LOGICAL×BURST
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By クロポン補佐官
2019-10-06 05:00:01
〜へぶんすかおすないと、その8〜
 







『何で、こうなった───?!!』



────あれから、三分後。





《ごぽっ、ごぼ…!! ぶくぶく、ごぷんっ!?、ぶくぶく………あぶぶぶぶぶぅ〜?!!!》


『何っで、俺らまでっ───!!』


『いやぁ〜、ミスったなぁー。どうやら……』


『ぱ、ぱぱ…?? だ、だ、大丈夫……?』


『おー。ノープロブレム〜、…多分??』


『とうさま、も。大丈夫ですか…?? お帽子、落ちちゃったのです………』


『まあ、何だ。なかなか、頭に血が上るね。……二つの意味合いで。』


『だな。』


──ぶら〜ん、ぶら〜ん………





『あ。何か落ちてる───』


『──あ?』


『…“モコモコ☆アワワの素”。』


『重曹か何かか……?』


『“取り扱い説明書。以下の事を必ず守って、ご使用ください。@強い衝撃を与えない。A火の近くで使用しない。B必ず、子供の手の届かない場所に保管する。”』


『─────ダメじゃねぇか。ノープロブレム、違ったわ……』


『“さもなくば”──、』


『………なくば?』


『───“爆発します。”』


『────極端な説明書だな、オイ…!?』



──ぼこぼこ…、ぼこぼこぼこぼこっ………!!


『──??!、オイ、ヤベェぞ!? また、膨張し始めやがった…?! 不味いぞ、いい加減!! こりゃ、マジで……!!』


『…ぱ、ぱぱ──!! ………まっ、ままぁーーーっっ!!!』







──ガチャ、バンッ…!!


『──さくら!、無事かっ?! 優人、呼んで来たぞっ………!!?』


『キョウ兄ちゃんっ……!!』


『……、来てくれたか。』


『───優、人…? ──いやっ…、アイツが来たとこで、どうこう出来るような状況じゃ……』


『いや。“彼女”は今や、こーゆー事態に関しては誰よりもエキスパートだよ。さくらちゃんパパ──??』


『…あ?』








『……、まっさらな無限の未来へ今、可能性という名のインクの筆を走らそう。闇と光よ、互いに濁ることなくその明暗の輪郭を此処へと示せ。“二値化された混沌の扉(モノクローム・カオス・ゲート)”─── 、』



──ゴゴゴ、ゴゴ、ゴ………ドォンッ!!!!


《………き、きききっ、ぷききききっ…!! ぷきき、ぷんすかぁーーーーっっ!!!!!!》 × 8000000匹



──ドドドドド…!!、プギプギ、ズザザザザザザザッッ……!!!!!

……………………
……………





『っ、んなっっ───???! (夥しい数の、パンダ妖精の群れ…?? それに、あの白と黒の巨大な門は一体……??!)』



───────・・・
─────・・・
 

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By クロポン補佐官
2019-10-05 23:45:02
〜へぶんすかおすないと、その7〜
 







《ふわっふわっふわっふわっ、もこもこー!!》


『──きゃあっ?! ぱ、ぱぱ、助けて…!!』


『フワフワさんっ! さくらちゃんに何する気ですかぁー!!』


《ふわっふわっふわぁ〜っ!!》


『オイ、泡男っ!! それ以上、そいつにベタベタあわあわ触んじゃねぇー!! 殺されてぇーのか───!!?』


『魔王! コイツ、さくらとヨルムンガンドの事、“カワイイあわー! カワイイあわー! この子達二人とも連れ帰って、おいどんの将来のお嫁さん候補にするんだあわぁ〜!!”なんて勝手な事ほざいてやがるぞ?! 断固阻止してぶっ飛ばしてくれよ、魔王っ──!!』


『あったりめェーだぁっっ!!!? そんな得体の知れない糞メタボ野郎なんかに、さくらをくれてなんかやれっか──!!、ぶっ殺してやるっっっ!!!!!!』


──ギャギャギャギャギャンッ!!
ズドドドドドドッ……!!!!


『あっははは。君もなかなかクレイジーだねぇ〜、さくらちゃんパパ』





──びくとも、ドスコーイ!!

《あわあわん…?、あぶくぶく〜ん───??》



『──訳、“おやおや…?、もう終わりかな──??”…だって。』


『────なん、だと…?? つか。ソイツ、無償に腹立たしいな?! 何か、無償にっ…!?』


《あぶぶぶぶ〜っ──!》


『…訳。“ごっつぁんです!”』


『え。力士? 力士なの、お前──?? 只のポッチャリさんだろ、締まりのねぇ腹しやがってよ。たるんでんだよ、全体的に』


『──ああ、メフィ。言い忘れてたんだけど、ソイツ。どうやら打撃も斬撃も何一つ、全く効かないみたいなんだよね』


『はぁっ…?! オイ、聞いてねェぞ──?!!』


『銃撃すら効かなかった…。俺の“神殺し”の銃でさえ全くのノーダメージでね。掠り傷の一つも与える事すら出来なかったんだよ、その肥満体型な泡男ごとき相手に』


『……なっ。じゃ、じゃあ…、どうしろってんだよっ──??!』


『───たかが泡、されど泡。…流石は、メルヘンな平和の夢の国。ヘタな魔法や召喚術に至っては、エラーにばかりなって全く使い物にならないんだよ。詠唱の途中を警告メッセージと共に弾き返されちゃってね。“誰かを傷つけようとしていませんか?”、“誰かに痛みや苦しみを与えようとはしていませんか?”ってワード規制までされちゃってさ。……さっきから。俺ですら、お手上げ状態だったんだよ。実は』



《あわっあわっあわっ、ぶくぶくー!!》


『訳…、“我、向かうとこ敵なし──!!”』





『腹立つよね。あんな奴相手に、この俺達がダメージの一つも与えられないなんてさ。この世界は、俺達には分が悪過ぎる───』


『あいつらガキ共が邪魔で、迂闊に焼き払う事も出来ねぇーしな……』


『──炎、か…。“お湯”と“魔法のストロベリー・ラテの粉”、或いは。それに、更なる何かしらの“+α”でアイツは出来ている。……“熱”に耐性を持ちながら、飽く迄、“水属性”に属してるそんな相手を前にして。その攻撃は、果たして“有効”だと君は思うのかい?』


『────んなもん。その気になりゃあ…、質と熱量、火力で幾らでも消し去ってやるんだが………』


『……俺は、あのマグカップが怪しいと今は踏んでる。もう一度だけ、やってみるよ。俺も』


『ったくよー。お前と共闘とか─────何で毎回、こうなんだよ。クッソ……!!』


『それは、お互いさま。』


『────奴の気なら、俺が引く。お前は只、撃ち込め。その後で俺がガキ共を奴から切り離す…!!』


『──了解だよ。子供達を奪い返したら、二人掛かりで焼き払ってやろうじゃないか。跡形も残させやしないさ』




 

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By クロポン補佐官
2019-10-04 16:45:01
〜へぶんすかおすないと、その6〜
 







時幻党、三階。大食堂──。





『きゃあああああああっ!!!!?』



──ドタドタドタドタ…、バタンッ!!


『さくらっ…!!? ──オイ!! 大丈夫か…?!! 何が起こった……??!』


『ぱぱぁー!! た、助けて───!!』


『!!、……はっ?!、…えっ??、イヤイヤイヤイヤ……………何を、どうしたら、こうなった────??』


『魔王!、何してんだよ!! 早く、さくらをっ…!!』


『モコモコさんですよぉー!! ふぉ〜っ!! イチゴの香りがするのですー!!』


『つーか、何でミドガルズオルムまで居やがんだよ!! しかも、チミっ子なってやがるし──??!』


『ぱぱー!、キョウ兄ちゃん! 助けてぇ〜!!』


『とうさまー!! 助けてくださいなのですぅ〜!!』


『ヨルムンガンド…!! だから、あれ程、子供だけでキッチンに立つなと──!!』


『ロキ…?!、何してんだ、お前までっ……!!?』


『あっ! さくらちゃんのパパ!! いつも、ウチのヨルムンがお世話になって………って、そんな場合じゃないでしょうがぁああああっっ!!!!!?』


『………相変わらず、嫁やガキの事なるとトチ狂うな、コイツは・・・・。』





《──ふわっふわっふわっ…!! もこもこーっ!!!! あぶくぶく〜ん??!》


『───んで…?、この泡男(?)、一体どうしたらいいんだ。お、オイ、お前っ…、それ──。お前が両脇に抱えてんの、俺とコイツのガキらしいからよ。…何だ、まあ。穏便に? 返せよ。なぁ………』


《…わわわわ──、》


『ヤダってよ。魔王…』


『…あぁ? てめっ、人が大人しく下手に出てりゃあ───、』


『相変わらず、沸点の低い男だな。君は……』


『うるっせぇーな、ロキ!! この状況を説明しろっ!!』


『それが人に物を訊ねる態度かい───まぁ、いい。……いいかい、メフィ? 君の娘のさくらと俺の娘のヨルムンガンドは、とっても仲の良いお友達。どうやら二人してキッチンで苺ラテを淹れていたみたいなんだが、君の娘はさ。ほら…、言葉は悪いけど………料理をさせると毎度の事、大変な事態ばかりを巻き起こすトラブルメーカーだろう?』


『え。初耳…』


『こないだだって、牛乳を混ぜて作る“ぷるるん☆でざ〜とん”を作ろうとして謎のピンクいスライムを生み出しちゃって。切れば増えるし、刻めば増えるし、粉砕すれば殊更増えて。時幻党中、“ぷるるん☆でざ〜とんスライム”まみれにしたばっかだろ?』


『え。初耳…』 ※二度目


『…兎に角!、他人の子に、況してや女の子に。こんな事、言うのは失礼だし、可哀想だけれども…! ──君んちの、さくらちゃんには。一切、お料理させちゃダメだ!! その内、うっかり滅んじゃうよ? ここ、時幻党…!?』


『(え。そ、そんなに酷いの…?!) ……あ、ああ。すまなかったな、ロキ───、』


『ドンマイ!! さくらちゃんパパ!!』


『うるせぇー!! その呼び方、やめろっ──!!』




 
★どおなる、さくらちゃんパパ───!!

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