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二形小説書物庫
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オマエはオレのモノ
By ベア
2012-07-08 01:27:58
注意

作中女体化表現が含まれます。お好みでなければすぐに避難してください…念のため。
F06B
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By ベア
2012-07-08 01:28:54
6/27 Fri AM22:47

それは大学が終わった後、仲の良い友達と遅くまで遊び回った帰りのことだった。すっかり暗くなった夜道を一人歩いていると、人影がひとつ向こうから歩いてくるのが見える。

白いワンピースを着た女性だ。こんな遅くにどこへ行こうというのだろうか。

徐々に距離が縮まる。気のせいか向こうから来る女性がずっとこちらを見ているように感じる。

後少しですれ違うところまで来た、そのとき―





「こんばんは、直人さん」

「…え?」
初対面、だよな?



背筋をぞくりと悪寒が走る。ここで足を止めてしまったのが間違いだった。

背後から何者かが襲いかかる。振り向く隙もなく、くちを何か布地で覆われる。


まさか…これって…



がくり




―――――



「こんばんは、直人さん」

「…え?」


私の挨拶に彼は立ち止まる。当然か、貴方にとってはこれが初対面だものね。

私の言葉を合図に、黒い影が彼に群がっていく。そのうちのひとつがその身体を押さえ込み、すぐさま意識を奪い去った。

「うまくいったわね…うふふ♪」

眠ってしまった彼に近づき、その寝顔を眺める。ずっと求めていたモノが、今や私の目の前にある。

ずっと…待っていた。



「今日からはずっと一緒よ…お・ひ・め・さ・ま♪」
F06B
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By ベア
2012-07-08 01:35:28
6/28 Sat ??:??


「…きて…起きて、直人君」
「んぅ」

誰かが俺のことを呼んでる…誰か?一人暮らしなのに?ぼんやりとしていた頭が覚醒してくる。

目隠しをされているらしく辺りの様子をうかがうことができない。わかるのは随分とふかふかなベッドに寝かされていることと、大の字に開かれた四肢がそれぞれ枷か何かに繋がれていることだけだ。

「おはよう、直人君。気分はどう?」
「その声は…あのときの女」
「つれない呼び方ね」
「なんだと…」

人を拉致監禁しておいて腹の立つ奴だ。落ち着き払った声が憎らしく感じる。

「誰だよアンタ?なんのつもりだよ、コレ」
「私は、月宮千歳。ちとせって呼んでくれると嬉しいかな」

必死に記憶をたどってみるが、その人物に心当たりはまったくなかった。

「何が目的なんだよ?金か?」
「私が欲しいのは、そんなものじゃないの」

ギシ…とベッドのたわむ音がする。誰か、多分この女が腰かけたんだろう。

「いい体つきね。ほどよくしまってて…とても素敵」
「っ!?や、やめろっさわるな!」

すべすべとした触感が下腹部を撫で付ける。意識が嫌でもそちらに集中してしまう。

「こんな状況下でも、アソコは元気なのね…フフッ、可愛い…」
「アンタが変なところ触るからだろっ、クソッ!こんなことして、何がしたいんだよ!?」

こっちは怒りと羞恥で頭の中がグラグラと煮えくり返るようだというのに、向こうはそんなことはおかまいなし、とでもいうように平然としている。

ふと、俺のカラダを撫でていた感触が止まる。

「今から貴方は、私のものになるの。そして、貴方が私から離れられないように

…ちょっとした呪いをかけてあげる」

何やら寒気のする言葉だ。呪いなんて馬鹿馬鹿しいが、何かされるのは確実だろう。

じわじわと恐怖が染み出してくる。

「…やめろ」
「心配しないで。痛いことはしないし、むしろ気持ちよくなってくるはずだから」

何だ?何する気なんだ?恐れで身体中が震える。怖い、怖い、怖い。

「大丈夫、あっという間だから。ね?」
「や、やめろ!やめてくれっ…むぐっ!?」

胴体にムニュリと覆い被さられてすぐ、唇を奪われる。カプセルらしきものがするりと入ってきた後、舌と唾液に口内を蹂躙され無理矢理謎の物質を飲み下された。直後圧迫感から解放される。

「プハァッ…フフッ、これで貴方は私のもの…もう戻れない」
「…何を飲ませた」

いまだ震える声で恐る恐る聞くと…とんでもない答えが返ってきた。

「今飲ませたのはね…貴方をオンナノコにする薬よ。私のお父様が、優秀な科学者を集めて作らせた新薬。そして、貴方は偉大な被験者の一人になるの」
F06B
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